厄災(?)リンクが行くティワットの旅   作:ちいの(忍転)

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もちろんクレー回。
ランキング、原神で180位くらい/340位くらいだ。ワーイ。
評価はまだ5件だから応援はあったら嬉しいぞ。


四葉の爆弾魔

月明かりの下、リンク達はいつものようにパイモンとともにモンド城を歩いていた。

彼らはたまたま酒場、エンジェルズシェアを訪れる*1

すると、借金のためここで働いているパットンが一人カウンターでうなだれていた。

 

p「……世の中、最強って言葉が好きすぎだろ……」

「…何の話だ?」

p「いやな、最近モンドで流行ってるんだよ。誰が一番強いのかってな。スタンレーは自分だって言い張るし、ディルックの旦那は夜になると妙にかっこいいし、ジン団長も鉄壁だしさ……俺?俺は、まあ、その……場外ってやつで……」

 

そんなこんなで、リンクとパイモンは酒場内でモンド最強に関する話を聞く。

 

「このオレ様に決まってるだろ!過去に魔龍と戦って勝ったんだからな!」

 

「団長の剣筋は風すら切り裂く…!」

 

「ん?栄誉騎士!お前こそいろいろアレだけど最強じゃないか?」

『うん!』

 

「旦那が剣を振ったらでっかいスライムがこうスパーンって……!」

 

人々の思い込みは千差万別だが、その中で1人の男がつぶやいた。

 

「本当の最強?ああ、それなら……望風山地を爆破した女の子がいるだろ…?あれは間違いなく最強だったよ……」

「…そんなリンクみたいなやつがいるのか?まるで都市伝説だぞ……」

 

真相を確かめるべく、リンクとパイモンは西風騎士団本部へ向かった。(こんな事で会いに行くのか?…おい!?)

ジン団長に面会を求めると、彼女は真面目な顔で語り始めた。

 

j「最強という言葉に定義はない。ただ、最近アビス教団の魔術師が街に潜伏しているという報告があって……どうか気をつけて移動してほしい。」

「つまり、最強の正体を探してる場合じゃないってことか……」

 

執務室を出て走り出したリンクは廊下の角で小さな少女とぶつかった。

 

「うわっ!?あ、あんた大丈夫か!?」

k「だ、大丈夫だよ!クレー、元気だからっ!」

 

少女は尻もちをついて、羊皮紙を手から落とす。リンクが拾うと、そこには生きるための心得などという奇妙なルールがずらりと記されていた。

 

「火薬は食べられません!」「爆弾はお友達です!」

 

「……なんか、すっごい危ないこと書いてあるな……」

k「クレー、君のこと知ってるよ!栄誉騎士だよね!クレーの宝物探し、手伝ってくれる?」

 

クレーの話では、囁きの森に埋めた大事な宝が忽然と姿を消したらしい。

目印に大きな何かを置いたそうで、すぐに見つかると思ったとのこと。

 

「大きな目印って、まさか……」

 

森に到着するや否や、パイモンがジンの言っていたアビスの魔術師を発見する。

 

k「いた!あいつだ!モフモフ!」

「いやモフモフじゃなくて…危ないぞ!?」

 

クレーは魔術師に駆け寄っていく。

 

k「モフモフー!遊びに来たよー!」

「やめろ、敵だって言ってるだろ!?」

 

クレーをパイモンがなんとか止め、リンクがバクダン花を叩きつけると、魔術師は拠点まで逃げていく。

 

a「……貴様か。望風山地の爆発事件の犯人は。モンド最強の名は伊達ではないらしい。」

「オマエだったのか!?」

k「え!?あれバレてたの!?ジンには内緒だよ!!」

 

そして魔術師は、置いてあったクレーの宝物、モンドの最高戦力が宝物と呼ぶ赤く可愛らしい物体を手に取った。

 

k「やめて!それ、爆発するやつだから!!」

a「……爆発?私を騙す気か!?無駄だ………」

 

そして大爆発が起こる。

 

a「宝が爆弾だと…貴様、騙したのか…」

 

とっさに炎のシールドを張ったアビスの魔術師は弱っている様だ。

 

「いや、だから言っただろ…」

k「モフモフ…大丈夫?」

「騙しておいてなんのつもりだ…おのれ……」

k「元気?良かったー!」

 

絶対にかみ合っていない会話をするクレーと魔術師。

 

「クレー…?ほんとに大丈夫か?」

k「この子はクレーのボンボン爆弾が好きなんだよ!えーい!」

 

ボンボン爆弾は炎のシールドを持つアビスの魔術師に効果はないようだ。

 

k「ね?ね!?」

「ただの危険思想じゃないのか!?」

k「あ、最近作ったすごいのもあるんだ!」

 

リンクもバクダン花を出し、投げ付けようとしているとクレーは虹色に輝くボンボン爆弾を鞄から取り出し、投げる。

 

「見るからにやばそうだぞ…?」

 

ものっすごい轟音とともに魔術師を荒れ狂う7種の元素が襲い、魔術師は爆風とともに完全に消滅する。

クレーは恐怖に顔を青くして、その場を逃げ出してしまった。

騎士団本部に戻ったリンクたちは、クレーがジンに向かって何度も頭を下げているのを見つけた。

 

k「ごめんなさい!クレー…サツジンってやつしちゃった…………」

j「殺人だと!?!クレー!?」

「いや殺人じゃなくて、えーっと…」

『アビス』

 

ジンは戸惑っていたが、リンクとパイモンがアビスの魔術師だったことを伝えると、安心した様子でクレーに謝る。

 

j「アビス教団のことをもっと早く伝えるべきだったな……」

 

クレーは涙目のまま、頷いた。だが、次の瞬間ジンの視線が鋭くなる。

 

j「ところでクレー、星落としの湖の魚が…また爆発四散していた件について、心当たりは?」

k「うう……ごめんなさい!また反省室いってくるぅ……!」

 

しょんぼりと歩いていくクレーを、ジンは優しく見送った。

 

j「彼女も騎士団の一員。小さな体でも、心には大きな責任を背負っている…はずです。」

 

壁一つ隔てた反省室から爆発音が響く。

リンクとパイモンが恐る恐るその扉を開けると、そこには明るく微笑むクレー。

 

k「新しい爆弾、できたんだよ!次のバドルドー祭でお披露目するの!」

「お披露目する前にお蔵入りしような……?」

『これは?』

リンクはお得意の青いバクダンを出す。

k「見せて!」

『うん』

 

リンクはおもむろにバクダンを投げて起爆させる。

 

「クレーのやつを見るとどうしても弱いって思っちゃうな…」

 

リンクが傍にあった箱を指さす。

 

「どうしたんだ?」

 

そこにはリンクのバクダンの爆風を受けて今にも起爆しようと極彩色に輝くボンボンが詰まっていた。

クレーは気づけば部屋の外の廊下に避難している。

 

「爆発オチなんて、サイテーだぞ!!」

 

その日、騎士団の反省室からは黒髪のパーマになったリンクとパイモンが発見された。

*1
リンクとはいえ未成年は酒禁止。




「感想、評価待ってるぞ!」

アンケ結果ほぼ新着順で書いたせいで一部人気なの書けてないし思いつかない……

突発アンケ(重要)。皆さんの反感を買わないため一応アンケしておくが13話、ダイン回で明かされる旅人の片割れ枠は…

  • ガノンドロフ ガノンドロフです。
  • 闇落ち(?)ゼルダ 大体蛍では?
  • その他(候補誰だよせめてコメントに書け
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