あれはウソだ。
ダインスレイヴと別れた後、層岩巨淵にもっと深く潜っていく蛮族と、そのついで。
今話題のゴリラ新作のように深穴だか縦穴だかを複数落ち、おそらく最下層へたどり着く。
「何層目かに湿原があったけど…ここも植物が生えてるな…」
主に光るキノコが生えて意外にも明るい道を進んで行くと、巨大キノコが生えていた。
「凄くおっきいな…オマエは余計なことするなよ…」
言い切る前に期待を裏切らず剣を構えて突っ込む蛮族。
リンクが巨大キノコを斬ろうとすると、急にキノコから音が…
キノコ「我を斬ろうとする無法者だ!出会え!出会え!!」
「喋るキノコだったのか!?」
周りからキノコの様な見たことのない魔物が近づいてくる…
「ほら見ろ!言わんこっちゃない!!」
リンクがキノコの群れを相手取ろうとした時、青い残像が通り抜け、次の瞬間、キノコ達を急に水の糸が縛り、引き裂く。
ーーー絡み合う命の糸ーーー
「今の…オマエがやったのか…?」
『タイツ女。』
「タイツ……何だって…」
y「失礼ね……私は夜蘭よ。」
二人の眼の前にタイツにコートの壊滅ファッション(違)…腰に神の眼を着けた夜蘭が姿を現す。
顔は平静を装っているが、絶対に怒っている気がする…
y「そう言うあなたは…瞳も無い、許可も…取っていないようね。よくこんな深層まで…そっちの浮いてる方が何かしたのかしら…?」
「オイラ何もしてないぞ!コイツが勝手に…」
y「……どうやら本当みたいね…ここまで1人で問題なく来れるのは間違いない…その時点である程度は信用しておくわ。」
こうして、巨淵に1人で入っていい許可を貰っているとかいう夜蘭について進むリンク。
なお、残像が見えるほど速い夜蘭について進めるのは、リンクがリンクだからである。
この奥には「釘」があるらしく、それが夜蘭によって見つかった事で巨淵は閉鎖になったらしい。
しかも、その「釘」の調査を再びするよう凝光に言い渡されて来たらしい。
y「こんなことさせるんだから、帰ったら数か月は休暇を貰わないとね…」
とのこと。
数分後。
今の所の最下層とされる大広間についた一行。
広間の中央には、フィンドニール山の物と同じ巨大な釘が浮いていた。
「あれが「釘」か…どでかいのが浮いてるぞ!」
?「夜蘭さん!あと…何処かで見覚えが…」
気づくと横に一人の少女が立っていた。
炎元素、赤髪の法務官、煙緋である。
なお、リンクの瑠月での度重なる法律違反により、何度も取り締まられかけた相手である。
「げ、知ってる顔……」
『逃げ…』
リンクが逃げようとしたが、もう煙緋はこちらをロックしているようだ。
「流石に…今は見なかったことにしてくれ!」
e「…君達は、複数の国で国の問題を解決したは良いものの…余計な事をしまくったあのリンクとパ…なんだっけ…まあ良い。」
「いやオイラはパイモ…」
e「パなんちゃらは置いといて…君達、許可証も持っていないな?」
「『ゔっ…』」
e「やはり図星だな…今度こそ罰金を払ってくれ!」
「まずいぞ…!」
その時、逃げようとしたリンク達の前に間抜けな声と共に1人の鬼が現れる。
i「ん?リンク…スメールに行くって聞いてたが…」
現れたのは、ティワットの西川貴教担当、荒瀧一斗だった。
お目付け役の久喜忍(しのぶ)も来ている。
「一斗!?なんでいるんだ……」
どうやら、忍が鎖国の前に瑠月に残していた書類を取りに、一斗はそれに護衛として(名目上)着いて来たらしい。
「で、なんで層岩巨淵に…?」
i「千岩軍と揉めた後………色々あったんだ。」
「色々?忍、何があったんだ?」
k「まあ……色々だ。」
「いや何があった!?!」
そこに、罰金、合計✕✕✕✕000モラ等と書かれた紙を持った煙緋が恐ろしいオーラを纏ってゆっくりと、笑顔で近づいてくる。
e「とにかく、スメールに逃げられたらこちらも手出しができない…よって…今日という今日は罰金を支払ってもらおうか!!」
リンクは、何も言わずに走りだす!
e「待て!分割払いでも良いから止まれ!」
「おい、だからオイラを置いていくなー!」
i「罰金!?俺も着いてくぜ!」
k「親分……」
気づけば、一行は広間の中央、「釘」の真下まで来ていた。
y「あなたたち…こんなところで鬼ごっこでもしているの?」
夜蘭は既に調査していたようだ。
y「ここは危険よ。迂闊なことはしない事ね。」
大人しくなるパイモンと久喜忍、しかし後の3人は夜蘭の周りをぐるぐる走り続けている。
「やめろって言ってるだろ!」
その時、地面が振動し、亀裂が入る。
y「崩れる…止まって……」
流石に危険を感じたリンク達も足を止める。
i「なんだって…足元……」
「そーっと、そーっとだぞ……」
地面の亀裂が音を立てて広がり、砕ける。
e「えっ……」
i「ぬわぁーーー!!」
「やっぱりーー!」
5人、さらにもう1人の人影は、層岩巨淵のさらに深部へと落下していった…
暗闇の中、底がないように思えるほど長く落下した後、軽い衝撃を受けてリンク達は底についたことに気づく。
差し込む光は遥か上に小さな円として見えるのみだ。
リンクが種のような物を地面に投げつけたらしく、咲いた1輪の眩い光を放つ花が、暗闇を明るく照らした。
y「ここは…まだ下に空間があったのね……」
「そう言えば、落ちても痛くなかったのはなんでだ…?」
k「そもそもパイモン殿は浮いているのに落ちた事が謎では…」
s「それは我の仙術だ。」
「そうか、オマエが仙術で落下ダメージを……って何でいるんだ!?」
他の面々に並んでしれっとそこにいたのは、杏仁豆腐神君こと(?)、護法夜叉の魈である。
「魈…?オイラ達を助けるためにオマエも…でも、きっとリンクが何とかしてくれるぞ!…」
当のリンクはお得意のロケットの連続使用をするが、はたから見るとシュールな光景だった。
リンクがある程度上昇した時点で下に戻り、ループしていたのである。
i「おい!全く登れてねぇぞ!」
s「やはりな…」
魈は、苦悩を抱えるような表情をしている。
「まさか、こうなるって分かってたのか?」
s「ああ。ここは空間が歪んでいる……」
その後、何か手掛かりを探そうとアカリバナを植えながら探索すると、一枚の扉が見つかった。
すごく開けたくなる、どこか不気味な扉だ。
e「この扉…なぜだか、呼んでる気がするな……」
i「オニカブトムシの匂いがするような…」
「それはわかんないけど…凄く開けたくなる……」
扉に手を伸ばす周りに、冷静な夜蘭が珍しく強く言う。
y「決して開いてはだめよ。」
s「その扉は人を惑わす。」
「そうだぞ…オイラ達もしっかりしないと…」
皆が落ち着いたと思ったその時、後ろでカチャっという音が。
振りかえると、リンクが扉を押し開けるのが見え…
中からは、黒い霧と共に記憶のような幻影が吹き出した。
よくある、分かっていても厳しい人を惑わすための嘘の記憶。
夜蘭は凝光の命令に逆らえず働く羽目に、煙緋は紅茶を午前に飲んだという理由で自身が犯罪者に、忍は望まぬ巫女されて八重神子にパシられる………リンクは森の精霊のウ◯コを1200も集めさせられ、パイモンは金髪の蛮族に連れまわされ、魈もかつてのトラウマを掘り返される。
そして、一斗は食べ物が消えていく幻影を……
y「そんな…私が働くなんて…」
e「異議あり!…冤罪だ!……」
k「神子様…団子牛乳と焼きそばパンです……」
妖精「もう疲れちゃってェ、ぜんぜん動けなくてェ……」
s「浮舎…、伐難……」
i「俺のたこ焼き…カツ丼……」
全員が思い思いの幻影にうなされ、苦しみだす…その時………
i「俺のきつねうどんまで…ん?…きつねうどん……油揚げ…豆が消えるのか!?…それなら、そんな幻影、大歓迎だ!!」
一斗が叫び、幻影は晴れた…
「うっ…酷い目にあったぞ!」
e「…私とした事が…」
y「仕事なんて無い…いいわね。」
扉は元からなかったように消えていた。
再度探索して辺りを見渡すが、しかし何も見つからない。
「なんか…この場所、おかしくないか…?」
i「どうなってんだ!ずっと同じような景色だしよ…」
s「いや、実際に同じところを回り続けているんだ。」
「ほんとか!?でも天井の穴もないし…模様も違う気が…」
y「まるで、空間が私たちを惑わそうとしているみたい…」
k「言われてみれば不自然な所が…」
7人は調査を続けたが、本当に何も見つからない。
「オイラ達…ここにもう何日いるんだ…?リンクがいなかったらもうお腹が空いて死んでたんじゃないか……?」
e「もう3日も経つ…しかも、脱出の手がかりはまだ見つからないままだ。」
i「3日だと?俺はまだ一日もたってないと思うが…」
k「私は5日程だと記憶しています。」
『一週間だよ。』
s「……空間だけでなく時間も歪んでいるのか…やはりここに長居するわけにはいかない…」
y「そのようね。何かアイディアは無い?」
それを聞いたリンクは、壁際に緑のバクダンを並べだす。
「結局爆破なんだな…そんな物理的な方法で行けるのか?…」
s「いや、歪んだ空間をこちらから歪ませることができれば……」
i「そういう事か…分かったぜ!やってやらぁ!」
リンクが100以上のバクダンを並べ終え、荒瀧一斗が力任せに岩を全力で投げつける。
轟音、煙が晴れた後、そこには穴ができていた。
y「これは…?」
「眩しい…地下なのに、外…?」
穴の奥を見ると、層岩巨淵の地上鉱区が広がっていた…
k「そんな…」
e「地上、あり得ない…」
s「…ああ。これはそう見えるだけの紛い物。先ほどの空間の裏側といったとこだろう。」
裏側の空間を一丸になって探索していると、リンクが何か持って現れた。
『パイモン。取ってこい。』
「なんだ?」
リンクは円盤を投げた!
パイモンは綺麗にキャッチ!
「いやオイラは犬じゃないぞ!で…この円盤何処から……?」
s「それは!まさか「太威儀盤」…?」
「「太威儀盤」だって!?!」
i「知ってるのか!?」
「…いや、見たことも聞いたこともないぞ…」
s「我が説明しよう。」
全員を前にして、魈が語りだす。
s「かつて、500年前の魔神大戦の際、ある夜叉が層岩巨淵の最奥に、魔物を自分の身と共に封じたという話がある。その「太威儀盤」こそが魔物を封じた装置だ。」
e「たしかに本で見た覚えがある…」
y「つまり…これが、脱出の為の鍵ね。」
s「我が力を加えれば、儀盤は起動するはずだ。」
i「やっと、出られるんだな!」
一旦休息を取り、セリフを確認した7人は再度儀盤を前に集まる。
s「我が「太威儀盤」を起動する。今こそ…ここを出る時だ。」
k「こちらはいつでも大丈夫だ。」
e「既に覚悟はできてる。」
「いつもみたいに、やってやれ!リンク!」
『うん!!』
y「群魔邪獣。」
e「雷霆壊滅!」
k「帝勅符命!」
「長居不能!」
s「我が身で陣を守りて、この地を封印する。」
ーーー金鵬大将・靖妖儺舞!ーーー
s「参る!!」
魈が召喚したお面を被り、儀盤を前に集中する。
その力によって「太威儀盤」が本来の力を取り戻し、起動する。
空間が引き裂かれ、儀盤を中心に表れた方陣が上昇を始める。
「うわっ…すごい速度だぞ…」
i「おい!下からなんか来てるぜ!?」
s「封じた魔物だ。来るぞ!」
下から無数に飛来する黒い影。
「追いつかれたらあそこに後戻りだぞ!」
ーーー絡み合う命の糸ーーー
ーーー丹書鉄契!ーーー
ーーー越祓雷草の輪ーーー
k「最後まで気を抜いたらだめだよ。」
y「あなた達も対処に集中しなさい。」
k「親分。見せ場ですよ。」
夜蘭と煙緋、久喜忍が連中を一掃するも、影の軍勢はとどまることなく押し寄せる。
軍勢を迎え撃とうとした、その時。
上昇する方陣の上に、影が何者かを形作る。
その人影は、四本の腕を持ち拳に雷を纏った屈強な男。
しかし、その姿は黒一色で、目は赤く見開かれていた。
s「「浮舎」…お前が来るのか…」
「かつてここを封じた夜叉って……魈の…」
魈と「浮舎」の目が合うも、浮舎は反応を示さない。
「浮舎」は拳を振り上げる。
s「戦え!…それが敵の大将だ!」
i「やるしかねえな…」
「リンク、頼むぞ!…」
一斗は金棒を構え、リンクは「雪葬の星銀」を構える。
リンクと一斗は、かつての御法夜叉、「浮舎」と対峙する!
四つ腕の巨体、浮舎が一斗に迫る。
一斗が金棒を叩きつけるが、浮舎は腕で受け、拳の応酬をかます。
i「俺様よりも腕っぷしがつえぇじゃねえか…」
横から飛んできた氷柱を喰らい、浮舎が怯む。
金棒と大剣が二方向から浮舎に迫るが、彼は無数の拳でその両方を弾いた。
i「拳が早すぎる……」
s「浮舎の拳は幻影を織り交ぜている。いいな。」
リンクは、眼前の拳が本物かどうか、本能で理解する!
本能のままに動く蛮族は、一歩右に逸れて剣を振り下ろす。
目を見開く浮舎。
その肩に、大剣の一撃がかする。
その隙を、荒瀧一斗は見逃さない。
「俺様は、菓子一つさえモラを使わず、正々堂々と勝ち取ってくる、最強で最恐の荒瀧一斗様だ!!」
ーーー最凶鬼王・一斗轟臨!!ーーー
金棒が浮舎を穿ち、すでに亡き悠々しい夜叉は、塵となった…
しかし、落ち着く間もなく魈の面が砕け、方陣に亀裂が入る。
「なんだ!?」
s「もういい。ここまで持てば十分だ…」
魈はこちらを向き、最後の力を使う。
皆の足元に光が立ち上る…魈を除いて。
「魈!?」
y「まさか!最初からその気で……」
「待て、オマエだけを犠牲にしていいわけ…!………」
気がついた時には、リンク達6人は、元の広間どころか、層岩巨淵の地上まで戻っていた。
空は蒼く、雲は白い。
「うーん…はっ、魈……!」
i「あいつ、自分を犠牲に…ちくしょう……!」
早くも携帯鍋で杏仁豆腐を作り、皿において線香を立てるリンク。
一同は、ケーキのように線香の刺さった、蝋燭を刺した杏仁豆腐に、静かに祈りをささげた。
その時…
s「………お前ら…どうして杏仁豆腐に黙祷しているんだ……」
パイモンたちが目を開けると目の前に、異常なものを見たような顔の魈が立っていた。
「魈!?」
y「どうして…」
i「お前、生きてたのか!!」
k「魈殿………」
e「もう絶対にあんな危ないことはしない。いいね!?」
「オイラ、ほんとに心配したぞ!!」
落ち着いて、再度魈に話しかけるパイモン。
「よく、あの状況で生きてたな…」
s「それは…まあいい…。我は今仙力を使い果たしている…また会おう…」
それだけ言って、キザな魈は消えてしまう。
さすがの杏仁豆腐好きでも、線香の刺さった杏仁豆腐は持って行かなかったようだ。
そこに煙緋が現れ………
「ん、どうしたんだ…」
e「ところで、地上に戻ってきたことだし、罰金、ちゃんと払ってくれるかな?」
『あ、UFO!』
リンクは、煙緋の隙をついて走り出す。
異邦の蛮族は、少し遠い瑠月の海からの風を受け、陽気に走る。
向かう先は、草の国スメール。
その光景を、遠くの崖の上で、魈を救ったかの「モラ無し」はただ眺めていた。
「感想、評価とアンケの投票、待ってるぞ!」
『今なら遺跡サーペントって奴がついてくる!掘削用に一家に1台!』
「流石に無茶だからやめろーー!!」
煙緋と夜蘭っていつもパーティで使ってるからわりと推しなんですよ。(推しでもこの小説では相変わらずの扱い)
パーティ? ナヒ、白ポ、夜蘭、煙緋
煙緋(楽園熟知4セット、千夜)
驚異の烈開花パーティである。
住めーるのアレです。どうぞお納めください……
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おナヒ 〜伝説任務〜
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配膳の人
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ティナリ
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ニィロウ(つまんないって評判が…)
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ディシア
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《大マハマトラ》
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レイラ 〜デートイベ〜
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ファルザン先輩
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カーヴェ一級建築技師
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教令院 学院祭 〜過去イベント〜
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花神誕祭(時系列どうなってんだ)
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ヴァルーリヤ・ミラージュ
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まだあったっけ?