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おばばの森

おばさんの独り言、読書記録、読み聞かせ記録、家族のことなど・・・

『シェパートン大佐の時計』を読んで

2008-04-22 10:10:57 | Weblog
フィリップ・ターナー 作   神宮輝夫 訳
岩波世界児童文学全集  小高~

イギリスの田舎町ダーリン・ミルズに住むディビド少年と
仲間のアーサー、ピーターが繰り広げる冒険物語。

ディビドの父の店の片隅では、祖父の客からの預かり物
シェパートン大佐の時計が今でも時を刻んでいた。
ある日3人は教会の屋根へ上ろうとしたところ、古い新聞の
切り抜きを見つける。そこには、シェパートン大佐が
焼死した記事が載っていた。
3人はさっそくこの真相をあばこうとする。

謎解きの途中で偶然どろぼうを捕まえたり
大佐の正体を明らかにさせたことで
褒美をもらったり
最後には大佐の追悼式まで開いてしまう。

ストーリーはもちろんのこと
登場人物が魅力的。
ディビドは身体に障害を持っているし母もいない、
だけど観察力や推理力に優れている。
ピーターもアーサーもそれぞれ長所短所があり、
3人がそのことを良く理解していて
どろぼうを捕まえる時の連携プレーの見事なこと!!

脇役にも個性的なキャラが多数登場。
続編もあるということで
是非読んでみよう。