立憲民主党の原口一博衆院議員は24日、X(旧ツイッター)で、高市早苗首相について「仮面右翼ではないかと疑っている」と論評した。原口氏は松下政経塾の4期生で、5期生の首相の先輩に当たる。同門の1期生である立民の野田佳彦代表の党運営に対する批判もつづった。
松下政経塾の同門
原口氏は首相について「極右ではないと思っている。移民を止めろとも言わない。外国人政策を見直すと言っているだけだ」との見方を披露した。
また、「高市さんは、松下政経塾での研修と並行してアメリカ民主党のリベラル派パトリシア・シュローダー下院議員の事務所で研鑽を積んだ。保守というよりリベラル色が強かった」と振り返り、「今の高市さんの姿は、仮面右翼ではないかと疑っている。早く仮面を脱ぎ捨て人間の尊厳と自由のために活躍してほしい」と期待を込めた。
「緊張感がない」批判に同調
立民の現状に関しては、手厳しかった。
原口氏は、首相と野田氏による「焼肉談義」なるものを批判する投稿に反応し、「確かに、いくら松下政経塾同門でもここまでだと『緊張感がない』と姿勢を批判されるだろう」と書いた。
「焼肉談義」とは、首相が21日に国会で首相に選出された後に行ったあいさつ回りで野田氏と交わした以下のやり取りを指すとみられる。
野田氏「焼肉をごちそうできなくなりましたけど」
首相「え、焼肉?」
野田氏「焼肉弁当ぐらいは届ける」
首相「えっ、焼肉連れて行ってくれるって言ったよね」
原口氏は「野田氏は、そもそもおっとりした性格だ。ギスギスがない人格者でもある」、「野田氏も私も一部の左翼が持つような偏狭で攻撃的な性質を持たず大抵は鷹揚に構えている」と一定の理解を示した。
一方で、「問題は焼肉談義のゆるさというより今の野田立憲の姿勢だ」と危機感を示した。他の野党幹部から「野田立憲の間は、政権を共にする構想すら描けない」、「立憲幹部が説教のような口ぶりで協力しろと言う。いくらかつての民主党時代の後輩だからといって酷すぎないか?」といった声があったことを紹介していた。
高市早苗氏、松下政経塾出身で2人目の首相 1人目は野田佳彦氏【現職国会議員・全名簿】