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志情(しなさき)の海へ

かなたとこなた、どこにいてもつながりあう21世紀!世界は劇場、この島も心も劇場!貴方も私も劇場の主人公!

田園に死す Pastoral: To die in the country (1974) (English subs), Shuji Terayama

2017-02-28 00:48:54 | 映画

https://www.youtube.com/watch?v=MThQ8kQHEyg ←YouTubeです!転載した動画が消去されることがありますので、念のためー。

田園に死す Pastoral: To die in the country (1974) (English subs), Shuji Terayama

1970年代に一度観たことがありますが、当時はこのおどろおどろしい映画の性的場面や恐山の場面が強烈に印象に残っています。

あらためて観て、いいですね。母殺しの願望を秘めた少年の物語、田園に死すなんですね。前衛的でシュールで自分探しで、都会の中に過去の記憶を関係性の絶対性、恐山を写し見た二重のからくりになっていた。天井桟敷のサーカス団の皆さんとか、シュールさがいい。当時はあまり意識していなかったが、あらためて見ると日本の土俗と近代の隙間を捉えている。

ひな祭りの原初は流すである。子供を間引きして流す。人形は流されるのです。これは英語字幕がついていて英語が分れば世界中の人が理解できるようになっている。たしか寺山修司論をアメリカの知人の女性教授が一冊まとめたはずだった。英語で書かれたのだろうけれど、ちょっと読みたくなった。

今まで寺山修司の短歌とかエッセイ、戯曲を熱心に読む読者でもなく、舞台もそんなに見ていない。アメリカから戻ってから確か、いくつかは観た。田園に死す、なるほど~。殺せない母殺しの物語り、殺せない出自の村と近代東京の落差の物語り、記憶と近代、自分探しのシュールさ。

 んんん、村と都会、小さな、大きな米軍基地に囲まれた村を描きたくなります。