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ゴルゴ13総合研究所『俺の背後に立つな!』

ゴルゴ13の全ストーリーを解説

ゴルゴ13第24巻-1曲線の男

2006-12-02 00:43:05 | 第021巻~第025巻

■曲線の男(第91話) 発表1975年2月

評価     ★★★

依頼人    テオドール・ナッソー大佐

ターゲット  ヨアヒム・シュパイデル/ファン・エルメル

報酬     不明

今回弾丸発射数        2/ 通算弾丸発射数 643

今回殺害人数          3/ 通算殺害人数   546

今回まぐわい回数      1/  通算まぐわい回数  53

<ストーリー>
東独に捕らえられたベルギー情報機関エルメル前長官の殺害を依頼されたゴルゴ。情報漏れに不審を抱き・・・

<この一言>
おれにとって・・・依頼人がどんなタイプの人間か、ということは関係のないことだ・・・

<もう一言>
仕事の上で、おれの”約束事”を守ってくれれば、それでいい・・・

<解説>
依頼人テオドール・ナッソー大佐はベルギー情報機関の長官。東ドイツ陸軍基地構内に捕らわれた前長官の殺害をゴルゴに依頼する。ナッソーは2重スパイで、ゴルゴの情報を東ドイツに流していたことが判明し、ゴルゴに殺害される。

本作の最大の見どころは、ゴルゴが棒高跳びの要領で東ドイツ陸軍基地の鉄条網を超えるシーン。ゴルゴが飛び越えている鉄条網はかなりの高さがあり、ゴルゴの身長の3倍程度で約5.4mと推測される(別ページの鉄条網は歩哨の身長の1.5倍程で約2.7mと推測)。1975年当時の棒高跳び世界記録は5m65cm(D・ロバーツ/米)であることを勘案するに、ゴルゴの身体能力の高さが伺われる。
ナッソー大佐の裏切りが判明した後、ゴルゴはナッソーの胸にペン型爆弾をつけ、遠隔操作により爆殺している。かなりレアな殺害方法だ。

本作で残念なのは、陸軍基地の見取り図を携帯しているところ。見取り図を見ながら、「あれが、この建物で・・・こっちがこれ・・・か。と、なると・・・」とつぶやいている。 第23巻-3『潜入者の素顔』 では、「図面はおれの頭のなかに書き写した・・・」と言い放ち、図面を焼き払っていたのだが、本作のゴルゴは凡人が地図をみながら右往左往している様となんら変わらない。

なお、ゴルゴはかつてアメリカ国防省に潜入したことがある旨、この作品で明らかになった。

ズキューン

ゴルゴ13 (24) 巻掲載
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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ゴルゴ13第23巻-3潜入者の素顔

2006-12-01 01:16:07 | 第021巻~第025巻

■潜入者の素顔(第90話) 発表1974年12月

評価     ★★★★

依頼人    アラブ10人委員会

ターゲット  イスラエル モサド・スパイ養成所の破壊

報酬     $300,000

今回弾丸発射数       16/ 通算弾丸発射数 641

今回殺害人数         17/ 通算殺害人数   543

今回まぐわい回数      1/  通算まぐわい回数  52

<ストーリー>
アラブ諸国の団体で形成される「10人委員会」より、イスラエル諜報機関モサドのスパイ養成所破壊を依頼されるゴルゴ。依頼にはある条件が・・・

<この一言>
経験の浅い女が、さも経験豊富なようにふるまう・・・白けるものだ・・・

<もう一言>
時間があれば、じゃまするよ・・・

<解説>
パレスチナ戦争、スエズ戦争、6日間戦争とイスラエルにことごとく敗北したアラブ諸国。これらの闘いの背後にはイスラエルが世界に誇る諜報機関「モサド」が暗躍しており、諜報戦が雌雄を決したのだった。アラブ「10人委員会」はモサドのスパイ養成所の破壊をゴルゴに依頼する。しかし、この依頼はイスラエルに潜伏しユダヤ人になりきるため、ゴルゴの体に「割礼の跡」をつける事が条件となっていた。

「ゴルブグ・アルガマン」を名乗りイスラエルに入国したゴルゴ。シャバク(国内防諜保安機関)シャレット大佐は「ゴルブグ」に不審を感じ、女性工作員ヨナに素性を探らせる。ゴルブグがユダヤ人かどうかの確認をするために、男根の割礼痕を調べるヨナ。はたして、ヨナは割礼痕を確認する。

ゴルゴの男性自身に割礼痕をつけるという内容は即ちゴルゴの出自の解明に結びつくということで、本作の衝撃は計り知れない。しかし、残念なことに割礼痕をつけるために手術をしたのかどうかは不明で、故にゴルゴがユダヤの血をひくのか否かは全く判断できない。整理してみよう。判明しているのは、ゴルゴに割礼痕があることのみ。割礼痕は元々あったのか、依頼受託後に手術したものか不明、手術を受けたかどうかも不明。つまり何も分からないのだ。
・割礼痕があり手術をしなかった=ゴルゴはユダヤの血を引く
・割礼痕がなく手術した      =ゴルゴはユダヤの血を引かない
・割礼痕があったが手術をした =ユダヤの血を引くが、偽装のため手術を受けたことにした

本作の見どころは、女性工作員ヨナの悲恋と父シャレットとの葛藤だ。
工作員としての職務を果たすためにゴルゴに迫るヨナ、父親にゴルゴとの接触を報告するヨナ、街角でゴルゴをすれ違うヨナ、ゴルゴを待ち続けるヨナ。いずれのシーンも悲しすぎる。なかでも街角でゴルゴとすれ違うシーンでゴルゴは「時間があればじゃまするよ・・・」とヨナに気を持たせるセリフを吐いている。女に対してドライな姿勢を崩さないゴルゴが、今回に限りウェットな対応をしており、待つ女の悲哀を際だたせている。「何時まででも、待ってるわ・・・」というヨナのセリフが泣かせる。

なお、冒頭のセリフに登場するダヤンは、 第2巻-6『ゴルゴin砂嵐』第3巻-6『最後の間諜-虫-』第12巻-4『シェルブール0300』 に続き4回目の登場。

ズキューン

ゴルゴ13 (23) 巻掲載
★ゴルゴ・グッズ紹介 デイブ・マッカートニーの店★

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ゴルゴ13第23巻-2折れた矢

2006-11-30 00:45:34 | 第021巻~第025巻

■折れた矢(第89話) 発表1974年8月

評価     ★★★

依頼人    老婆(ハンガリー独立運動家)

ターゲット  イレーナ・フェレンツ

報酬     $78,000

今回弾丸発射数       13/ 通算弾丸発射数 625

今回殺害人数         13/ 通算殺害人数   526

今回まぐわい回数      0/  通算まぐわい回数  51

<ストーリー>
ノルウェイ領にてアメリカの核兵器事故発生!核兵器回収を巡り、CIAとKGBが激突。この地にゴルゴが現れて・・・

<この一言>
この出来事はCIAとKGBとの情報活動によるもの・・・と、帰ったら報告してもらおう

<解説>
核兵器を搭載したアメリカのB52爆撃機がノルウェイ領に墜落した。核兵器事故を意味する暗号”折れた矢”が発令され、CIAは失われた核兵器回収に乗り出す。ソ連も事故情報をキャッチしKGBを派遣、ノルウェイ領ロフォーテン諸島のズボルベル港で東西諜報機関の活動がにわかに活性化する。
一方ゴルゴは、ハンガリー独立運動家から同志を売っていた女性イレーナ・フェレンツの殺害依頼を受け、この地に乗り込んでいた。イレーナはシュルツ夫人と名を変え隠匿生活を送っていたが、B52の搭乗員を確保し、核兵器のありかとともにCIAに売りつけようとする。CIAはゴルゴの狙いがシュルツ夫人であることを告げるが、シュルツ夫人の警備を請け負わされてしまう。ここにKGBも登場、シュルツ夫人(=イレーネ)とKGBソロコフ大佐は旧知の間柄であり、シュルツ夫人はKGBにも自身の警備を依頼する。CIAとKGBは核兵器回収のためにシュルツ夫人の安全確保が必要と考え、ゴルゴ殺害を企てる。

核兵器を巡る東西陣営の対立とゴルゴの狙撃ターゲットが二重三重に絡み合い、起伏に富んだストーリーが形成されている。シュルツ夫人(イレーネ)の腹芸とKGBソロコフ大佐の悪代官のようなキャラ立ちも重要な要素だ。なかでもソロコフ大佐が配下を従え「K式作戦」の陣頭指揮を執るシーンは、オーケストラの指揮者のように芝居がかっておりクライマックスに色を添えている。ゴルゴが「この出来事はCIAとKGBとの情報活動によるもの・・・と、帰ったら報告してもらおう」と言い残して、霧の中に消えていくエンディングも見事。

ズキューン

ゴルゴ13 (23) 巻掲載
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ゴルゴ13第23巻-1呪術の島

2006-11-29 00:42:26 | 第021巻~第025巻

■呪術の島(第88話) 発表1975年1月

評価     ★★★★

依頼人    FBI

ターゲット  超過激派集団シンビオニーズ解放軍リーダー ジオ・マッセリー

報酬     不明

今回弾丸発射数       15/ 通算弾丸発射数 612

今回殺害人数         14/ 通算殺害人数   513

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数  51

<ストーリー>
ニューギニア辺境で姿を消したロックフェラー4世。超過激派集団SLAが身代金を要求してきた・・・

<この一言>
闇の中で身をさらしているほど、自信家にはできていない・・・

<もう一言>
依頼者が敵でないという保証はどこにもないし、おれの仕事にそんな定義は生まれはしない

<さらに一言>
これ以上、連中と殺し合いをしたくなかった・・・

<解説>
ロックフェラー家御曹子の身代金を要求してきた超過激派組織シンビオニーズ解放軍(SLA)。リーダーのジオ・マッセリーの殺害を依頼されたゴルゴはニューギニアへ向かう。本作は派手さこそないものの、ゴルゴの魅力が随所に見られる作品。

依頼を受ける際、暗い部屋で映像を見せられるが、その時のセリフがイカしている。
「闇の中で身をさらしているほど、自信家にはできていない・・・」
「依頼者が敵でないという保証はどこにもないし、おれの仕事にそんな定義は生まれはしない」

ニューヨークでSLAに狙われるゴルゴ。車道を渡る際、トラックを視界に捉えるや荷台にしがみつき追っ手をやり過ごす。スパイ映画さながらの小技で敵を軽くいなすゴルゴは珍しい。

ニューギニアのジャングルでターゲットのジオ・マッセリーと対峙するゴルゴ。銃による殺害では原住民の反発を招き、さらなる殺戮を引き起こす懸念があるため、マッセリーに対しナイフでの決着を要求。マッセリーを倒したゴルゴに原住民たちはひれ伏し、真の勇者としてゴルゴを崇める。
「これ以上、連中と殺し合いをしたくなかった・・・」というゴルゴのセリフには無用な殺生はしないという思想が感じられる。ゴルゴが「~したい」「~したくない」といった希望を表明するのは極めて稀である。パーフェクトマシーンとしてのゴルゴは「~する」「~しない」というデジタルなアウトプット(行動)にその特徴があるが、「~したい」「~したくない」というファジーでアナログな感情の発露は、それが極めて稀少な機会であるが故、マシーンではない人間としてのゴルゴを感じさせ、その魅力を増幅させている。

ズキューン

ゴルゴ13 (23) 巻掲載
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ゴルゴ13第22巻-3地獄への回廊

2006-11-28 00:20:17 | 第021巻~第025巻

■地獄への回廊(第87話) 発表1974年9月

評価     ★★★

依頼人    不明(アメリカ=アメリカ自然地理学会に偽装?)

ターゲット  エリンケ・サンチェス新総督

報酬     不明

今回弾丸発射数       7/ 通算弾丸発射数 597

今回殺害人数         7/ 通算殺害人数   499

今回まぐわい回数     0/  通算まぐわい回数  51

<ストーリー>
ポルトガル領モザンビークは新総督の到着に備え厳戒態勢が敷かれていた。ゴルゴが現れるが・・・

<この一言>
おれが注文したコールドウォーターを受け取ってからにしてくれ・・・

<解説>
アフリカ最後の植民地・ポルトガル領モザンビークでは、独立の機運が高まり「モザンビーク民族解放戦線(FRELIMO)」がゲリラ活動を繰り広げていた。なかでも”地獄への回廊”と呼ばれる幹線道路での戦闘は熾烈を極めていた。そんな折、エリンケ・サンチェス新総督がこの地に着任、時を同じくしてゴルゴが現れる。厳しい武器チェックをクリアするゴルゴ。アメリカ自然地理学会に偽装した一団がラジコン飛行機でゴルゴにM16を届ける。さして見所はない。2話続けてゴルゴが全裸にされているのが珍しいが・・・。正確に記すならば、本作では全裸ではなく靴下と靴のみを身につけた姿になっている。後にゴルゴの靴底にはラジコン飛行機用のスイッチが隠されていることが明らかになるのだが、このシーンはちょっとした伏線になっている。

なお、本作発表は1974年9月であるが、FRELIMOの10年越しの武力闘争によりモザンビークは1975年6月に独立を果たした。

ズキューン

ゴルゴ13 (22)巻掲載
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