厄災(?)リンクが行くティワットの旅   作:ちいの(忍転)

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アランカンタも勘太も出てきません。

このタイミングで森林書を挿入するストロングスタイルです。


勘太「ほんとにアランカンタいたもん!」

オルモス港を離れ、スメールシティに戻ろうとするリンク達。

しかし…

 

「オマエ、ほんとにこっちで会ってるのか?」

『うん!』

 

そう言って森の中を突っ切っていくリンク。

道があっているとはとても思えない…

 

?「キノコッ!あっち行って!」

 

少しして、遠くの方から悲鳴が聞こえてくる。

 

「今の声…誰かがキノコンに襲われてるんじゃないか?!リンク、助けに行こう!」

 

声のするほうでは、案の定一人の女性がキノコンの群れに襲われていた。

戦えてはいるが、数に押されているようだ。

リンクはそれに加勢…せずに、何かを作り出す…

 

「こんな時に何やってるんだ!?何とかしてくれー!」

 

リンクは、振り返ってパイモンにドヤ顔で親指を立てる。

リンクの背後にいたキノコンの群れに、発射された弾道ミサイルが炸裂した。

 

「相変わらず爆破したな…」

 

助けた女性に話しかけるリンク達。

 

『Heyねーちゃん怪我は無いか(棒)』

「オマエは雑にナンパしようとするな…」

r「あなたたち……助けてくれてありがとう。私はレンジャーのラナよ。」

『森のプロが…キノコ程度に?…』

「言うな!…」

 

歩きながらラナから聞いた話によれば、子供たちの間で「アランナラ」を見たという話が絶えず、そのせいで最近子供の行方不明が相次いでいるという。

 

「アランナラって……野菜か?」

『たぶん、幻覚性の……』

r「…「アランナラ」は森の妖精よ。」

 

そうこうしているうちに、ラナは目的地へと辿り着いたようだ。

 

「おい、これって…」

『デス、ゾーン…』

 

そこにあったのは草が枯れ果て、赤い花に侵された死域。

 

r「知ってはいたけど、こんな近くにたった数日で死域ができるなんて…」

「うーん…それは確かにまずいぞ……でも確か…近づいたら良くなかったよな?」

 

しかし、リンクとラナは武器を構え、平然と踏み込む。

そこに佇んでいたのは、死域に犯された大型のキノコ型の魔物。

 

2人に気付いたマッシュロンは突進を繰り出し、ラナはそれを正面から斧で迎え撃つ。

横に回ったリンクは、隙を晒したマッシュロンを一撃で両断した。

 

その後、腫瘍となっていた赤い花を壊し死域をなんとかした…

 

「これでここの死域は無くなったな…オマエ達は大丈夫か…?」

『うん。』

r「ゴホッ…大丈…夫よ……」

 

しかし、リンクの顔は真っ青だ!

ラナも見るからに大丈夫では無い!

 

「どう見ても具合が悪いぞ!?今すぐ医者を…」

 

突如として、リンクとラナが光の膜に包まれる。

膜はリンクが叩いてもびくともしない。

 

パイモンが驚いてあたりを見回すと、そこには森の妖精と呼ぶのが相応しいであろう生き物がちょこんと立っていた。

 

「出た!?キャベツの化身だ!」

 

リンクは怯え、ラナは困惑する。

 

a「僕はアランラナ。」

「『……』」

「喋った!?!」

 

混乱する2人を横目にラナが言う。

 

r「君達…もしかしてアランナラが見えてるの?」

「コイツがそのアランナラってやつか…?」

a「うん。アランラナ*1はアランラカラリ*2でマラーナ*3を治すために来た。そしたらナラ*4達がいた。」

「アラン何だって…?なんにもわからないぞ…」

 

アランラナによってリンク達を包んでいた膜が解かれる。

 

r「で、君達にはそこにアランナラが見えているの?」

『ハズキルーペくらい見えてる。』

r「アランナラは子供じゃないと見えないらしいけど…」

「やはりリンクは子供……」

 

リンクは何も言わずに座り込み、ものすごい勢いで木を加工しだす。

恐らく、一番切れ味が良いという理由だけで使われた籠釣瓶一心はかなりの怨念を漂わせていた。

 

リンクはすっと立ち上がり、ラナに何かを差し出す。

 

「えっと…何が出来たんだ…?」

 

ラナが手に入れた物体はまさかの…

 

 ーラナは、「おしゃぶり」を手に入れた!ごまだれ〜!ー

 

「馬鹿か!オマエそういう趣味だったのか!?」

 

パイモンがリンクにドロップキックを食らわせようとしたが、蛮族には当たらなかった。

 

r「えっ、あの子がアランナラ!?!」

「見えるのか!?」

 

ラナはリンクが作ったおしゃぶりを手に入れた事で、アランナラが見えるようになったようだ。

付けてはいないので、リンクとラナの最低限の尊厳は保たれた。

 

「ガバガバ判定だな……」

 

r「えーっと、君は?」

a「ナラは、アランラナ!」

「アランナラじゃなくて、アランラナ?…ややこしいぞ!」

 

r「さっきの膜は君のおかげだよね?」

a「うん。でも、君達はまだマラーナの影響を受けてる。」

「つまり…、さっきのだけじゃ死域の影響が抜けてないってことだな?」

a「そう。このままだとナラ達はあと数日の命。」

『分かった。』

「余命宣告されたぞ!?」

 

治すために、まずヴァナラーナという場所に行かないといけないという。

少しして、アランラナの言う場所にあっさりと辿り着いた。

森の妖精の住処とはいえ迷いの森の中ではなく一安心である。

 

「ほんとにここか?…何にもないぞ!」

a「ヴァナラーナは夢の中にある。ナラはここで大夢のメロディーを演奏しないといけない。」

r「ほんとに子供の頃に聞いたおはなしの通り…」

 

そうアランラナに言われてリンクはライアーを渡された。

しかしリンクは拒否!

 

「オマエ演奏は地味に出来るだろ?」

『これボロい。』

 

ライアーは古びているが決してボロくはなさそうだが……

結局リンクは近くの木を加工してオカリナを作った。

これ以上はほんとに籠釣瓶一心が刀として可哀想だった。

 

       ◁       

 ▽        ▽    

    △          

             A 

大夢のメロディーを 吹いた!

 

リンクがオカリナを吹くと、あたりの景色が夢に包まれ、沢山のアランナラが姿を現す。

 

r「アランナラが、こんなに…!ここが天国……」

 

ビーシャの実を作る為にウツァヴ祭という祭事が必要らしく、その準備が始まる。

 

アランパカティ、アランパス、アランサカ、アランファラ、アランチャトラと一緒に料理を作り、アランナガ、アランガル、アランナキン

と儀式に必要な霊薬の材料を探す……

 

「流石に覚えきれないぞ!?」

『名前似てるし』

r「え?この子がアランヤサ、こっちがアランカヴィ…この子はアランラキャ……」

「よくそんなに分かるな…」

 

必要なものを集め、ついにウツァヴ祭が開催した。

 

『ワッショイ』

 

リンク達は友情の証として、木に咲いた花で作った冠を受け取った。

 

「まあまあ似合ってるぞ?」

「アランナラと友達になれた!」

 

しかし、木に汚染を治すという肝心のピーシャの実は実らなかった…

 

「どうしてだ?…」

a「ここも、マラーナに侵されてる。」

『デスゾーン……』

「ヴァナラーナまでそうなのか!?」

a「うん。マラーナの根っこを壊さないと、ナラ達は助からない。」

 

r「……なら、やるしか無いです!」

「ラナ…オマエ…!…今のオイラ達ならその程度簡単だぞ!!」

『余裕!』

 

こうして、マラーナの根源へ向かう事になった一同。

 

「これって…」

a「あれがかつてのヴァナラーナ。…今はマラーナの根っこ。」

r「アランナラの故郷が死域の根源だなんて…そんな。」

 

ついてきてくれた、沢山のアランナラ達が「ここは俺に任せて先に行け!」してくれたおかげで、その最下層まではあっさりと辿り着いた。

 

「早く決着をつけないと、オイラ達が死域に飲まれるぞ!」

 

空間の中心にあったのは、禍々しく赤に輝く球体。

それが一瞬鼓動したかと思うと、大型のキノコの魔物が、同じ禍々しい光を纏い現れた。

 

r「マッシュラプトル…」

「リンクもラナも頑張ってくれよ!」

 

いきなり突撃してくるマッシュラプトル。

その巨体を、2人は思い思いの武器を構えて迎え撃つ。

ぶつかり合った後、勢いよく吹き飛ばされたのはリンク達の方だった。

 

a「あのキノコ、マラーナのせいですごく強くなってる。」

「このままだとまずいんじゃないか?…リンク!いつもみたいに何か…」

 

しかしリンクとラナは、強化されたマッシュラプトルの連携の隙を与えない猛攻を、二人がかりでも捌ききれない。

 

その時、アランラナがパイモンの隣から、前に躍り出る。

 

a「ナラは…ナラ達といる間、楽しかった。」

「アランラナ!?おい!」

 

アランラナは自らを種として、一本の若木に姿を変えた。

辺りの地面が灰色から、生命力に満ちた緑に塗り替えられる。

その枝の一本が、剣の形を取った。

リンクは迷わず、その剣を手に取る。

 

 ーーー「原木刀」を手に入れた。ーーー

 

迫るマッシュラプトルを横に飛んで避け、火炎の実を投げつけるとともに剣を振る。

斬撃と炎が走り、体が燃焼するのを感じたマッシュラプトルは地団駄を踏む。

 

r「アランラナ…私はずっと、君たちに会いたかった。」

r「あなた、それにヴァナラーナの子たちの為にも、このマラーナを放っておくわけには行かない!」

 

ラナの胸に新緑色の光が集まり、形を作る。

それは「神の視線」であり、誰かの「夢」でもある。

 

 ーーーラナは、「神の眼」を手に入れた。ーーー

 

ラナの胸に現れ、緑に強く輝くそれは、方向性はともかく彼女のアランナラに対する強い思いの結果。

 

 ーーー夢境の斧・臥草若化!ーーー

 

高速で踏み込んだラナが、暴れるマッシュラプトルに強力な一撃を叩き込む。

よろめいたマッシュラプトルに、リンクがすかさず電気の実を放つ。

 

着弾した実が破裂し、草に触れた雷が激しくスパークする。

マッシュラプトルは咆哮し、周りから生えてきた蔓を鞭のように振り回す。

 

そこを、リンクが軽く突く。

雷で活性化された草がさらに草を浴び、マッシュラプトルが一瞬痙攣する。

 

「今だ!」

r「分かった。」

 

パイモンの合図でラナはマッシュラプトルめがけて駆け、その目の前にリンクがバネを出す。

飛び上がったラナは一瞬驚いたが、そのままマッシュラプトルの背へ飛び乗り、新緑の一撃を肩口に叩き込んだ。

 

r「リンク、今よ!」

 

距離を取ったラナが合図を送る。

リンクは、痺れて身動きの取れないマッシュラプトルに油の入った壺と、炎を宿すルビーを投げる。

燃え広がった炎は、草を通じてその全身を呑み、雷の余韻と合わさって爆発した。

 

轟音と共に、マッシュラプトルはその場に崩れ落ちる。

 

残った赤く禍々しい球体は、なんの抵抗も無く破壊出来た。

 

ついさっきまで一匹のアランナラだった若木に、2つだけ実ったピーシャの実を食べたリンクとラナは、死域による汚染を完全に取り除けたようだった。

 

「これで、良かったんだな…」

r「…リンク、パイモン…それにアランラナ……またね!」

 

そう言って、ラナはもう振り向かずに走り去ってしまった。

 

 

その後、功績が認められたラナはヴィマラ村のレンジャー支部長になれたという。

夢を叶えた彼女には、もうアランナラは見えないだろう。

 

後日、ラナに再開した際……

 

r「あ、ナラリンクにパイモン!最近サルバがちゃんと安定してきてマラーナが減ったんだ!私はこの前おっきいヴァナキを1人で倒せたんだけど……」

「ラ…ラナ……」

 

ラナは、既に人語を解す存在では無くなっていた(?)………

*1
個体名

*2
アランナラ式フォース

*3
死域

*4




「感想、評価にアンケ、待ってるぞ!」
『ジャミカヨマールをプレゼント!』
「アランハオマで起動出来るぞ…って両方何の事だ!?」

「原木刀」:アランラナがリンクに託した、草元素を纏う軽い片刃の木剣。この時空のティワットにおいて追加効果は特に無いとされる。草元素ダメージであることが強み。水やりを忘れないこと。

森林書のストーリーはかなり改変済…

住めーるのアレです。どうぞお納めください……

  • おナヒ 〜伝説任務〜
  • 配膳の人
  • ティナリ
  • ニィロウ(つまんないって評判が…)
  • ディシア
  • 《大マハマトラ》
  • レイラ 〜デートイベ〜
  • ファルザン先輩
  • カーヴェ一級建築技師
  • 教令院 学院祭 〜過去イベント〜
  • 花神誕祭(時系列どうなってんだ)
  • ヴァルーリヤ・ミラージュ
  • まだあったっけ?
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