マハーバーラタの蔭に
ワヤンの研究の第一人者、松本亮さんの著書。 日本語です。有り難い🙏🏻
表紙はクリシュナ様
裏表紙はガトートカチャ
ワヤンと言うのは、影絵芝居の事でインドネシア語のbayang影という言葉が語源だそうです。
題材としては、インドの二大叙事詩であるラーマーヤナとマハーバーラタなどが主な演目になります。
その中でも一番人気なのは、マハーバーラタではないかと勝手に思っていますが、そうですよね?
インドのマハーバーラタとワヤン版のマハーバーラタ、色々設定に違いがあります。まず、ドルパディ(インドではドラウパディ)はパーンダヴァ五兄弟の共通の妻ではなく、ユディシュティラだけの妻である事。これはジャワでは大多数がイスラム教徒であることから、女性が複数の夫を持つことは許されないからです。
そして、アルジュナの妻といえばスリカンディ(インドではシカンディン)と、私は信じていたんですが、これもインドネシアだけの設定です。
この本ではバラタユダ(戦争)の時の物語がメインになっています。インドのマハーバーラタにはない、全然知らないエピソードが並んでいます。
特にビマの息子ガトートカチャの誕生から、カルナとの対決、死に至るまでのエピソードはインドとは色々違って興味深かったです。ガトートカチャはインドネシアで特に人気があるキャラなのもうなずけます。
固有名詞はインドネシア語読みにしましたが、この本ではアルジュノ、カルノのようにジャワ語読み表記です。
マハーバーラタの蔭に
松本亮 著
ワヤン協会 出版
1981年 409ページ


コメント
3ワヤンでは、アルジュナの嫁がシカンディなんですね!!バリで、なんでアルジュナスリカンディ、ってよく見るのか、不思議だったのです(笑)直接、絡みは無いはずなのになあ、って。
ワヤンの設定はインド版とだいぶ違う。アビマニュはクリシュナの娘と結婚してたり、例を上げたらきりがないです。両方読むのも、きりが…😭
ですよね(;^ω^)どちらも膨大な量…