厄災(?)リンクが行くティワットの旅   作:ちいの(忍転)

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発生!殺人マジック

エレベーターを抜けると、そこは水の国であった。

 

 

そして、眼の前に倒れ込んでいる1人の蛮族…

 

「何があったんだ…!?」

 

リネがリンクをゆすると、一発の弾丸が落ちてきた。

腕の付け根のあたりに当たったようだ。

 

「リ、リンク!?」

rt「これは麻酔弾。」

「何だ麻酔弾…ってよくは無いぞ!?!」

 

リネットのフォローが入ったがリンクが撃たれた事実は変わらない。

 

「でも、こいつ相手に銃を当てるのか…」

r「聴こえた銃声は一発。一撃で、彼の予防接種を撃つ所にピンポイントで麻酔弾を当てられる人なんてフォンテーヌでも数人だね。」

「じゃあフリーナの側近にいたそれっぽい人か!」

r「正解だね。」

rt「名前はクロリンデ。」

 

早速事件を解決したパイモン達は蛮族を乗せて巡水艇に乗った。

 

すぐに出発のアナウンスが流れ、船は岸から離れていく…

そんな時。

 

?「いっけなーい、遅刻遅刻!」

 

1人の少女がテンプレートを叫びながら改札を超え、船にギリギリで飛び乗ってくる。

 

s「よかった間にあった…。私はスチームバード新聞社のシャルロット!あなたたちが旅人リンクとパイモンね?少し取材してもいいかしら!?」

「待て!落ち着け…!何だって…?」

r「シャルロット君か。船の中ではもう少し静かにしてくれるかい?」

rt「うるさい人。」

 

そう言われてシャルロットは声のボリュームを少しは下げた。

 

s「あなたたちに取材する為にスメールシティまで行ったのに、何処にもいなかったじゃない。危うく本国でもスクープを逃すところだったわ…」

「…ちなみにスメールまでって船か?」

s「そうだけど…?まさか違うの!?」

「アイツに限っては船より陸沿いの方が速いな。」

 

シャルロットは、リンクが船より速いことだけ手帳に書いてダウンした……

 

 

こうして、巡水艇は首都、フォンテーヌ廷に到着する。

いつの間にかリンクは起きていた。

 

s「ここが正義と芸術の都、フォンテーヌ廷よ!…ここで異邦の旅人が現れたとなれば、新聞一面は確実ね!」

 

大理石造りの建物、宙に浮かぶ水道橋、機械仕掛けの噴水…

 

「なんだか、モンドともスメールとも全然違うぞ!」

『…これが文明か。』

「まるで今までの国になかったみたいな言い方だな…」

 

船を降りるとシャルロットは早速駆けていった。

 

s「またね。私は今朝フリーナ様が港に現れたのを記事にしないと…!」

 

歩き出したリネ達に、パイモンが聞く。

 

「それで、これからどうするんだ?」

r「じつは、今日の夕方、僕とリネットでマジックの公演をやるんだ。

フォンテーヌ最大の劇場、エピクレシス歌劇場でね。」

rt「今回が初めて。お兄ちゃんは凄く緊張してる。」

『よし行く。』

「……お前、さっき撃たれたのにもう元気だな?」

 

リネは苦笑しながら帽子を取った。

 

r「ただでさえ初めての会場…でも、この舞台で新作マジックを初披露するつもりだよ。」

rt「しかもリハ無し。」

「おぉ…、頑張れよ!」

 

しかし、まだ最後に必要な品が無いようだ。

 

r「僕達でこの辺りは用意するよ。君達には肝心の完成したマシナリーを受け取ってきてくれるかい?」

 

しぶしぶ鍛冶屋へ赴くと、何やら店主がチンピラに絡まれているようだ。

 

「この前借りた!」「百万モラを!」「今日こそ返してもらおうか!」

 

「どうしよう…店主が取り立てされてるぞ…」

『やむを得ない。』

 

そう言ったリンクは木刀を構え近づいていく…

 

「待て…!早まるな…」

 

突如、チンピラの一人が倒れた。

背後からの水元素攻撃…

 

?「百万モラを返済しろ、か。…まずは北国銀行から借りた三百万モラを返してほしいんだけど?」

「タルタルっ…!?」

 

颯爽と現れたのは戦闘狂のタルタリヤである…

 

「親方!」「眼を持ってやがる!逃げろ!」

 

水の双剣を構えた男に怯えたチンピラ達は、一目散に逃げだした。

 

t「やあ。相棒。まさかこんな所で会うとはね。」

『よし。一戦付き合う。』

t「勿論さ!俺はこの時を待ち望んでいたよ!」

 

「待つな!?!…とにかくこんな町中でやるなよ!絶対だぞ、絶対!」

『OK。フリね?』

「違っ…」

 

(思いっきり爆発音)

等となんだかんだあった後、タルタルは置いてティワット最大の歌劇場に集まった。

 

「おーい、リネ~!準備はこれでいいのか?」

r「助かったよ。おかげですぐ準備できそうだよ。」

rt「で、これがチケット。」

 

チケットは最前列の端…間違いなく当たりだ。

 

「あれ、一枚…?」

rt「大丈夫。ペットOKの席。」

「もうちょっと尊重してくれよ…」

 

二人は言われるままに劇場に入り、席へ向かった。

 

「大きい…!広い…!ほんとに凄いぞ!」

 

今まで見た建物で一番広いホールと、青いカーペットの敷かれた豪華な空間に感嘆するパイモン。

まだ開演まで時間がある為か、席についている人はほとんどいなかった。

 

「よし、ここがオイラ達の席か…」

『…!』

 

丁度二人の席の隣に、何やら威圧感の凄い男性が座っている。

リンクが席に、次いでパイモンもリンクの膝に座った。

 

非常に気まずい…

 

ティワット最大規模の屋内空間においてほぼ、たった3人である。

とっくにリンクと目が会っていた男は、遂に言葉を発した。

 

n「…私はヌヴィレットだ。」

『喋った!?!』

n「当たり前では…?」

「こいつの事は気にするなよ!」

 

そんなこんなで観客の集まった数十分後、照明が落とされ、垂幕が開く。

 

r「レディース・アンド・ジェントルメン!」

 

スポットライトがつき、掛け声とともにリネとリネットが舞台上に突然出現した。

 

挨拶の後、二人のマジシャンは次々とマジックを披露していく。

飛び出る鳩、増えるトランプ、浮かぶ絨毯…理解できず身を乗り出しすぎるリンク…

 

続いて、天井から鎖で吊るされた水槽が降りてきた。

上に乗っているのはリネットだ。

 

「アレって…!」

 

水中脱出…歴史上多数の死者を出したと言われる伝説級のマジックの一つだった筈だ。

蓋をされた水槽に入ったリネットは、無事にこのマジックを成功させた。

この辺りの一連の流れは公式のストーリームービーを見てくれると助かる。

 

フロアが熱狂に包まれ、観客が沸く。

 

r「おっと、時間もそろそろ少なくなってきましたね。と、言う事で。」

rt「次のマジックが最後。」

 

リネが指を鳴らすと、舞台上と客席の中央に公衆電話位の窓の無い箱が現れた。

 

r「ここで、一人幸運なお客様を決めよう。」

 

観客席の、一人の女性にスポットライトが当たる。

 

r「選ばれたのは…第七列三番目のお客さんですか。直々にこの不思議な一分間を体験できますよ!」

r「感の良い方はもうお気づきかもしれませんが…最後に見せるのは、2つの箱の中身を入れ替えるマジックです。」

 

そう言ってリネは壇上の箱に入った。

2つの箱だけにスポットライトが当たる。

 

r「皆さん、30、29、28…という風に、ーつづつ数えて下さい。」

r「行きますよ?」

 

箱の扉が閉まり、カウントが始まる。

カウントが10を切り、観客の盛り上がりが最高潮に達した…

 

「3!」

「2!」

「1!!」

 

r「パンパカパーン!」

 

客席側の箱からリネが登場する。

そして、ステージには花火が上がり…

 

幕の裏に吊るされていた水槽が箱めがけて落ちた…

明らかに想定されていたマジックの流れとは違う。

 

n「今すぐ劇場を封鎖してマショレーセ・ファントムを呼べ!これは事件だ!」

 

悲鳴が上がり、観客がパニックを起こす。

先ほどヌヴィレットと名乗った男は落ち着いて指示を出した。

 

「おいおい…これって殺人事件じゃないか…!?」

 

少しして、警察組織からの情報が入る。

落ちてきた水槽に巻き込まれたスタッフが一名死亡、マジックに参加した女性は行方不明だそうだ。

 

『速く犯人見つけてボコボコにしないと。』

 

いつものように物騒なものを取り出すリンク。

 

「まだ事故か事件かもわかってないからな?」

 

パイモンは気づけば前にも見た付け髭と伊達メガネを付けている。

 

『人が死んだんだぞ!?!』

「武器を担いだオマエが言ってももう遅いぞ。」

 

リンクも昔にパイモンから奪った髭とメガネを装備した…

 

「こうなったら…捜査開始だ!」

『うん!』

 

次回、迷探偵が動く!!




『俺は蛮族探偵、リンク。』
「背後から近づくもう一人の仲間に気づけなかった俺は…」
『あっれれー、おっかしいぞー?』
「見た目は大人、中身はアレって奴だな。」

ぼちぼち新作書いてます。(あとひと月はかかりそう…)

フォンテーヌ編用投票箱

  • フリーナ(やる気高)
  • リネリネ
  • レッキーノ
  • ヌヴィレット
  • エミリエ
  • 水仙十字
  • 諧律のカンティクル
  • クロリンデ(やる気低)
  • シグウィン
  • リオセスリ
  • ナヴィア
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