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メイキング・オブ・マイマイ新子

映画「マイマイ新子と千年の魔法」の監督・片渕須直が語る作品の裏側。

"千年前"を見えるものにしてゆく

2009年09月07日 09時36分51秒 | mai-mai-making
●原作『マイマイ新子』より、祖父・小太郎の言葉。
  「ここはな、そのころ周防の国の都じゃった」
  「この国衙という地名はな、国の都という意味でな」
  「ここに大きな都があって、たくさんの人間がいそいそと歩いてるのを想像してみるんじゃ」

                   我々も想像してみた。


 いまだ未発見の国庁のありかは、我々なりに「実はあそこなのではないだろうか」と推理を働かせてはみましたが、映画の中では今の周防国衙跡史跡公園の場所に置いてあります。ここは昭和30年頃当時に唱えられていた説に合わるべきだろう、と。
 ただ、国庁なんていっても元々は奈良時代の施設ですから、それから何百年か経った"千年前"にはすでに廃却され、朽ち果てているように描こうとは考えました。
 そういうのも、"想像"の結果。

 国庁跡地から国司館へ向かう登場人物たちの足どりを、現地のその場に立って思い浮かべてみます。これがそのときのノート。
             

 ここから先は、ロケハンから帰って3月中に行った作業。
 発掘現場で撮影した柱穴の写真を加工して平面図を割り出し、少し細工を加えながら寝殿造りの国司館の設計図を作ります。ここまでは画面設計・浦谷千恵さんの仕事。
             

 それを元に、美術監督・上原さんが清原元輔邸をデザインしていきます。
 地面に開いた穴ボコだったものが、こんなふうに。
             
 この絵はまだラフです。
 さらに、蹴鞠場がないから作らなくちゃ、などと考えながら、「千年前」をだんだんと目に見えるものにしてゆきます。

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