最近の瑠月港はいつにも増して騒がしい。
どうやら群玉閣の再建が始まっているようだ。
群玉閣というのは「渦の魔神オセル」を封印する際にボディプレス、じばく、のコンボで消し飛んだ凝光の家である(言い過ぎ)。
「群玉閣って、また飛ばすんだな……」
群玉閣再建を指揮している凝光曰く、三つの特別な素材が必要らしい。
g「貴方達にはこれより……鳴霞浮生石、千奇核心、仙家呪符…と呼ばれる物を取ってきてもらいたい。」
「変な名前の素材だな…めいかふじょうせき…せんきかくしん…せんかじゅふ……」
リンクにもわかるように言うと浮くやつ、どうりょく、へんでんきである。
届けた者は褒美があったりなかったりするらしい。
「呪符は私が見つけるのだ!」「やってやらァ!」「浮生石は〜で最近…」
多くの商人や冒険者が乗り気のようだ。
『ふじょう…ってこれ?』
リンクは空中に留まるギアを凝光に見せるが、動力が分からず却下。
「オイラ達こそやろうぜ!…で、なんでお前、登ってるんだ!?」
リンクは何も言わず、工事用の足場を登っていく。
人「おーい!そこのー!危ないぞー!!」
現場を見下ろすリンクの背中には、しっかりと意志が浮かんでいた。
騒動の途中、近くで数人のチンピラが女性に絡んでいるのを発見。
「止めたほうがいいよな…」
リンクは横から割って入りチンピラに青いバクダンを叩きつけた。
弱いとはいえ爆発をもろに受け、倒れたチンピラは千岩軍により回収される。
?「……あなた、ただ者じゃない……」
「まあただ者ではないな…」
申鶴(だそうです。)は腹が減っていたようで、好物が薬草と聞いたリンクは見たこともない植物をポーチから沢山出した。
申鶴は思う存分草をむしゃむしゃした。s「美味しい。」
情報を集めるためにまず行秋の飛雲商会を訪れる。
y「…鳴霞浮生石は希少すぎて五億モラはくだらぬ。君たちにその財力はあるか?」
「ご、五億!」
『無い』
y「ならば別の入手方法を…伝説の仙人、鳴海栖霞真君の秘境にあるという噂がある。」
s「彼は理水畳山真君と親交が深かったと聞きます。彼に失礼の無いように…」
「りすい、って……」
パイモンの頭にフラッシュバックするリンクのセリフ『死んだ死んだ!帝君死んだ!』
「もう駄目かもな……」
申鶴と共に例の仙人の秘境に向かうことになる。
内部は仙霊が飛び交い、霧に覆われた空間だった。
s「この霧を晴らすには、装置を解く必要が……」
リンクは扇風機のギアを取り出し、謎解きを無視して霧を吹き飛ばして進む。
s「そういう事だったか……」
申鶴はリンクに感心しているようだ…
「いや絶対正攻法じゃないぞ…」
続いて重い石のブロックを装置で動かして進むギミック。
『押す』
s「分かった。」
「いや無茶だろ!……えー!?」
リンクと申鶴は純粋な力で石を押し、エリアを踏破してしまった。
奥に居た遺跡機兵を雑に破壊し、リンクは最奥部で鳴霞浮生石を見つけた。
「相当デカいぞ…どうやって運ぶんだ……、まさかまた…」
リンクと申鶴は、黙って岩を担ぎ帰路につく。
石を届けると、凝光は目を丸くする。
g「この大きさ…まさかお主らで担いで来たのか!?」
g「そっちはともかく…リンク、お主仙人にでも成ったのか…?」
「腕力だけで仙人扱いされた!……」
リンク達はシンプル野宿をし、申鶴が寝た頃、上空から留雲借風真君が鳥の姿で降りてくる。
咄嗟に弓を構えたリンクを止めてパイモンは話しかける。
「リンクがおかしいのはいつも通りだけど…申鶴は仙人じゃないのか?」
『え?』
r「彼女はただの人間じゃ。」
『ほら』
「オマエはそもそも分かってないだろ!」
その後、彼女は自分の過去を説明し、自分が申鶴の師匠であり世話人であることを明かす。
凝光が璃月とその民との契約をどう扱うかを見に来たと告げる。もし彼女がそれを是正できなければ、仙人は躊躇なく支配権を掌握するだろう。
r「そっちの金髪はだめだと思うから、お主、申鶴を頼むぞ。」
「………」
そう言って彼女は飛んでいってしまった。
次に千奇核心の素材に砕星鉄鉱と秘華石というのが必要になる。
申鶴の出自そっくりの内容の劇をしようとしていた役者の雲菫と町で情報を集め、天衡山で砕星鉄鉱という鉱石をゲット。
その後、秘華石の情報を得るため、近くの村で情報を探す。
申鶴が生きている噂がすでにあったようで、それが本当だったことに人々が驚く。(リンクがバラした。)
雲菫は父親の日記の最初の部分を集め、劇中の女が申鶴本人だったことを知って驚く。
申鶴は肯定してさらっと流した。
見つけた洞窟で秘華石を採掘しようとすると、またもリンクが先に突撃。
リンクは剣を叩き付けて硬い石を採掘。
洞窟に物凄い金属音が鳴り響く。
「…もうピッケル要らなくないか…?」
瑠月港に戻り、二つの素材を提出。
呪符は飛雲商会や冒険者達が用意したらしく、素材が揃う。
群玉閣が完成し飛び上がると同時に、嵐が発生。
海から巨大な三つ首の魔神、跋掣(ばっせい)とやらが現れる。
「おい、何だあいつ!」
g「今回は、我ら璃月の民のみで守る!」
「おい、最初からあれが出るって知ってたのか!?」
リンクは剣を構えて突撃。
「おい!また突っ込んで行ったぞ!?」
g「全軍、撃て!!」
凝光の乗る郡玉閣、刻晴、甘雨、千岩軍の地上部隊、北斗の艦隊が、鍾離の手によって修理、追加生産された帰終機で一斉掃射する。
四方八方からの輝く矢が跋掣を貫き、跋掣は目に見えて弱る。
そして、宙に浮くギアに乗り、跋掣の巨体を剣で切ろうと突撃する気狂いが一人。
勿論リンクの事である。
リンクは剣を振るが跋掣の体が水でできているのか手ごたえがない。
怒った跋掣のビームを不意打ち気味にくらい。吹き飛ばされるリンク。
その時、申鶴がかっこよく現れてリンクを助け、氷の呪符を発動する。
ーーー神女遣霊真訣ーーー
s「大丈夫か?やれるな…?」
『うん!』
跋掣が起こした津波が凍りつき、跋掣は少し脆くなった様だ。
立ち上がり、海だった氷上を走るリンクと申鶴。
水のブレスがいくつも飛んでくるが、申鶴が凍らせ、リンクが叩き割る。
リンクは「風花の頌歌」にバクダン花の矢を番えて撃つ。
閃光のように放たれたバクダンが跋掣に当たり、リンクのパワーが増加する!
跋掣に近づいた申鶴は、再度召喚した呪符を使う。
ーーー仰霊威召将役呪!ーーー
リンクの氷元素攻撃力が飛躍的に増加する。
そして、持ち替えた「雪葬の星銀」を強く握る。
申鶴によって凍りかけていた跋掣の首元に、より巨大になった氷柱が、深く突き刺さり炸裂する!
ついに凍った跋掣の首を、リンクは大剣でぶった切った。
リンクが無意識の内に起こしたそれは、元素反応。
ーーー氷砕きーーー
跋掣は、討伐された。
その夜、群玉閣では祝賀の宴が開かれる。
雲菫の舞台、凝光の言葉、そして……宴の最後、申鶴は小さく笑った。
群玉閣から降りた後、パイモンは言う。
「申鶴は凄かったけど…リンクでもさすがにあそこまでじゃないよな…?」
リンクは静かに親指を立て、拾い上げた石を握りつぶした。
「………!」
群玉閣の夜に乾杯。
「感想、評価とアンケの投票、待ってるぞ!」
s「かの異邦人…リンクはやはり仙人の類だったか……」
「それは違うぞ!………違う?…」