厄災(?)リンクが行くティワットの旅   作:ちいの(忍転)

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ナタ実装時点でも、名前を付けられる小竜の名前は、「ヌヴィレット」「トワリン」「デュリン」等が禁止でした。「アペプ」はOK…

もう辞めて、アペプ泣いちゃう………

とはいえ戦ったあいつは実はアペプそのものじゃ無かったらしい。
アペプが分からない人はジガルデの50%フォルムでも思い出して。


予測変換:アペプ…「弱い」「だれ」

リンクとパイモンは急いでスラサタンナ聖処を訪れた…

 

「ナヒーダ!遅れたな…」

nh「あら、速かったわね。」

「2時間以上遅れてるのにか?」

nh「私の考えによると、貴方達が3時間以内にここへ来る確率は2割程度よ。」

?「何時間も待つ前提…僕をそんなに退屈させたかったのか!?」

 

数日ぶりに出会ったナヒーダは、妙な状態だった。

2匹のキノコンに、既視感のある笠を被った少年を連れている…

 

「『…散兵!?!』」

?「その名前はもう捨てた!今の僕は…放浪者、とでも名乗っておこう。」

 

彼は将軍のパスで世界樹に勝手にアクセスし、自分の存在を書き換えたらしい…

 

リンクが散兵らしき少年の胸を指差す。

そこには、「笠っち」と刺繍がされている!

 

「笠っち?」

『……(w)』

k「僕を笑うな…!」

nh「この子は笠っちよ。少し言葉がきついけれど、仲良くしてあげてね?」

k「やめろ…違うって言ってるだろ?」

『善人ぶらないのは評価する。』

k「君がそれを言うのか!?僕はもう改心したんだぞ…?この神の眼が見えないのかい?」

 

どうやら風の神の眼を手に入れていたようだ。

自由な酒好き風神の加護が行くには、十分相応しい人選だろう。

 

nh「笠っち。自慢はほどほどにしなさいね?」

k「僕がどうしようが僕の勝手だろう!?」

 

まるで親子のようだ…

 

「そっちのキノコン達はどうしたんだ…?」

 

2匹のキノコン…プカプカ水キノコンと、プカプカ風キノコンは鳴いた。

ナヒーダには伝わっているようだ。

 

nh「このキノコン達は、非常に昔から居たみたいなの。見たら分かると思うけど、魔物では無く元素生命として存在しているわ。」

 

種族がナヒーダでは無いからか、見て分かる物では無いが、この2匹は今のキノコン種のはるか先祖に当たるようだ。

 

「そんな珍しいのよく居たな…」

nh「そんなことは無いわ。この子達は私に謁見しに来たのよ?」

 

年の功か知らないが、キノコンやリンクよりずっと賢いのだろう。

 

nh「本題に入るわ。この子達によると、ここ数百年の間死域の汚染を抑えていた、「オアシスの守護龍」がもう長く無いそうよ。」

「守護龍?」

nh「草元素の元素龍、アペプよ。彼を救わないといけないわ。」

 

トワリンだの若陀龍王を既に倒したリンクはやる気があるようだ。

 

『任せて。』

「何をする気か聞いて良いか?」

『即殺。』

「話聞いてたか…?救うんだぞ?」

『専門外。』

 

あっと言う間に戦闘狂蛮族のやる気は無くなった。

 

nh「正確には、貴方は暴走したアペプを大人しくさせるだけでいいわ。」

 

少し蛮族のやる気が戻った…

 

nh「それに彼は、貴方の相手として不足は無い強さよ。」

 

まあまあ蛮族のやる気が戻った…

 

nh「今彼を取り戻せないと、このスメールは再度死域の恐怖に襲われることになるのよ?」

『死域…硬めで手応えがある…』

 

やる気がむしろ下がった!

 

「良いから行くぞ!!」

nh「ええ。さっさと行きましょう。」

 

聖処を出ようとする3人とキノコン2匹…

 

k「ナヒーダ、まさか僕をここに置いてその旅人達と行こうとしているのかい?」

nh「もうお留守番は出来るわよね?」

 

k「……巫山戯るな!龍を鎮めるのはこの僕だぞ!?僕が……」

 

リンクはナヒーダとキノコン×2を担いで出て行った!

 

k「待て!?人の話も聞こうとしないのか…!」

 

 

少しして、砂漠の一角に辿り着いた。

アランナラエージェント部隊の調査によれば、この辺りにアペプ及びこのキノコン達の住処があるらしい…

パイモンが振り返る…突撃メンバーは蛮族、草神、水色キノコ、黄緑キノコ……と、勝手についてきた笠っち。

 

彼は飛行中のリンク相手に、なんと同じように飛んで追いついてきた。

二人のチェイスはとても白熱した戦いであった…主に悪口が……

 

nh「この先にアペプの元素力を感じる…。間違いなく居るわ。」

「今度は草龍か…」

 

向かっている途中で、リンクはナヒーダに手を挙げて聞いた。

 

『…バナナはおやつに入りますか?』

nh「うーん…問題ないわ。」

 

取り出したバナナを齧りだすリンク。

 

k「「遠足じゃないんだぞ!?」」

 

綺麗にハモり、顔を見合わせるツッコミ要因達…

 

nh「笠っち?貴方こそどうなの?おやつは300モラまでよ?」

k「草神がこの体たらくだなんて、笑わせてくれるね…」

 

『あっ…!』

 

リンクは笠っちが隠し持っていた細い瓶入りのキャンディを見つけた…!

 

k「それは…!言っておくが僕のじゃない。…そこの草神がいつも要求するから持ってるんだ。」

nh「私の為だったのね。」

 

ナヒーダは瓶を一応没収し、キャンディをつまんだ。

 

nh「教師というのはこういう時に大抵ルールを守らない生き物なのよ?納得してくれるかしら?」

k「知るか。…次は認めないからな……?」

 

こうして、ボケ2人、ツッコミ2人、キノコ2匹は大きめの洞窟を発見した。

砂漠の中にあるというのに、洞窟内には異常な程草が生い茂っている。

リンク達もその奥から来る巨大な気配に気付いた。

キノコン達も何かに反応している…

 

nh「準備はいいわね?」

『舐めプで瞬殺!』

k「龍なんて所詮は猛獣程度だろう?」

「…あんまり、油断しすぎるなよ?」

 

そこまで言い終わった時、洞窟の奥がひび割れた。

煙が立ち昇り、巨大な影が空間を覆う。

 

nh「…来るわ。」

k「随分と大胆な登場だね。僕より弱いのに、かつての僕よりずっと派手じゃないか。」

 

笠っちは風をまとい、宙に浮く。

リンクはアペプを真っ直ぐ捉え、「雪葬の星銀」を抜いた。

 

「よし…作戦は…!?まずは…」

『殴る。』

nh「大丈夫。あなた達なら、また夢を見せてくれるはず。」

 

砂煙が収まり、その存在は4人を睨んだ。

咆哮と共に現れた、神秘的でありながら6本の腕を持つ異形の龍…

 

 ー最古のオアシスの守護者

   ー 草龍・アペプ ー

 

辺りの大地に、草が生い茂る。

 

k「誰も行かないなら、僕から行かせてもらう!」

 

 ーーー空居・断風刀界!ーーー

 

笠っちは風を蹴って飛び込み、いきなりアペプに一撃を加えた。

風の刃が鱗を裂いて傷を付ける。

 

アペプは六本の腕をぐっと上げ、地面を叩く。

洞窟が衝撃で揺れるとともに、その巨体から大きめの草の球を放出する。

 

「嫌な予感がするぞ!?」

nh「…爆発するわ!」

 

地面を蹴り踏ん張っているリンクとナヒーダの前で、落ちた球が明滅している…

リンクは一歩踏み出し、雷の実を投げた。

揺れる地面を捉えそこねてリンクが倒れるとともに、球は弾けた雷に反応して弾と化した。

拳大の弾がアペプに飛んで行き着弾するが、同じ草元素だからかあまり効いてはいないようだ。

アペプは、怯む様子を見せずに、こちらへ突進しようと構えている。

 

立ち上がりきっていないリンク目掛け、アペプは地面を叩き突進を始めた。

リンクは、何とか構えた大剣を地面に叩きつける。

剣に込められた力により正面にせり出した氷柱がアペプを一瞬阻む…

 

k「…お前を倒すのはこの僕だ!こっちを見ろ!」

 

アペプの背首に当たる位置を空気の刃が掠める。

振り返ろうとしたアペプは、何かに引っ張られるように硬直した。

その体に光っているのは、四葉のマーク。

 

nh「今よ。一気に浄化して!」

 

声に合わせて、リンクが水の実を投げる。

電流が液体を伝い炸裂し、何らかの瘴気が一瞬だけ薄れる。

 

『合わせろ笠っち!』

k「お前に言われまでもないよ!」

 

笠っちは竜巻を展開し、アペプに突撃させた。

風が雷と水を巻き込み、アペプの纏う草が弾ける。 

 

 

轟音とともにアペプの体表を覆っていた黒が剥がれ落ちる。

草元素が溢れ、洞窟を満たしていた生命力がさらに強まった。

 

壁面の苔が一斉に芽吹き、天井からは無数の蔦が垂れる。

 

nh「この元素量…私の知っている世界の記憶にある物より、ずっと増えている…」

nh「取り除いたのは表面的なものだけよ。まだ暴走しているわ!」

 

第二ラウンドが開始するとともに、床中から茨のような蔓が生える。

アペプは棘のついた弾をばら撒いてきた。

色々な蔦に足を取られたリンクは、ルビーを取り出し足元に投げる。

赤い閃光は草を一気に焼き尽くすが、また生えてくるのにあまり時間はかからないだろう。

 

k「揃いも揃って無様だね!」

 

アペプは、体の周りを飛びながら煽る生き物に翻弄されているようだ。

 

しかし、轟音と共に、アペプの巨体が動く。

六本の腕が叩きつけられ、更に草元素の奔流が衝撃を伴いながら地に広がった。

 

k「うっ…」

「まずい!…笠っちが!?」

 

笠っちが地面に落ちてしまった。

すぐにアペプの追撃が来る…

 

リンクは背中から抜いた「風花の頌歌」でアペプの頭を射抜いた。

矢についたバクダン花が爆発を起こし、アペプは向き直る。

 

更に、アペプ足元に思い切り「雪葬の星銀」を投げる。

風の加護を受け飛んでいった大剣の光は、アペプの眼の前で強く瞬く。

青いフラッシュの後、アペプの下半身は氷に閉ざされていた。

 

nh「今よ!」

 

 ーーー心景幻成!ーーー 

 

k「終わりだ。…とっととくたばれ!」

 

 ーーー六処解悟、諸相空無!ーーー

 

笠っちの蹴り放った小さな球体が空間を曲げながら暴風を発する。

リンクは踏ん張り、番えたトパーズを放つ。

 

アペプを紫電の竜巻が取り囲み、完全に動けなくなっていた。

 

ナヒーダが掌を合わせ、

まるで春の陽だまりのように穏やかな光がアペプの全身を包み込んでいく。

 

やがてその巨体から瘴気が抜けていき、アペプはナヒーダ程度まで小さくなった。

 

ナヒーダは静かに目を閉じた。

風が止み、砂塵が静かに舞う。

 

k「この程度か。笑わせてくれるね。」

『…鎮圧完了。』

「…だから救出だぞ…?」

 

ナヒーダは苦笑しながら、草花の芽吹く地を見つめた。

 

nh「どちらにせよ、結果は同じよ。あなた達のおかげでスメールはまた救われたわ。」

 

小さくなったアペプに、遠くから見ていたキノコン似の生き物達が集まって鳴いている。

「…~♪?」「~♪♪」

 

nh「もう大丈夫そうね。」

「一件落着だな!」

 

帰ろうとしたリンク達の目の前に、アペプはよくわからない果物を生やしてくれた。

なかなかに美味しかった…

 

 

nh「で、貴方達はこれからどうするつもりなの?」

『おさらば。』

「まぁそうだな…次に行くとしたらナタかフォンテーヌだけど…」

k「どっちにしてもロクな目に遭わない未来しか見えないね。」

『連れてくか。』

k「ふざけるなよ。二度と蛮族旅団には入りたくない。」

 

リンクは笠っちを縛って持っていこうとしているが流石に無理そうだ。

 

nh「どちらにせよ、次の世界が貴方達を待っているわ。」

『炎上か、沈没どっちか。』

「水と炎の国を何だと思ってるんだ…?」

 

パイモンはナヒーダにそれぞれの行き方を聞いた…

 

「普通はナタへはオルモス港、フォンテーヌへはバイダ港から船で行くのか。でも?」

nh「貴方達ならここから砂漠を超えたほうがもちろん速いわ。ナタが西、フォンテーヌが北よ。」

「おすすめはどっちだ?」

nh「私の覚えているる〇ぶによると…ナタは可愛らしい竜や、荒野の雰囲気、あとは温泉等で人気ね。」

「フォンテーヌは?」

nh「フォンテーヌはティワット最新鋭の機械技術と、広い海の景色、あと歌劇場が有名よ。ティワットの誰もが行きたい観光地、と銘打ってあったわ。」

『竜、機械、海…』

 

話に首を突っ込んでくるリンク。

 

『ナタ行こう。たぶんより危ない!』

「だから危ない方を選ぼうとするな!!」

nh「実は世界樹によると、貴方達はこの後フォンテーヌに行くらしいわ。」

「まさか既に運命が決まってるのか!?」

nh「それは私にも分からないの。貴方の行きたい方に行けばいいわ。」

 

顔を見合わせて頷く、蛮族と白い奴。

 

「それじゃあリンク、行こうぜ!」

 

『ナタに!』「フォンテーヌに!」

 

しばし沈黙が発生した…

 

「この際、コイントスで決めようぜ?」

『表がナタ、裏がナタ、側面がフォンテーヌね。』

「めっちゃ不利!?」

 

リンクは思い切り1モラ硬貨をトス、というか打ち上げた。

数秒後に回転しながら落ちてきた硬貨は…砂の大地に真っ直ぐ突き刺さる…

 

nh「これは…側面ね。」

『Oh my god!!』

k「残念だったね!」

 

腹いせに笠っちも連れて行こうとする蛮族…

 

『ナヒーダさん。笠っちを僕にください。』

nh「…確かに笠っちもそろそろ年頃ね。心強い貴方なら……」

k「気持ち悪い茶番はやめろ!僕は子供じゃないし、君達についていく気はない!」

 

 

ともかく、こうしておなじみの一人と一匹は水の国目掛けて飛んで行った。

 

to be continued...⇛

 




『アレとアレ求む。』
k「水の国に行くのか。向こうでも、精精ファデュイには気をつけなよ!」
『さてはツンデレだ…』
k「違う。」
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