goo blog サービス終了のお知らせ 

僕の短所をジョークにしても眉をひそめないで

4年ぶりに更新再開
昔はずっと音楽の感想書いてたけど今はもっぱらラノベの感想を書き綴ってます
あとアメコミとアニメも

未来に繋がる最終話 ギャルゲヱの世界よ、ようこそextradisc 感想

2011年11月30日 | 読書感想文とかレビュー等
最後の挿絵で確信。やっぱり理恵がメインヒロインだったんですね!やったー!
俺の理恵が!笑顔!で!シメ!です!
マジメインヒロイン!


内容紹介
『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』シリーズ遂に完結!!


大人しい理恵が本気モード全開で誘惑!?『おさななじみとすることぜんぶ』、間違えてFPSを現実に反映させてしまった、ある男の物語『運命歪曲のエクスチェンジ』、世界統合により平穏を取り戻した武紀たち、春海の卒業が近づくにつれ、皆それぞれの進路を意識しはじめて――『それぞれの未来』他、『シルバーブレット』のラストエピソードを含む短編2編を加えた全5編でお贈りする『ギャルゲヱの世界よ、ようこそ!』終焉を飾るエクストラ短編集!!


ギャルゲヱ本当に大好きなんでこっから↓クサいこともバンバン書いてきますぜ!

泣いても笑ってもギャルゲヱ運命の最終巻。私は泣いてました。
そして笑ってます。
ずっと見守ってきた武紀達の行く末は心配なさそうで、みんな幸せになりそうで。
武紀らと他のキャラ達に幸あれ、って感じですよ。
いや、俺テンション高いな!
大好きなギャルゲヱを読めたってことと
このextradiscが最終巻とは言え、お別れはdisc8で済ませていたって気分なので最後にチラっと合わせてくれた
って思ってるので寂しさがあんまりないからね。
ご褒美的な。
内容的にもあまり最終巻とは関係の無い短編の組み合わせでもあるし。

最終話の構成好きですよ。
みんな将来のためにそれぞれの進路をとっていく。
一緒に暮らしていた家を離れ入寮したり、海外に留学したり。
別れてしまうわけではないけれどやっぱり寂しい。
それを我慢できない理恵が必死に繋ぎ止めようとする。

大体こういう展開で離れていくみんなに対して悩んだりするのは読み手の代表者たる主人公だったりするのかもしれないけれど
やっぱり武紀はそんなことかけらも思わないわけです。
それは数々の理不尽とも言える難題をクリアしてきた武紀をずっと見てきた読者からしたら当然な態度。
とんでもない修羅場を乗り越えて絆を紡いできた彼と彼女らがちょっとした距離や時間に負けるはずがない!

と、そうは思っててもバラバラになる仲間を見ていくのは読者的にも寂しいもので。
そこで理恵が代弁者となってくれる。
理恵の(当初の?)役割は幼馴染。ずっと主人公の隣にいる幼馴染。
だから余計に離れていくみんなの事が辛く思えたんだろう。
彼女の視点でみんなの意見を聞いていく事で
絆の強さの再確認と前向きな意思を知ることができ
ああ、やっぱり大丈夫なんだ。と頭だけじゃなくて心でも理解。
良い着地点に落ち着く。

何はともあれ終わりの話なのに「未来」を感じさせてくれる良い最終話でした。
他の短編の感想は多分次のエントリーで。

あ、ゆうきの選んだ性別が女で良かった!
武紀は気にしないだろうけど、俺はちょっとそういうのにはびくびく。


以前のギャルゲヱ感想
1日目2日目3日目4日目5日目 

なんで探偵役の学生って犯人を逮捕しようとするの? (探偵犬シャードックとか推理モノ一般)

2011年11月21日 | 読書感想文とかレビュー等
マガジンで「探偵犬シャードック」とかいう漫画がこの前始まったらしく、たまーに読むんだけど
どうやらこの漫画は主人公の学生がシャーロック・ホームズが転生した犬と出合って事件を解決する、という内容らしい。
一話目を読んでないんで詳しくはわからないけど多分間違ってないと思う。

この前も、犬の性格全然ホームズじゃねーじゃねーか!この犬はいかにも探偵なキャラになってるけどホームズはこんなまっすぐな奴じゃなくて変人でさあ…とかぶーぶー思いながら読んでたら
どうやら主人公が偶然居合わせた殺人事件を解決する回だった(っぽい)。
当初不良学生が学園内で自殺した、と思われた件が実は自殺に偽装した殺人事件で
犯人はこの不良にいじめられてたせいで自殺した生徒の母親。
主人公がトリックを解いて追い詰め?その後犯人は自首する、といった終わり方。

なんで主人公は犯人を自首に追い込んだろう。
別にトリック解いた後、犯人ほっといても良いんじゃないか。
たしかに犯人は殺人という罪を犯したわけだけど、犯行に及ぶまでの経緯見てたらまあ殺しても仕方ないな!
不良マジひどいな!って思ったわけです。

古畑任三郎とかの警察が主人公だったり、探偵が主人公の推理モノで主人公が犯人を捕まえるのはわかる。
それが仕事だから。
また、とにかく殺人はいけない、理由のいかんに関わらず不正義であるという信念を主人公が示しているならこれもわかる。
でも見たところ別に主人公は別にただ巻き込まれた+犬が推理したがってるのに付き合ってるだけのようで
じゃあ別にかわいそうな犯人を追い詰めなくていいんじゃないのかなあ、と。
主人公の性格と考えにもよると思うけどね。
でも俺なら謎を解いた後は事件について黙るし、犯人もほっとくだろう。
犯人も、事件を後悔してて捕まったほうが楽になれる!ってタイプでもなかったし。

それが当たり前の事であるかのように、事件を解決して犯人を自首させた主人公を見てると疑問に思うんです。
トリックを解きにかかる好奇心はわかるんだけどね。

僕とツンデレとハイデガー/絶対の無い社会でどう生きるのか/感想2

2011年11月19日 | 読書感想文とかレビュー等
間が空いちゃったけど前回に続いて僕とツンデレとハイデガーの感想を。

その前回で「次のエントリでも僕とツンデレとハイデガーの感想を」って書いたように
さあ、感想まとめを書こう!って思ってたものの
考えてたことをどう文字で表現したらいいものか悩んでうんうんうなってる内に1週間以上経っちゃってて
もはやどんな事を書きたかったのか忘れてしまってた。いやあ、困った。
哲学、って事で大分身構えてしまった。
作者の方はわかり易くとっつき易く書いてくれてんのにね。
では気を取り直し、難しいことは置いといて軽めに感想書いてこうと思います。

「神は死んだ」
この言葉はニーチェが、かつて強固に存在していたキリスト教的価値観、神による絶対的な戒律が
産業革命等を経て薄れ始め、絶対性の無い不安定な社会に突入した時代のヨーロッパ社会を表した言葉だったけど
作中ではバブル以前の終身雇用や安定を維持していた旧習が無くなり、やはり不安定で先の見えない日本の現代をさす言葉としても使われていたのが印象的。
現実世界で社会人だった主人公が、事故後の世界では学生に戻っていたのは
箱庭の中で受験等、将来に思いを馳せてた頃に主人公を戻してより身近に考えさせる為でもあるんじゃないかな。
そんな何を指針にして良いかわからない、不安定な時代の社会をどう生きていけば良いのか。
かつてその流れをも経験してきた哲学者が身をもって示した言葉と思想を知り
それに学んでいくことで主人公は社会に対して今までと違った視野を手に入れ、前向きに考え出す。
各哲学者の重要なワードについてまとめられている方がいるので(このページ)是非目を通してみてほしい。
俺のお気に入りはスピノザの
「対人関係で厳しいことがあっても、人は人間がつくった社会からデメリットよりも
 はるかにメリットを受け取っている」。
人間の作った社会っていうとイメージ的に大きくとらえてしまうけど、狭い関係性においても同じことが言えるんだと思うよ。

物語の構成は、主人公が学校で哲学者ちゃんに会う
→何も知らない主人公が聞き役+疑問提示役になり哲学者ちゃんが自分の思想の解説をしていく
→哲学者ちゃんの講義の後、家に帰ると妹っぽい由真って子が居て更にわかり易く解説してくれる
の連続。
哲学者ちゃんは基本的に考えが生前のままで止まってるんで古臭かったり、神ありきの思考に偏重してたりするんで
読んでて反論したくなるんだけど、最後には由真が現代人的なフォロー&解説入れてくれるんで
最終的にちゃんと納得いく構成になってます。

この本は気軽に読めて読後感がとても良く
社会に対する受け入れ方パターンを増やすきっかけにもなると思うので、あまり哲学に対する知識のない自分のような人にお薦めです。
ホント全然難しくないよ。
あ、でも表紙からの印象よりはキャラが萌え萌えしてなかったな。かわいいけどね。
自分は哲学の知識あんまりなくて、たまーに手引書とか入門書パラパラ読んだりして満足してる程度なんで楽しめたんだけど
そういうの詳しい人にはどうなんだろね。
そういえば、哲学に詳しい友達にこの本のこと紹介したら「ニーチェはロリキャラだろ?」とかバシバシ当ててきてて驚いた。
詳しければそういう楽しみ方もあるということかも。

あと、現実世界に復帰した後の、あの夢と現実が入り乱れたような
ちょっと幻想的な終わり方も好きだな。ネタバレっぽいので伏せるけど。


あ!「ツンデレ」って何だよ。ツンデレキャラいねーよ。って感想よく見るけど
ツンデレなのはイデア学園の哲学者ちゃん達じゃなくて、リアルワールドのきつい女上司の方ですぜ。
事故に責任の一端があるとはいえ主人公の病室に通いつめてくれるとは中々萌える人物じゃないですか。
この女上司と現実世界の由真。主人公がこれからどうするのかも気になるところ。

僕とツンデレとハイデガー 感想1

2011年11月10日 | 読書感想文とかレビュー等
厳密にはこれラノベってワケじゃないと思うけど、感想かきます。

<APPストア紹介文より引用>
主人公は、同い年の美人上司に毎日怒られてばかりのダメサラリーマン。しかしある夜、事故にあいイデア学園の高校二年生として転生してしまう。そこは誰もが明るく、楽しい思春期を送るには最高の学校だった。主人公はその学園で、謎の妹キャラ三重野由真に導かれながら、7人の哲学少女たちにめぐり合い、秘密の課外授業を受けることになる。入り込んだルートの果てに黒髪ロングの聖少女、春出川さんに出会った主人公は、究極の謎に直面し世界の真実を知った。少女たちの講義を経験して、大人になっていく主人公を描いた、哲学的青春小説。


この七人の哲学少女というのは過去の哲学者が萌え美少女として顕現した姿。
マルティ(チ)ン・ハイデガーなら春出川千夏さん、デカルト・ルネなら出丘ルネさんというように
女の子名前と姿で現れ主人公に自分の思想を解説してくれる。
でもこの本は単純に哲学者紹介・主張要約で終わるのではなく
現代に生きる我々がどう生きるか、何を指針にして生きていけばよいのかについて
西洋思想史の流れを追いつつ道を示そうとしてくれている。
んで、この本。面白かったですよ!
その解説も面白いし、どう生きれば良いのかという指針の提供も好感触。
物語も少し不思議な感じの味付けが読後感の良いモノにしてくれてるし、主人公の成長も楽しい所。
この成長というのは、最初主人公は自分の生きたかと現状についてネガティブなんだけど
彼女らの思想に触れ、理解して自分の生き方を見つめなおしていく過程のことです。


読む前にどんな内容なんだろー?とおもってAMAZONレビュー(たしか)見てみたら
「哲学者を萌え少女化することのキャラ立てができてない」
みたいな事が書かれてたんだけど、これ多分そういう必要あんまり無いんじゃないかな。
国の擬人化とかだと確かにイタリアはWW2の時軍が弱かったからヘタレの設定にして~とかは必要だと思うけど
これはそういう擬人化してキャラ萌えで楽しもう!ってのとは違って
思想史に触れやすく、興味を持ちやすいように便宜的に萌え少女にしようってタイプなんで。
だからあまりキャラ立てして萌え要素を入れると、それがノイズになって本旨の邪魔になると思う。

あと物語に関して。少女同士が物語上つながりが無く、ともそのレビュー書いてあったけど
物語としては主人公が思想に触れて現実と力強く向き合いだす仮定を描くという流れの方がメインなので
それもあまり必要ないんじゃないかなあ、と。
結構シンプルに必要な要素を取捨選択して出してる本だと感じます。
と、人の感想を取りあえげといて、それにケチをつける形になってしまったけれど
決して文句が言いたいのではなく、自分の感想を述べる上で対比項として出すのが書きやすかったので。
もし気を悪くされたらすいません。

長くなったので続きは次のエントリで。

感想2 月刊HERO'S(ヒーローズ)への希望

2011年11月08日 | 読書感想文とかレビュー等
主な感想は前のエントリに書いたんで今回は雑感+希望。

月刊ヒーローズと聞いて、しかもウルトラマンが連載されると聞いた時は
やった!アメコミ雑誌のようにヒーローが活躍する雑誌が出るんだ!!と喜んでいたものの
創刊されて開いてみれば”いわゆる”ヒーローモノはウルトラマンとヒーローカンパニーの2本だけ…。
しかもそれ以外もなんだか暗めでテンション低めで
俺の待ち望んでいた悪と戦う快活ヒーローモノが詰まった雑誌というわけではなかった感じ。

当然ヒーローの定義にもよると思うけど、やっぱり「ヒーローモノ」が見たいじゃないですか。
正義の為に街を脅かす悪と戦う変装したヒーローが。
ヒーローズって雑誌なんだし、ヒーロー物が4つ5つあっても文句は言われないんじゃないかと。
ヒーローの定義にもよるけど銀のケルベロスは今後もヒーローにはならないような。
マジェスティックプリンスは本当に展開も何も無い
ロボに乗る為の学園に通っててミステリアスな女の子に会ったよー、ってだけの一話だったけど
ロボ物ならエースパイロットはヒーローとも言えるので読んでみようと思ってます。

で、前も書いたけど頼むからアメコミ連載してください!お願いします!
それとウルトラマンがあれば「ヒーローズ」って看板に文句言いません!

で、新人発掘漫画大賞を開催してるけど是非ヒーローモノをそこで選んでほしい。
あと坂本竜馬が生き返るって内容のドラゴンエフェクトはドリフターズみたいに色んな偉人が生き返って争うって話だったらいいな。
あのコンセプト好きすぎてパクリでもオマージュでもジャンル化でも大歓迎。