のだふじの歴史のある街が大阪市福島区にあります
野田の藤は鎌倉時代初期の太政大臣西園寺公経により和歌に詠まれていたり
室町時代貞治3年(1364)4月に足利尊氏の子 室町幕府二代将軍足利義詮が
住吉詣での途中野田の藤を見物したことが「義詮住吉詣」に記録されているそうで
安土桃山時代文禄3年(1594)豊臣秀吉が駕籠を巡らせ藤見物に訪れていて
その後野田の藤は「吉野の桜・野田の藤・高尾の紅葉」と童歌に歌われ最盛期を
迎えていましたが 大坂冬の陣(1614)の前哨戦「野田福島の合戦」で徳川方の
焼き討ちでこの付近は廃墟と化したそうです
JR環状線野田駅近くに野田城跡の碑があります
元禄時代には復興 遠くは江戸にもその名が知られるようになり
有名な亀戸天神のフジは当時の野田村から移植されたフジだそうです
戦前まで春日神社の境内に残っていた古木のフジは空襲で消失しましたが
接ぎ木により再生子孫のフジが区民の力により今各所で開花しています
(のだふじ巡り2015より)
我が家からは比較的近いので自転車で数ヶ所のだふじ巡りをしてきました
大開公園のフジの花です たくさんの花房が付いています
松下電器(現パナソニック)の発祥の地の公園にも
創始者松下幸之助氏の石碑も区の花の藤棚の下にあります
区民の各家庭の玄関にも鉢植えのフジの木が置かれています
ス-パ-の自転車置き場にも藤棚が・・・すでに咲き終わっていました
阪神電車野田駅前のロ-タリ-の藤棚
今まで見てきたのは紫一色でしたがここにはピンク色もあって今花盛りでした
この藤棚は平成12年に建設されてから15年目にやっと開花した
アケボノフジと野田一歳フジだそうです
最後にフジのテ-マパ-ク 下福島公園へ行きました
公園の周囲にたくさんの藤棚がありますが花はすっかり咲き終わっていました
整備して再現された「藤庵」の庭があります
藤の花はヤマフジとノダフジに分類されるそうですが
今日はっきりとノダフジの歴史が分かりました
今年は例年に比べて藤の開花も早かったように思いますが・・・
野田の藤見事ですね。
福島は以前仕事でちょくちょく訪れたことがありますが、神社は知りませんでした。
京都の藤はだいぶ散ってしまいました。
今年は開花も散るのも早いように思います。
ノダフジ発祥の地の春日神社は住宅地の中にある小さな小さなお社の境内もない神社です
最近はテレビでも紹介されたりして知名度も増してきましたが知らない人が多いと思います
藤の花の咲く時期には幡や幟を立ててあるので関心のある人は立ち寄ってお参りされています
区内の公園の殆どに藤棚があります
都心の環境での開花は難しいと云われていますが愛好家の人達が精魂込めて育てていらっしゃいます