nu「被告人リネ。君にはアシスタントのコーウェルを殺害し、観客ホールジーを誘拐した疑いがかけられている。」
nu「まず、現場の状況について説明を求む。」
警察側が、マジックのトリックと各種証拠について公表した。
意外とありきたりなトリックだった事が分かり、観客は動揺している…
nu「…ここまではいいだろう。事件当時、君は観客席側のマジックボックスに入っていた…故に犯行を実行できるはずがない。そう言いたい訳だ。」
r「 はい、裁判長。」
リネはアリバイを持っているようだ。
f「ここで1つ聞こう…キミは箱の中にいた時、何か聞こえたかい?」
が、急に割り込んで来る水神…
r「…勿論、カウントダウンの声だけ…」
f「異議あり!」
f「…重要な証拠が抜けてるじゃないか。カウントダウンが10秒台に入った頃、会場には鈍い物音が響き渡った。誰もが聞こえていたはずだと思うけどね。」
観客はフリーナの意見に大体肯定している。
「そんな音、聞こえたか…?」
『うん。』
「そうだったかも知れないけど分かんないぞ…」
f「知らないのか。やっぱり箱から抜け出してホールジーを攫い、コーウェルを殺害したんだろう?これでアリバイは成立しない、何か申し開きはあるかい?」
悔しそうな顔で何も言えないリネとナヴィアを置いて、リンクは立った。
『まだ動機が不十分!』
「それはほぼバレた犯人が悪あがきでする奴だよな…!?」
f「そうかそうか。…でも、彼を犯人とするのに詳しい動機は不必要。何故なら、彼は「ファデュイ」だからね!!」
「リネが!?」
n「ファデュイだったの…!?」
r「…僕とリネットの身分は、事件に関係ないはずだ!」
リンクの頭をよぎるファデュイの数々…
ナヒーダの孫(?)…戦闘狂のライバル…将軍にGAME SETされた人……
『…決めつけは良くない。』
「今妙な記憶思い出してなかったか…?」
改めてリネに問う迷探偵パイモン。
「…。リネ、マジックの間オマエはどこに行ってたんだ!?」
パイモンの質問は核心を突いたようで、リネはかなり動揺した。
r「分かった…話すよ。ショーの最中に僕は、論示機のコアのあるとされる部屋に侵入して調査をしていたんだ。」
「論示機…」
『なんだっけ』
n「判決を勝手に出す機械よ。奥の天秤みたいな奴…」
天秤型の装置を見ると、有罪と書いてある側に大きく傾いていた。
f「論示機のコアの部屋だって?そんなの君の詭弁だろう?」
f「君は箱の中のホールジーを花瓶で殴って気絶させ、それをコーウェルに気付かれたから彼も気絶させて箱に入れた。それだけじゃないか!」
「ならどうして服が落ちてたんだ!?落ちてきた水槽も説明できないぞ!」
f「異議あり…!上着を脱がせたのは彼女が誰かということが服装から周りにバレないようにする為だ…水槽については共犯者がやったんだろう…?」
ちょっと問い詰めるだけで焦りだすフリーナ。
『異議あり!』
「あの場にいた女性は最初からホールジーだけだからバレないために服を脱がせるのはおかしいぞ!」
n「水槽のロープには細工がしてあったわ。コーウェルがたまたまなら誰を殺すために用意したって言うのかしら?」
f「異…意義ありだ…!…ほら…彼に女性の服を集める趣味があったかもしれないし…コーウェルが来るってわかってたかもしれないじゃないか……?」
フリーナはものすごい勢いで動揺し、頭が働いていないようだ。
「オイラ達の推理はこうだ!」
「カウントダウンの時、アイツは下に降りてすぐ通気口からコアのある部屋に行ったはずだ!地下道に戻った時には、すでに犯行現場は出来上がっていた!」
f「所詮はファデュイ、この国のエネルギーを狙うのは分かる、でも…第一それなら誰がホールジーを攫ったって言うんだ!?!」
『「コーウェル!」』
n「リネのマジックの全てを把握していて犯行に及べるのは彼だけよ!」
…完全にダウンした水神を置いて、議論を続ける。
「結局、ホールジーはどうやって居なくなったんだ?」
『人を水に変えでもしない限り…』
「水に…?」
n「「原始胎海の水!」」
『あれが凶器だ。』
「ともかくホールジーは原始胎海の水で溶かされたんだな!?」
『でも毒じゃないから何殺か分からない…』
「それは今いい!」
三人は事件の流れを再度考え直した。
「分かったぞ!マジックボックス内の風船に原始胎海の水が付いてるはずだ!」
再調査によると、割れた風船の一つに原始胎海の水が付いていた…
f「…だから何だって言うんだい?」
『事件解決!』
「だな!下に落ちていたフック付きロープは風船を割るための物!」
n「予めコーウェルは箱の中にフックを仕掛け、箱が動いた時に風船が割れてホールジーを溶かすようにしたのよ!」
「落ちる水槽は本来原始胎海の水を誤魔化す為の仕掛けだったんだ!」
nu「被告人、異議は無いかね。」
r「ありません。舞台用具の準備をしたのはコーウェルです。」
天秤状の論示機が先ほどとは違う方へ傾いた。
f「異議ありだね!…それなら…、どうしてリネ君のバッグからも原始胎海の水が出てきたのかな!?」
f「ひょっとすると、元々君とコーウェルは共犯だったんじゃないのか?しかも君は最初から彼すらも裏切って殺すつもりだったんだ。…そうだろう、リネ君?」
また、法廷は沈黙に包まれた。
「どっちの言い分も証明しようがないぞ…」
そんな時、急に法廷…というか歌劇場の後ろの戸が開いた。
?「ごめん…ちょっといいかな?」
s「重要な証拠を連れてきたわよ!」
r「フレミネ…!」
「シャルロット…!?」
言われてみればさっきから観客席にシャルロットが居なかった気がする…
フレミネと呼ばれた少年はリネ達の身内だろう。
シャルロット達は1人の人物を連れてきたらしい。
扉から出てきたのは…
「…タルタリヤ!?」
タルタリヤだった。
s「あ…この人は違う…!」
t「…僕じゃないらしい。」
タルタリヤは関係ない野生のタルタリヤのようだ。
シャルロットが咳払いして、後ろの人物を引っ張って来た。
その後ろから出てきた肝心の人物というのは、昨日のマジックで消えたとされる少女、ホールジー。
h「多分、私がコーウェルさんを殺しました。」
一同「「『何だって!?』」」
nu「静粛に。」
その後、ナヴィアが誘った結果ホールジーは弁護人席に着いた。
無免許弁護人4人衆と、事実上の原告側フリーナが睨み合う。
これがこの法廷のファイナルラウンドになるだろう。
nu「…では、証人ホールジー。話せる範囲で真実を語ってくれ。」
h「はい。……法廷で本当のことを証言したら、罪が軽くなるって聞いて、それでここに来ました。まず…リネのショーがすごいって聞いて1枚スリました。慣れてていたので……フォンテーヌへ来たのも不正渡航です。」
「何だって…?」
スリはまだわかるが、フォンテーヌに不正侵入するには、リンクの様に港を通さず飛ぶなり崖を登るなりしないといけない…
h「えっと…私、昨日のマジックの最中に、箱の中で急に水をかけられてパニックになって…箱を叩いたら穴が開いて…。で、そこから出たら、多分そのコーウェルさんが居て、急に襲ってきたから花瓶を叩きつけて箱に叩き込んじゃったんです……。私、本当はモンド人だから、なんとかの水っていうのが効かなかったみたい。」
「ん……!?!?」
f「……!?」
自由の国の民とはいえこんなに自由な物だったか……
「ツッコミどころが多すぎるぞ!?」
n「ええと……つまり、殺意も何も無く、ただの正当防衛…で合ってるのかしら?」
h「はい。その後は、彼が死んだ事に気づいて、怖かったから通気口を通って逃げました。」
r「じゃあ、僕が犯人扱いされたのは全部…」
n「……誤解ね。」
f「そんな……!?」
nu「本一件は、もう諭示裁定カーディナルに最終判断を任せていいだろう。」
ようやく裁判長が罪状をいう場面になった。
論示機、もとい論示裁定カーディナルの上部から、レシートの様に紙が出てくる。
ヌヴィレットが紙を読み上げる…
nu「被告人リネを無罪とする!」
「やったぜ、名探偵パイモンの大勝利だぜ!」
nu「静粛に。まだ罪状は残っている。」
「え…?」
盛り上がる観衆を鎮めたヌヴィレットは続ける。
nu「参考人ホールジー、不法入国、不法滞在及びスリによってフォンテーヌを追放とする。」
「追放で済んでよかったな…!」
nu「続いて、弁護人リンク並びにパイモン…不法入国、不法滞在、その他多数罪状によって、懲役一か月を命じる。」
n「あれ、君達も…?」
「うっ…」
nu「最後に、タリタリヤ、懲役一か月。」
nu「以上をもって、閉廷とする。」
「今、なんて言った…?」
そのころ…観客席では、タルタリヤが呆然としていた。
t「…僕、何かやったかな…???」
…監獄編に続く!!
『弁護人側 カードをドロー!』
「オマエは裁判を何だと…?」
このリンクのセリフを知ってる人、もしいたら凄い。
フォンテーヌ編用投票箱
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フリーナ(やる気高)
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リネリネ
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レッキーノ
-
ヌヴィレット
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エミリエ
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水仙十字
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諧律のカンティクル
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クロリンデ(やる気低)
-
シグウィン
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リオセスリ
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ナヴィア