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別冊「バビル2世」マガジン

「バビル2世」のコミックス&アニメその他を中心に、オールドファンがあれこれ語ります。

高橋良輔監督作品その2「ガサラキ」第12回

2008-12-15 22:19:57 | 「ガサラキ」関連
全25話中、だいたい22話から23話にかけたあたりに来ています。もう少しです。
もう少しなんですが、なんかもう話がどんどん広がっていって、「ちゃんと終わるのか、これ?」的な危うさがそこはかとなく漂っておりますね
初回放送を見ていたとき、こういった「別方面の危惧」(?!)を感じておりましたよ、私。「まさか、エヴァンゲリオンみたいに全部放り出して終わるんじゃないだろうなあ」ってね。

ええ、「新世紀エヴァンゲリオン」ですが、結構好きでしたね。なんといっても、等身大の日常生活の中で描かれるSFロボットアニメってのが目新しくてね。
それまでロボットものといえば、現代のはずなのに何故かそうは見えないSF空間で展開される絵空事、とか、あるいは完全に未来社会の話─ガンダム─とか。だから、ごくふつうの中学生活が一転して戦闘シーンになる、ってのが面白いと思ってました。
なのに、何なんだあの最終回は。広げすぎた大風呂敷の収拾がどうにもつかなくなって、監督は敵前逃亡あるいは超絶ちゃぶ台返し。
「ふざけんな、ごるぁ!」
それなのに、いたいけな少年少女ファンは「謎につぐ謎、大いなる謎の提示」とかなんとか勝手に思ってくれちゃってまあ。ありがたいっすね、ファンってヤツは
(注・私は庵野秀明監督と同世代ゆえに、どうしても辛口になってしまいます。あしからず)

しかし、「ガサラキ」はそうじゃありませんでした。
たとえていえば、急に人事異動することになった人が、必死で残務整理の末に、期日にはきっちりと次の人に引継ぎ終了、みたいな見事さで(一応)完結。
ですから、心配ご無用(?)。

あらすじを追いかける前に、ちょいと補足説明しときます。
特自による「臨時新日本国政府」(?)は、その本拠地を豪和ビル地階としますが、その理由は何かと申しますと。
じつは豪和ビル地下には、日本国最高峰のスーパーコンピュータが設置されているのです。「量子コンピュータ」という言葉が出てきます
さすがに豪和一族です。どこまで金持ちなんでしょうか。
さて、そのコンピュータを使って、綿密なシミュレーションにより「米国が攻めてくるぞ」とか「○月○日に穀物モラトリアム実施は間違いない」とか、ぜ~んぶ計算できちゃうんですな。
バベルの塔のコンピュータかい!
万能です。ほんとになんでも出来ます。ので、コレを使って日本中の金融資産を全部集めて、米国に金融戦争を仕掛けようというわけです。
なんせ「戒厳令」を敷いてやりたい放題やってるわけですから、金融機関やらその他企業の資産等を全部「没収!」できちゃうっていうこと・・・なのか
それって、ただのハッカーっていうか、強盗じゃね?
というツッコミをしたくなりますが、それはそれとして。
米国に金融戦争を仕掛ける、とは、じゃあ具体的に何をやるのかという点が、れいによって曖昧というか、ほとんど描かれていません
ただ、「対外資産を放出して」という言葉がちらーっと出てきますので、ようするに「日本が買わされた膨大なアメリカ国債を放出しちゃうぞ!」ってことでしょうね。
クーデターの件もそうですが、どうしてこう「奥歯にモノが挟まった」ような描写ばかりなのか。
(ま、内容が過激すぎて、あちこちからなんか言われそうなんでお茶を濁したんだろうなあとは思いますが)

さて、黒い兄貴・一清が、クーデター仲間となってスーパーコンピュータを提供したのは、それなりの(腹黒い)理由があります。
この御仁、「けっ、こんな計画成功するわけないじゃん!アンタの理想論はご立派すぎるんだよ」などと内心は思ってます。
むしろ「失敗後」のことを、ウキウキしながら待っているのか、一清・・・


本編解説その11

ユウシロウは、市ヶ谷駐屯地で実験中隊の仲間たちと共に出動の時を待っていた。
安宅大尉が言う。「ほんとは、あの子を助けに行きたいんでしょ、ユウシロウ?」
あの子─ミハルのことだ。目の前でシンボルに連れ去られ、取り戻せなかったユウシロウの運命の相手。
「いえ、自分は」
ユウシロウは、自分の気持ちを確かめるように、ゆっくりと言葉を搾り出した。「自分は・・・、僕は、皆さんたちといたいです」
自分はひとりじゃない。支えてくれる人が何人もいて、それで初めて人間は生きているといえるのだ。だから、今は中隊の仲間たちと一緒にいたい。
ミハルとは、必ずまた会うだろう。どうしても出会うことになるだろう。
しかし、今はここにいたい─ユウシロウは、心の底からそう思った。

シンボルのCEO・ファントムは日本に来ていた。ここが目的の地、ここでいよいよ最終章の幕が開くのだと呟きながら。
米国政府には、日本の動きをすべて知らせてある。日本が、持てる金融資産の全てを使って米国経済を破綻させようとしていること─穀物モラトリアムに対する「報復措置」を行おうとしていることを。

米国では、大統領の側近たちが日本国中枢部への攻撃を進言していた。日本が実際に行動に移る前に、主要部を叩いてしまえばいいのだ。
シンボルからの情報では、今日本を支配しているのは政府ではなく、特自を中心とするクーデター派である。そして、その中枢部は豪和ビル地下にあり、スーパーコンピュータによって情報を一元管理している。
米国が穀物モラトリアムを実施すれば、日本はただちにすべての金融資産を売却する。そうなれば、米ドルは一気に下落、米国経済は完全に破綻し、覇権国家の地位から滑り落ちることになる。
「日本が行動を起こす前に、ピンポイントで豪和ビルを叩く」
そのために、シンボルから買い入れたTA・メタルフェイクがあるのだ。
米国政府はTAの出動を決定した。

シンボルの大物評議員であるメスは、虚ろな表情のミハルが痛ましくてならなかった。しかし、CEOのファントムは「ミハルをメタルフェイクに乗せ、市ヶ谷駐屯地へ出動させよ」と言う。
市ヶ谷駐屯地は、ユウシロウが横田基地に突入した時、「ガサラキ現象」を観測した地点なのである。(※シンボルはGSポイントと呼んでいる)
そこで、二人の嵬を接近遭遇させる。それにより、ガサラキは間違いなく降臨する。
ファントムの最終目的は、ガサラキを地上に召喚し、そこへ誘われることだったのだ。

清継は悩んでいた。末の妹、まだ14歳の美鈴が嵬だったのだ。このことを一清が知ったらどうなるか。
かつてガサラキ召喚実験で命を落とした本当の弟・憂四郎。同じように、妹の命さえも、一清は平気で犠牲にするだろう。
それだけは、いくらなんでも清継には耐えられなかった。


科学者道一直線の次男・清継、そして3歳下なのに清継とタメ口をきく三男・清春。以前にも書きましたが、この二人は一清ほど腹黒い人間ではありません。
でも、二人して長兄には頭が上がりません、トホホ
下の二人は「いいコンビ」という感じでまとまってますが、一清とは一線を引いているというか、さすが旧家ですな。長兄の権力は絶対、ってことです。
たったひとりの妹。母親違いで、歳も離れていて、なかなか打ち解けてくれない美鈴。でも、兄貴はかわいいんですね。
ますます由美子さんクリソツ美少女の美鈴さんが心配です

というところで、次回へ続く!

2 コメント(10/1 コメント投稿終了)

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ここまで来ると・・・ (早虎)
2008-12-15 23:00:50
こんばんは!

段々、毎回読むのが楽しみになってきてました。
本編云々より、一人虫さんの解説・感想が
非常にいいです~。では!
ありがとうございます (一人虫)
2008-12-16 21:52:52
早虎さん、しょ~もないオレ流感想文におつきあいくださり、ありがとうございます。

つくづく思うんですが、私ってヤツは「真面目な男の子」が好きなんだなあと。
たとえ見た目がアレで、言動や行動がソレでも、根がとにかく真面目ってのが・・・好きですね。

主人公のユウシロウは全てが真面目(爆)。