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西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

高の原 再説

2006-01-12 | 生活・空間・芸術と俳句・川柳・短歌・詩
11月20日のブログに高の原のいわれを書いた。その時に引用した萬葉集の巻一の最終歌「秋さらば今も見るごと妻ごひに鹿鳴かむ山ぞ高野原の上  万葉集巻一  長皇子」の解釈が一寸間違っていたので訂正する。伊藤博著『萬葉集 釈注一』(集英社文庫)による。この歌の季節は秋ではなく春と言う。「秋になったら、今もわれらが見ているように、妻に恋い焦がれて雄鹿がしきりに鳴いてほしいと思う山です。あの高野原の上は。」という訳で「今」というのは秋ではなく春なのである。とにかく、萬葉集 巻一は雄略天皇の御製で幕を開け、天武天皇の皇子・長皇子(ながのみこ)のこの歌で幕を閉じる。(舒明・天智・天武)天皇家・系統の栄を歌っているのだ。
ところで、21世紀の「高の原」は、色々課題も抱えているが、民衆の栄を支える基地の一つであろう。
21世紀に由緒ある高の原に住みて
夏来れば御輿(みこし)引く子等の声高し民の栄える高の原の上 市路
(写真は、夏祭り御輿引きのイメージ)