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白亜45会HP管理人

白亜(白堊)45会は、岩手県立盛岡第一高等学校昭和45年卒業の同期会です。

青山のフレンチレストランにてランチ

2013年06月22日 19時17分53秒 | 業界
本日、藤井会。総勢20人でフレンチレストランにてランチしました。
みんなが言うほどフランス料理は美味しいとは思わない私ではありますが、今日の料理はとても良かった。美味しいなと思いながら食べたのは、昔々にパリで食したブイヤベース以来です。
食後のコーヒーだけが今一つだったかな。

藤井会というのは東大物理の藤井研OB会です。私は藤井研出身ではないのですが、最初の就職が藤井先生の助手でした。最近の結婚式は仲人さんは居ないのが普通のようですね。私は先生に仲人をお願いしました。先生は7年前に亡くなられました。生前は毎年1泊旅行で夜は麻雀、翌日はゴルフ・・・私は夜はお付き合いしましたけど、ゴルフやったのは1回だけ。

ノーベル賞の小柴先生の(多分)1年先輩です。2人はライバルだったと思います。藤井先生が時々言ってました。「小柴とは仲は良いけど、一緒に仕事したら喧嘩になるのは目に見えてるので一緒に仕事はしない。オレが仲人したカップルに離婚したのは一組もいないけど、小柴が仲人した中には離婚組が2つもある。」・・・実は亡くなる少し前に離婚したカップルがいるのです。生前にそれを報告していたかどうかは知りません。ちなみに、小柴仲人で離婚した2人は私も良く知っている人です。狭い世界ですね~


J-Parc放射能漏れ-その3

2013年05月30日 13時13分56秒 | 業界
前置きが長くなりました。事の本質です。

まずは、「2.実験室の排気用ファンを作動」から。
「フィルタ無しでファンを回すとは何事だ」とマスコミで語る御仁が沢山いるようですが、そもそもこの排気ファンは放射能対策ではありません。(のハズです。私は建屋設計には全くかかわってないのですが、世界の類似施設の常識。)何のためかと言うと、万一の火災の際の排煙用ファンです。それを放射線レベルが高いからといってそれを下げるためにファンを作動させる、なんていうのは言語道断です。放射線管理の責任者のMくんはマスコミに時々出てますが、人が良すぎる。おそらく周りの人に言われてゴーサインを出してしまったのでしょう。放射線管理責任者は強面の人の方が適切と感じました。

1.警報をリセットして13分後に運転再開
諸悪の根源はこれです。
磁石電源の誤動作だけなら、生成される放射能はホントに微々たるものです。当日の夕方までの「調整運転」で、放射能をどんどん生成してしまった。おそらく「おかしいな、何でこうなるかな?」と思いながら調整していたことでしょう。その場面は目に浮かぶようです。

実験室には各種の警報があります。火災警報は年に1-2回程度は誤動作します。(J-Parcの場合は知りません。)火災警報でさえ、その原因が特定できるまでは運転は再開しないのが普通です。ましてや、放射線警報であれば誤動作は稀ですし、警報の原因が特定できる前に再開するなど有り得ません。魔が差したのでしょうか・・・

再開した後であっても、「おかしいな?」と思った時点で運転を中止すべきでした。先の記事に書いた「実験チームの強い思い」が頭にあって、ついつい中止をためらったものと想像します。結果として、ますます実験を行う機会を減らしてしまったのは非常に残念である、というしかありません。


J-Parc放射能漏れ-その2

2013年05月30日 11時51分50秒 | 業界
放射線漏れはおかしかったですね。放射能漏れに訂正。

J-Parcの成り立ちについて一言。KEKと旧原研は別々の加速器計画を持っていました。そのままではどちらも予算が付かないだろう、ということで統合した計画に練り直したものです。一方、お役所の側では旧文部省と旧科学技術庁の統合が決定され、その象徴として文部省のKEKと科技庁の原研が協力するJ-Parcに予算を付けることになったというのが経緯です。

J-Parc建設に携わっていた時は、実験施設ではなく加速器制御の仕事をやっていました。KEKと原研の文化の違いを痛切に実感しました。原研文化の下ではなかなか気持ちよく仕事はできない。

制御の立場から言うと、個々の機器の状況をミリ秒単位で記録しており、事故の発端になったような誤動作が発生した場合には、いつどの機器がおかしかったのかを把握できる仕組みが組み込まれています。変な例えですが、防犯カメラがいたる所に取り付けられていて、事有る時は過去を振り返ることが可能である、ということです。ただし、制御する機器の数は膨大なので、全部を記録してあったかどうかは知りません。

放射線警報が発生した時に、その情報がうまく利用されたのかどうか・・・知りたい事のひとつです。加速器を動かすことが第一プライオリティですから、事有るときに「瞬時に」不良機器を特定する仕組みを組み込むのは後回しになってしまうのが通常です。時間をかければ特定することは簡単ですけど。

次に、東日本大震災(前記事では東北大震災と間違えて入力してますね)の影響について。

実験物理屋にとって、実験してデータを得られないことには話しになりません。復旧は予想以上に急ピッチで進んだものの、大震災のために実験ができない期間が長期に渡りました。従って、多少の問題があっても実験を続けたいという実験チームの強い要望があったと想像されます。特に、博士号を取得しようという学生さんにとっては切実です。実は、大震災直後に、そのような学生を優先的に受け入れてくれるというオファーが主にヨーロッパの研究所からあったようです。残念ながら、そのオファーを受け入れた学生さんの話は聞いていません。(私が聞いていないだけ、だと嬉しいのですが・・・)

もうひとつは、放射線の問題です。我々はかなり厳しい放射線管理のもとで実験を行ってきたわけです。原発事故の後では、例えば原発から離れている福島市でさえ市の東側地域の放射線レベルは管理区域に指定しなければいけないレベルでした。本来ならば「兜の緒を締める」べきなのですが、我々の意識の中に「今までの厳しい管理はいったい何だったんだ!」という思いが生まれていたのは確かだと思います。

また長くなるので、続きは次の機会に・・・


J-Parc放射線漏れ

2013年05月30日 09時40分25秒 | 業界
1週間過ぎても、毎日マスコミに登場しています。他人事ではありません。当事者はほぼ全員私の後輩ですし、私自身も理科大に移るまではJ-Parc建設に携わってましたから。さらに、ウチの学生のひとりがJ-Parcでの実験を7月に予定していたのですが、運転再開の目処は全く立ってません。

現場の人たちと話をする機会はまだありません。マスコミ報道だけでは理解できないことが多々あります。東北大震災の影響があることは確実で、大震災が無ければ今回の事故は発生しなかったと思います。弁解するつもりは無いのですが、その点も含めて書いておきましょう。

発端となったビーム取り出し機器の電源不良は完全に「想定内」です。機械は誤動作するものである、というのは常識です。皆さんが使用しているパソコンも実はある程度の確率で誤動作しています。誤動作を検知して修復する仕組みが組み込まれています。残念ながら、電源の誤動作については、そのようなことは不可能ですけど。

誤動作の結果、標的の金に大量のビームが当たって融けてしまった、と発表されていますが、この点は相当に懐疑的です。誤動作したらビームはどっかに行ってしまいます。ピンポイントで標的に当たるというのは信じがたい。どこにビームが当たったにせよ、これだけであれば生成される放射能は非常に微量です。

問題だったのは、その後の処置です。
1.警報をリセットして13分後に運転再開
2.実験室の排気用ファンを作動
この2つは「信じられない!」
私が当事者であれば、絶対に認めることはなかったでしょう。新聞のタイトルに「甘い安全意識」ってのがあったけど、全くその通りです。

長くなりそうなので、続きは別投稿にて行います。



土曜日はダブルで

2013年05月26日 21時31分03秒 | 業界
一週間ぶりです。
昨日の土曜日、11時からバーベキュー。高エネルギー物理学業界の懇親会に100名を超える参加者でした。ただし、名古屋で業界の研究会が行われていたようで、ロートルの参加は少ない。参加者の90%以上が学生。分野が少し違うので若い人はほとんど知らないけれど、話してみると大部分が「お友達」の学生ですね。関東の大学の懇親会なのですが、東北大からも数人の学生が参加してました。全員がリニアコライダーを推進する立場の先生の研究室所属です。頑張っているようです。

昨年までは立川の昭和記念公園で行われていたのですが、今年は柏の葉公園です。つくばエクスプレス沿線で近場にありますが、一度も来たことはありませんでした。なかなか良き場所でした。そのうちゆっくりと楽しもう。

2時過ぎに会場を離れて東京・霞が関ビルへ。女性科学者を対象とする日本で一番権威ある猿橋賞の今年の受賞者は「お友達」だったので授賞式・懇親会へ参加するためです。
http://www.saruhashi.net/
霞が関ビルは昔から有名だったけど、来たのは初めて。35階は全フロアーを東海大学が借りているみたいですね。35階からの展望はなかなか良きものでした。

古巣のJ-PARCでの放射線事故が大きなニュースになってます。KEKのホームページに、何が起こったかの詳細が書かれていますが、途中でブレーキを掛ける人は居なかったのだろうかと残念に思います。過ぎてしまったことは仕方がないけど・・・ボディブローのように後々さまざまな影響があるでしょう。


今日は放医研

2013年04月27日 22時51分02秒 | 業界
今日は、千葉市稲毛にある放射線医学総合研究所(放医研)です。
原発事故の際に、重篤患者の治療で良く名前がでていましたね。

ここにはHIMACという重イオン加速器(シンクロトロン)があり、平日の昼にはガンの治療を行っています。ガンの治療には使用しない「夜と週末」だけ科学研究のために利用されていて、今はウチの研究室の若いモン達が実験をやっています。その様子を視察に来たということです。一部に少々のトラブルがありますが、概ね順調にデータが取れています。
GWに入ったので、日曜日は運転せずに今晩は7時までです。
この後は4月30日から5月2日まで、さらに5月7日から9日まで実験が続きます。
今年度の放医研での実験はこれで終了。あとはデータ解析です。うまくいけば世界一精度の良いデータになる予定。(もっとも、そうでないと論文にならないのですが・・・)

このHIMACという加速器は、元々東京田無市にあった東大の施設で建設を計画していた加速器です。当時の文部省からは予算が取れずに、その計画の加速器部門長が科技庁傘下の放医研に移って実現したという歴史があります。30年間の話ですけど・・・文部省から予算が取れなかったのは、小林益川のノーベル賞を後押ししたKEKBという加速器の前身であるトリスタン加速器に予算が付いたからです。我々の業界にもこんな競争があるんですね。

放医研に行く途中のつくばエクスプレスの車内でKEKを10年くらい前?に退職されたMさんに遭遇しました。彼女は今東京に住んでいるのですが、昨日KEK計算科学センター職員3人の退職パーティがあったので一泊の予定でつくばに来たのだそうです。「KEKはとても良い職場だった」と述懐しておりました。




土曜日は久しぶりの大岡山

2013年04月21日 12時34分09秒 | 業界
土曜日夕方、大岡山の東工大へ。
東工大へ来たのは本当に久しぶりで最後に来たのが何時ころだったか全く記憶にありません。
学生時代に東大と東工大との研究室対抗の野球をしに来たことだけ薄っすらと覚えています。
当時は、東工大との交流が比較的盛んでした。六本木の東大医科学研究所が本拠地だったので目黒駅周辺は良く覚えています。当時の目蒲線は目黒線と名前が変わったのですね。昨日は大井町線で大岡山に行きました。

研究室の3年先輩の退職記念講演会とパーティ。講演会はパスしてパーティだけの参加です。
案内状が届いた時は気にせず参加の返事をしたのですが、先輩は研究分野を少し変えたのでパーティ参加者に知り合いは少ないかもしれないと思いながら会場に着きました。研究室OB、物理学会での知り合いなど思っていたよりも沢山参加していて楽しい時間となりました。彼がどこかで浪人していたことを今回初めて知りました。東工大の定年も現在は65歳になってますので。彼の奥さんには30年ぶりの再会です。あの有名な会田雄次のお嬢さんです。

ソニーのナスネは大活躍です。囲碁、放送大学韓国語講座、韓国歴史ドラマ、大河ドラマ、朝の連ドラ「あまちゃん」を定期的に録画して時間のある時に見ています。韓国歴史ドラマはNHKで日曜日夜11時からで「チャングム」から「イ・サン」、現在の「トンイ」まで良く見てました。最近、土曜日の朝にBSで放送していることを知りました。

カミさんのために、Vaio Tap20というのを購入することにして、先ほどネットで発注。

4月15日会の写真が届いています。まもなくアップしますので、お待ちください。



今日もKEKへ

2013年04月18日 15時26分56秒 | 業界
今日は、先週の木曜日と同じように、女子学生を連れてKEKに行ってきました。
彼女は放射線遮蔽に興味がある、とのことだったので、専門家集団の放射線科学センターで話を聞いてきました。どうも、遮蔽ではなく、防護のようなことに興味があるようで、福島でのフィールドワークの話の時に一番反応していたようです。
福島で放射線関係で積極的に活動しているNPOがあり、KEKの機構長もコンタクトを持っているようなので、そのNPOで活動するのが卒業研究として一番良いかな・・・と私は感じましたが、最終的には彼女が決めることです。

午後は物理学会の会計理事引き継ぎの会です。今、司会をしながら「内職中」・・・
4時までの予定だけど、この調子だと相当に遅くなりそうです。この会議の後に大学へ戻る予定だったけど、どうしよう。

つくば駅で大阪大のY君に遭遇。今日はKEKで運営会議だそうな。


久しぶりに古巣のKEKへ

2013年04月12日 12時30分57秒 | 業界
昨日は久しぶりに古巣のKEKに行ってきました。
今年の卒研生のひとりがネットワーク関連で卒業研究をしたい、ということと、彼女の内定先がKEKのネットワークの維持管理を一手に引き受けている会社なので様子を知りたい、ということ、さらには私自身がKEKの計算科学センターの最新情報を知りたい、ということで女子学生と一緒に行きました。

もうひとりの女子学生が放射線遮蔽関係で卒業研究をしたい、ということなので放射線センターの人とも相談してきました。次は彼女を連れて放射線センターに行かねばならないかな。ひとりで行ける子だったら、勝手に行かせるのですが。

例年、数人をKEKの物理と加速器の人たちに面倒を見てもらっていますが、センターの人にお願いすることになるのは初めてです。結局、来年は加速器に院生1人と学部生1人、物理に院生1人、センターに学部生1~2人ということになりそうです。このようにして、私の負担を軽減しております。

3月の十五日会の写真が届いたので、この後で投稿します。


広島に来ました

2013年03月25日 22時14分58秒 | 業界
明日から4日間の物理学会年会で、広島に入りました。
東京から新幹線で4時間。新幹線で大阪より西に来たのは久しぶりです。昔はもっと時間がかかっていたような気がします。そう言えば、東北新幹線も青森まで3時間以内!早くなりましたね。

広島は思っていたよりも肌寒い。コートを着てくるか迷ったのですが、着てきてよかった。天気予報によれば明後日以降はだいぶ暖かくなりそうです。

新幹線の中では、ナスネで録画してバイオに転送しておいた「落語」と「刑事コロンボ」を見てました。充電なして4時間持つことを確認。