テレビ放映の本編、無事終了。
しかし、実はまだ「つづき」があった・・・。
その昔、すなわち昭和の頃ですが、1クールといえば13本でした。2クールならば26本。これ、けっこうきっちり決まってました。アニメやドラマの本数は、ほぼ必ず13の倍数でした。
しかし、どうも最近はいいかげん(?)ですよね。ドラマなんか、視聴率上がらないととんでもない話数で打ち切るしね。
ということで、1998年10月から99年3月まで放映された「ガサラキ」も、2クールとはいえ25話までです。途中、お正月特番で1回お休みしたんですな。
もしも昔風に26話だったならば。どんな物語になっていたのか。
その答えは、CDドラマにあります。
「ガサラキ」のドラマCDは全部で4巻あります。内容は次のとおり。
第1巻「風の記憶 砂の伝承」
遠未来の地球が舞台。時は三千年後。
人類はいっとき宇宙空間へ居住地を移したが、地上は人口減少のため科学技術や生産活動が衰退し、さらに宇宙進出も行き詰まり、地球文明は滅亡へと向かっていた。
わずかに地上に残った人々は、砂の惑星と化した地上で細々と生きている。もはや生活様式は原始に近い状態になっていた─。
好きですねえ「DUNE 砂の惑星」。そういや「装甲騎兵ボトムズ」にも砂の惑星が出てきたな
三千年たっても、やっぱりガサラキは諦めていなかったというお話。虎視眈々と依り代を求めて続けておりました。
で、やっぱりユウシロウとミハル(の、遠い子孫)が「お断りします」と言うわけで。
ああそうですか、ってな話(す、すいません)。
第2巻「天の人 海の民」
今度は古代に戻ります。2世紀、邪馬台国の時代です。豪和一族の祖先が北九州から出雲に移ったころ、らしい。
ここで、ミハルは邪馬台国の卑弥呼さんで(・・・
)、ユウシロウは彼女を助けるマツラ国の王子様・セツヤ。
いや、古代史好きな人でも・・・さして面白い物語とは思わないんじゃないかと。星野之宣センセの宗像教授シリーズのがよほどイイ(失礼!)。
何より違和感は、しゃべるしゃべるユウシロウ、否、セツヤさん。ほのかに卑弥呼様(ミカ媛、と呼ばれている)を好いておりますが、それがちょっとねえ・・・。
もっとも、全くの別人ということで役名も違います。しかし、二人とも「嵬」なので、すべての記憶を共有するという設定。別人ではあっても、ユウシロウの中にセツヤの記憶も保存されているわけで。
とにかくですね、声が檜山修之さんなのでなんか変。「違うううぅっ!ユウシロウはこんなんじゃないっ!」という感じに~
ということで、これもスルーで良し
第3巻「人、嵬」
これは、どうやらボツになった平安編の別バージョンらしいです。
骨嵬を操るふたつの一族が、餓沙羅の神事をめぐって対立する物語なので、テレビ版平安編の同工異曲。
なので、これもスルーしましょう。・・・
第4巻「出発(たびだち)」
これだけは聴く価値アリ、でしょう。25話、最終回のラストシーンの続きです。
ユウシロウとミハルは、異空間から美鈴を連れ戻した。
しかし、美鈴の意識は戻らない。内側の深いところに取り残されたままだ。身体機能には異常がないのに、脳波はフラットなのである。
美鈴の「心」を取り戻すには、その深いところまで下りていかねばならない─ユウシロウは決心した。
そのためには、もう一度餓沙羅の神事を行わねばならない。その方法によってしか、美鈴の心には接触できない。
清継と清春は反対する。あのトランス状態に入ったならば、今度こそ戻って来ることは出来ないかもしれない。
それでも、とユウシロウは思う。それでも美鈴を救いたい。自分の命に代えても、妹を救いたい。
美鈴がこれほどまでに孤独に苛まれていたことを、ユウシロウは想像だにできなかった。もっと美鈴にかまってやればよかった。
美鈴の孤独は、自分のせいだとユウシロウは思った。ミハルがそれを否定しても、彼にはどうしてもそう思えるのだった。
米国の主戦派には不満がくすぶっている─広川が速川中佐にそう告げた。特にCIAが開戦を画策し、特自内の不満分子に接触している。
西田の遺志を無駄にしてはならない。何があってもそれは避けねばならない。
シンボルのメス評議員が、清春に警告を発した。「CIAがガサラキの秘密を狙っている」と。どうやら豪和のコンピュータをハッキングし、嵬である美鈴のことを知ったらしい。
ガサラキを利用し、米国内の主戦派は一気に開戦に持ち込むつもりだ。
しかし、時は遅かった。すでにその時、ユウシロウは眠る美鈴のそばで餓沙羅の神事に入っていた。あの、石舞台で。
神事の真っ最中、在日米軍の戦闘ヘリが飛来した。しかし、目的はユウシロウではなかった。昏々と眠り続ける美鈴だったのだ。
ユウシロウたちは、なすすべもなく美鈴を奪われてしまった。
豪和美鈴が米軍に拉致された。広川はその事実を清春から知らされ、米軍の意図を即座に悟った。
日本国内で、ガサラキ現象を起こす。それは、あのベギルスタンでの軍事介入と同じ口実を米国に与えることになる。そこから米軍主戦派は、一気に開戦へ持って行くつもりだ。
なんとしてもそれは阻止しなければならない。
米軍ヘリが、市ヶ谷に嵬を─美鈴を運んできた。ガサラキ現象が起きた駐屯地の前庭で、また実験を行うつもりなのだ。
特自はTA部隊を市ヶ谷へ差し向けた。もちろん、その中にユウシロウはいた。
ミハルは、再びメスを訪れた。そして、もう一度自分をイシュタルに搭乗させて欲しいと申し出た。
何故?と問うメスに、ミハルは悲痛な声で告げた。「・・・私が行かないと、ユウシロウが死んでしまう」
ユウシロウは、出撃前に仲間たちにこう語ったのだ。もしも自分がトランス状態に陥り、ガサラキ現象を引き起こすようであれば、命を絶ってほしいと。あの現象を再び起こしてはならないのだ。
ユウシロウはかたく決意していた。たとえ自分の命を犠牲にしても、妹の美鈴は絶対に助けるのだと。
米軍が実験を始めた。空間の歪みが増大し、地面が深く穿たれた。
ユウシロウたちはそこに突入していく。しかし、米軍の戦闘ヘリが特自TA部隊を狙う。
そこへ、ふいに一機のTAが乱入してきた。シンボルのMF・イシュタルだった。あらたなTAの加勢により、米軍ヘリは阻止された。
「ユウシロウ!」
「ミハル!」
二人は、即座にお互いを認知した。
そして、二人がともに美鈴の心に下りていった。
美鈴は心を閉ざしたまま、たった一人で冷たい空間に囚われていた。
お前は一人じゃない─あなたは一人じゃないわ─ふたりの呼びかけが、美鈴の胸をふるわせた。
信じるんだ、美鈴。みんなを信じるんだ─。
ユウシロウの声が、美鈴の意識を呼び覚ました。
ガサラキのパワーは収束し、空間歪みが急速に消滅していった。
安宅大尉たち後続のTA部隊も駆けつけ、米軍の実験は失敗に終わった。
すべての騒動が収まってのち、特自実験中隊は、米国に出発した。国連総会に出席し、TAについて提言することになったのだ。TAの平和利用に向けて世界は動き出していた。
これにより、特自の今後のあり方が決まるだろう。
ミハルもまた、新しい自分を確立するために、米国へ旅立とうとしていた。
美鈴は、いまや姉のように感じられるミハルにたずねた。「ミハルさんにとって、ユウシロウお兄様はどんな存在なのですか」
「大切な人よ」と、ミハルは笑いながら答えた。大切な人、いまはただそうとしか言えない。いちばん大切な人であることだけは間違いない。
美鈴もまた、力強く宣言した。「私にとっても、ユウシロウお兄様はいちばん大切な人」
自分と、自分につながるすべての人たち。その中で、二人は目指す「自分」を作り上げていこうと決意していた。
未来に向かって。
実験中隊の仲間たちに囲まれて、米国で忙しく働くユウシロウもまた、力強く顔を上げ、心の中で呟いていた。
─ミハル、俺は今、自分が前に向かって歩き始めた気がする。・・・もう、過去は俺たちを縛り付けてはいない。目の前にある道に向かって、確かに進んでいる自分を感じているんだ。
「一歩。出発(たびだち)の一歩を、前へ」
~おしまい~
あれれれ?西田さんの遺言、特自の解体はどうなったんでしょうか。
国連が出てきますから、これは特自が日本国の支配を完全にはなれ、国連常設軍になる道を選んだってことでしょうか。
そうなると災害派遣もあるでしょうから、TAは兵器というより作業用モビルスーツってことに?
ま、いいや。なんとかなるんでしょう
とにかくユウシロウは「やりたいこと」「なりたい自分」ってものが見つかったんですね。
将来の夢も希望もなく、ただ人に言われるがまま、流されるように生きてきた過去とはきっぱり決別しました。
・・・若いって、いいですなあ
ここで、CDの解説にある高橋良輔監督の言葉をご紹介します。
「ガサラキ・・・私にとって10数年ぶりのテレビ・オリジナル・アニメーション監督作品です。ですから、あーもしよう、こーもしたいと少し意欲が勝ちすぎた部分が今にして目につきます。特にシリーズ前半においてそれが顕著で、ストーリーの面でも演出のテクニカルの面でも少なからず視聴者に無理を強いたのではないかという反省が付きまといます。
ですが、一方テレビ・オリジナル・アニメーションを作らせてもらえるチャンスを得たのだから多少なりとも冒険をせねばとの思いも強く、なかなか肩の力を抜くことができませんでした。
とかなんとかいってこの原稿を書いている時点で物語ははや終盤、今やユウシロウやTA中隊の面々その他のキャラクターも私の思惑などどこ吹く風でガサラキ空間を疾走しております。
いえいえ、言わせてもらえばキャラクターだけでなくスタッフも爆走ぎみ、昨今は監督もすっかり置いてきぼり、さてさてクライマックスは如何に!?といったところでありますが・・・どっこい私だってしぶといんです。スタッフの爆走を横目で見ながらラストに少々細工してこのCDドラマ第4巻に繋げる工夫をしてたんですから・・・もともとテレビは2クール26本が基本形、ですから、このCDドラマがある意味では裏の最終話と言えなくもないと・・・。」
なんとなく意味深な感じがする高橋監督の言葉。
次回は最終回。この高橋監督の言葉等々から、全体的なことをちょいと語りたいと思います。
しかし、実はまだ「つづき」があった・・・。
その昔、すなわち昭和の頃ですが、1クールといえば13本でした。2クールならば26本。これ、けっこうきっちり決まってました。アニメやドラマの本数は、ほぼ必ず13の倍数でした。
しかし、どうも最近はいいかげん(?)ですよね。ドラマなんか、視聴率上がらないととんでもない話数で打ち切るしね。
ということで、1998年10月から99年3月まで放映された「ガサラキ」も、2クールとはいえ25話までです。途中、お正月特番で1回お休みしたんですな。
もしも昔風に26話だったならば。どんな物語になっていたのか。
その答えは、CDドラマにあります。
「ガサラキ」のドラマCDは全部で4巻あります。内容は次のとおり。
第1巻「風の記憶 砂の伝承」
遠未来の地球が舞台。時は三千年後。
人類はいっとき宇宙空間へ居住地を移したが、地上は人口減少のため科学技術や生産活動が衰退し、さらに宇宙進出も行き詰まり、地球文明は滅亡へと向かっていた。
わずかに地上に残った人々は、砂の惑星と化した地上で細々と生きている。もはや生活様式は原始に近い状態になっていた─。
好きですねえ「DUNE 砂の惑星」。そういや「装甲騎兵ボトムズ」にも砂の惑星が出てきたな
三千年たっても、やっぱりガサラキは諦めていなかったというお話。虎視眈々と依り代を求めて続けておりました。
で、やっぱりユウシロウとミハル(の、遠い子孫)が「お断りします」と言うわけで。
ああそうですか、ってな話(す、すいません)。
第2巻「天の人 海の民」
今度は古代に戻ります。2世紀、邪馬台国の時代です。豪和一族の祖先が北九州から出雲に移ったころ、らしい。
ここで、ミハルは邪馬台国の卑弥呼さんで(・・・
いや、古代史好きな人でも・・・さして面白い物語とは思わないんじゃないかと。星野之宣センセの宗像教授シリーズのがよほどイイ(失礼!)。
何より違和感は、しゃべるしゃべるユウシロウ、否、セツヤさん。ほのかに卑弥呼様(ミカ媛、と呼ばれている)を好いておりますが、それがちょっとねえ・・・。
もっとも、全くの別人ということで役名も違います。しかし、二人とも「嵬」なので、すべての記憶を共有するという設定。別人ではあっても、ユウシロウの中にセツヤの記憶も保存されているわけで。
とにかくですね、声が檜山修之さんなのでなんか変。「違うううぅっ!ユウシロウはこんなんじゃないっ!」という感じに~
ということで、これもスルーで良し
第3巻「人、嵬」
これは、どうやらボツになった平安編の別バージョンらしいです。
骨嵬を操るふたつの一族が、餓沙羅の神事をめぐって対立する物語なので、テレビ版平安編の同工異曲。
なので、これもスルーしましょう。・・・
第4巻「出発(たびだち)」
これだけは聴く価値アリ、でしょう。25話、最終回のラストシーンの続きです。
ユウシロウとミハルは、異空間から美鈴を連れ戻した。
しかし、美鈴の意識は戻らない。内側の深いところに取り残されたままだ。身体機能には異常がないのに、脳波はフラットなのである。
美鈴の「心」を取り戻すには、その深いところまで下りていかねばならない─ユウシロウは決心した。
そのためには、もう一度餓沙羅の神事を行わねばならない。その方法によってしか、美鈴の心には接触できない。
清継と清春は反対する。あのトランス状態に入ったならば、今度こそ戻って来ることは出来ないかもしれない。
それでも、とユウシロウは思う。それでも美鈴を救いたい。自分の命に代えても、妹を救いたい。
美鈴がこれほどまでに孤独に苛まれていたことを、ユウシロウは想像だにできなかった。もっと美鈴にかまってやればよかった。
美鈴の孤独は、自分のせいだとユウシロウは思った。ミハルがそれを否定しても、彼にはどうしてもそう思えるのだった。
米国の主戦派には不満がくすぶっている─広川が速川中佐にそう告げた。特にCIAが開戦を画策し、特自内の不満分子に接触している。
西田の遺志を無駄にしてはならない。何があってもそれは避けねばならない。
シンボルのメス評議員が、清春に警告を発した。「CIAがガサラキの秘密を狙っている」と。どうやら豪和のコンピュータをハッキングし、嵬である美鈴のことを知ったらしい。
ガサラキを利用し、米国内の主戦派は一気に開戦に持ち込むつもりだ。
しかし、時は遅かった。すでにその時、ユウシロウは眠る美鈴のそばで餓沙羅の神事に入っていた。あの、石舞台で。
神事の真っ最中、在日米軍の戦闘ヘリが飛来した。しかし、目的はユウシロウではなかった。昏々と眠り続ける美鈴だったのだ。
ユウシロウたちは、なすすべもなく美鈴を奪われてしまった。
豪和美鈴が米軍に拉致された。広川はその事実を清春から知らされ、米軍の意図を即座に悟った。
日本国内で、ガサラキ現象を起こす。それは、あのベギルスタンでの軍事介入と同じ口実を米国に与えることになる。そこから米軍主戦派は、一気に開戦へ持って行くつもりだ。
なんとしてもそれは阻止しなければならない。
米軍ヘリが、市ヶ谷に嵬を─美鈴を運んできた。ガサラキ現象が起きた駐屯地の前庭で、また実験を行うつもりなのだ。
特自はTA部隊を市ヶ谷へ差し向けた。もちろん、その中にユウシロウはいた。
ミハルは、再びメスを訪れた。そして、もう一度自分をイシュタルに搭乗させて欲しいと申し出た。
何故?と問うメスに、ミハルは悲痛な声で告げた。「・・・私が行かないと、ユウシロウが死んでしまう」
ユウシロウは、出撃前に仲間たちにこう語ったのだ。もしも自分がトランス状態に陥り、ガサラキ現象を引き起こすようであれば、命を絶ってほしいと。あの現象を再び起こしてはならないのだ。
ユウシロウはかたく決意していた。たとえ自分の命を犠牲にしても、妹の美鈴は絶対に助けるのだと。
米軍が実験を始めた。空間の歪みが増大し、地面が深く穿たれた。
ユウシロウたちはそこに突入していく。しかし、米軍の戦闘ヘリが特自TA部隊を狙う。
そこへ、ふいに一機のTAが乱入してきた。シンボルのMF・イシュタルだった。あらたなTAの加勢により、米軍ヘリは阻止された。
「ユウシロウ!」
「ミハル!」
二人は、即座にお互いを認知した。
そして、二人がともに美鈴の心に下りていった。
美鈴は心を閉ざしたまま、たった一人で冷たい空間に囚われていた。
お前は一人じゃない─あなたは一人じゃないわ─ふたりの呼びかけが、美鈴の胸をふるわせた。
信じるんだ、美鈴。みんなを信じるんだ─。
ユウシロウの声が、美鈴の意識を呼び覚ました。
ガサラキのパワーは収束し、空間歪みが急速に消滅していった。
安宅大尉たち後続のTA部隊も駆けつけ、米軍の実験は失敗に終わった。
すべての騒動が収まってのち、特自実験中隊は、米国に出発した。国連総会に出席し、TAについて提言することになったのだ。TAの平和利用に向けて世界は動き出していた。
これにより、特自の今後のあり方が決まるだろう。
ミハルもまた、新しい自分を確立するために、米国へ旅立とうとしていた。
美鈴は、いまや姉のように感じられるミハルにたずねた。「ミハルさんにとって、ユウシロウお兄様はどんな存在なのですか」
「大切な人よ」と、ミハルは笑いながら答えた。大切な人、いまはただそうとしか言えない。いちばん大切な人であることだけは間違いない。
美鈴もまた、力強く宣言した。「私にとっても、ユウシロウお兄様はいちばん大切な人」
自分と、自分につながるすべての人たち。その中で、二人は目指す「自分」を作り上げていこうと決意していた。
未来に向かって。
実験中隊の仲間たちに囲まれて、米国で忙しく働くユウシロウもまた、力強く顔を上げ、心の中で呟いていた。
─ミハル、俺は今、自分が前に向かって歩き始めた気がする。・・・もう、過去は俺たちを縛り付けてはいない。目の前にある道に向かって、確かに進んでいる自分を感じているんだ。
「一歩。出発(たびだち)の一歩を、前へ」
~おしまい~
あれれれ?西田さんの遺言、特自の解体はどうなったんでしょうか。
国連が出てきますから、これは特自が日本国の支配を完全にはなれ、国連常設軍になる道を選んだってことでしょうか。
そうなると災害派遣もあるでしょうから、TAは兵器というより作業用モビルスーツってことに?
ま、いいや。なんとかなるんでしょう
とにかくユウシロウは「やりたいこと」「なりたい自分」ってものが見つかったんですね。
将来の夢も希望もなく、ただ人に言われるがまま、流されるように生きてきた過去とはきっぱり決別しました。
・・・若いって、いいですなあ
ここで、CDの解説にある高橋良輔監督の言葉をご紹介します。
「ガサラキ・・・私にとって10数年ぶりのテレビ・オリジナル・アニメーション監督作品です。ですから、あーもしよう、こーもしたいと少し意欲が勝ちすぎた部分が今にして目につきます。特にシリーズ前半においてそれが顕著で、ストーリーの面でも演出のテクニカルの面でも少なからず視聴者に無理を強いたのではないかという反省が付きまといます。
ですが、一方テレビ・オリジナル・アニメーションを作らせてもらえるチャンスを得たのだから多少なりとも冒険をせねばとの思いも強く、なかなか肩の力を抜くことができませんでした。
とかなんとかいってこの原稿を書いている時点で物語ははや終盤、今やユウシロウやTA中隊の面々その他のキャラクターも私の思惑などどこ吹く風でガサラキ空間を疾走しております。
いえいえ、言わせてもらえばキャラクターだけでなくスタッフも爆走ぎみ、昨今は監督もすっかり置いてきぼり、さてさてクライマックスは如何に!?といったところでありますが・・・どっこい私だってしぶといんです。スタッフの爆走を横目で見ながらラストに少々細工してこのCDドラマ第4巻に繋げる工夫をしてたんですから・・・もともとテレビは2クール26本が基本形、ですから、このCDドラマがある意味では裏の最終話と言えなくもないと・・・。」
なんとなく意味深な感じがする高橋監督の言葉。
次回は最終回。この高橋監督の言葉等々から、全体的なことをちょいと語りたいと思います。