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テスラ研究家・新戸雅章の静かなる熱狂の日々

エジソンも好きなテスラ研究家がいろいろ勝手に語っています。

★「はやぶさ」の快挙に拍手、拍手

2005-11-27 01:31:52 | Weblog
 探査機「はやぶさ」が、小惑星イトカワの岩石採取に成功したようだ。実際には装置の作動を示すデータを受信しただけで、確定するのは2007年の地球帰還・回収後のことだそうだが、確度はかなり高いらしい。まずはめでたい。
 今回の成果は低予算の中、先進的な技術に挑戦し、初志を貫徹したJAXA担当者の努力の賜物である。糸川英夫博士も草葉の陰でさぞお喜びのことだろう。
 2003年に打ち上げられたはやぶさは、これまでにも世界初づくしだった。イオンエンジンによる長期間航行、地球スウィングバイ、光学情報に基づく自律航法、小惑星とのランデブー、金属弾の打ち込み、着陸、離陸。いずれも宇宙先進国アメリカ、ロシアもなしえなかった成果である。
 そこに今朝の再着陸、試料採取、再離陸が加わったわけである。これを快挙といわずしてなんといおう。マスコミはアポロの月着陸並の報道をしてしかるべきだろう。せめて宇宙開発関係者を呼んで特番を組むくらいのことはしてよい。
 日本のマスコミなら――。
 ところが実際は中国の有人飛行にもはるかに劣る扱いである。
 テレビではキャスターの小倉智昭氏が番組の冒頭で、成果を力説しているのを見たくらい。あとはどのニュースも最後のほうで短く取り上げるだけ。気持ちよいくらいの冷淡さである。
 地球から3億キロも離れた宇宙空間で満身創痍になりながらも、ミッションに全力を尽くすはやぶさの姿は、いっそけなげである。ワイドショーもたまちゃんや立ち上がったレッサーパンダにうつつをぬかすくらいなら、今日のはやぶさくんをリポートするべきではないか。
 日本のマスコミが自国の宇宙開発に冷淡なのは今に始まったことではない。成功よりも失敗を大きく扱い、海外のニュースは熱心に報じるくせに、ふだんはろくに取材もしない。これで「技術立国日本の将来はあやうい」などとよく書かけるものである。
 そんななかで目についたのが毎日新聞永山悦子記者の健闘、もちろん成功の瞬間を追い続けた松浦晋也氏のブログもはずせない。2ちゃんねるの実況も全体に暖かかった。
 今後、サンプルリターン成功までには、まだまだ難関が横たわっている。これまででも満点以上なのだが、ぜひ成功して最大限の成果をあげられるよう祈っている。
 無人での成功を見て、今後、日本は有人はやめて無人探査に集中すべきという意見も出るだろう。しかしわたしはそれには同意しかねる。その理由はいずれまた――。

2 コメント(10/1 コメント投稿終了)

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はじめまして。 (なるもにあ)
2005-11-27 11:19:13
ここ数週間の付け焼き刃的情報ですが、

はやぶさをつい擬人化して応援している

40代・ブロガーです。

>ワイドショーもたまちゃんや立ち上がった

>レッサーパンダにうつつをぬかすくらいなら

同感です。



はやぶさの今回のミッション遂行は、今の日本に必要な、

意義の大きい「成功」だと思います。



>ぜひ成功して最大限の成果をあげられるよう

>祈っている。

無事帰還を強く願っています。



はじめまして (新戸雅章)
2005-11-29 01:03:29
ご同感いただけてうれしいです。

日本のマスコミが宇宙開発に冷淡なのは、文系が多いからという意見もあります。ただ、わたしも文系ですから一概にそうともいえないと思います。

本当の理由はわたしにもよくわかりませんが、それが政治や思想だとすれば悲しいことです。

わたしは今後も、日本のスポーツ選手が海外で活躍するのを喜ぶように、すなおにはやぶさの健闘を喜び、活躍を応援していきたいと思っています。







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