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KADOMIUMTANK ソフビブログ

ヘミングウェイの詩にこんなのがある。
「人生は素晴らしい 戦う価値がある」
後の方は賛成だ byモーガン・フリーマン

ヤモマーク ハクセンキング

2011年01月25日 | インディーズソフビ


年度明けなんでいろいろおつきあいいただいてる
会社様の年内予算がどーたらあーたらうーたら
ということであちこち得意先様をうろうろしつつ
おうかがいを立てとかないと枕を高くして眠れない時期に
なったんのじゃ。でもそんなときでもたまにはちょっぴりバイナルしたいぜ。

ヤモマークさんから新春のスーフェスでリリースされた
新怪人・ハクセンキング!
なんと今回は疥癬や蕁麻疹、イン◎ンタ◆シの類と
掻いた、じゃない書いたほうが話が早いかも? な
「白癬菌」がモチーフの怪人!

・・・なのに撮ってみたらなぜかハクセンキングじゃなくて
ザリキングがフロントになってしまった。



ハクセンキングをフロントにしてもう一回記事スタートいってみよ~・
(じつはザリキングは開封派のタコにしては珍しくも
ずっと袋の状態を楽しんでてまだ開封してなかったのよ)

冬だからとお風呂も入らないでズボラしたりして清潔にしてないと
ハクセンキングが襲ってくるぞ!!
って仮面ライダースーパー1みたいに教訓系の怪人なのか?
さっそくソフビになった1期ハクセンキングを見てみよう!
カラーは1期ダイオウグソクムシ男をほうふつとさせるブルー系。

ハクセンとザリキング、一度に開封したので撮ってて目移りするな
。。。というわけで書いてる自分的には豪華2大怪人Wレビューです)

アホなタコはハクセンキングの設定を聞いた時、
え?白癬菌てダニ由来だったっけ?と思わず
いんたーねっとをぐぐってしまったけど
ヤモマークさんによると

「白癬菌はもちろん目に見えない
虫のような姿もしていないバイキンなのですが、
体が痒いときにこんな怪人が体内に潜んでいるんじゃないかと
思って実際に自分の想像するイメージを粘土でデザインに起こしていったら、
いかにも皮膚の痒みを生み出しそうなビジュアルの怪人になりました」とか。

いわばバイキンマンのリアル化、というか、
ウルトラセブンのダリーみたいに怪獣として菌を描くときっとこんな感じでは?

あ、なんだかちょっと
ヤモさんのリメイクしたダリーってのも見てみたくなったり。



しかし甲殻類系の怪人ばかり今回ピックアップして
登場させてみたんですけど、ヤモさんも爬虫類系とならび
キチン質で覆われた甲殻系怪人は
フェバリットでハズレのないモチーフのひとつであり、
こだわりを込めてナイスなのを毎回仕上げてくれますね。

腹部の節のある部分にトゲの出ているディティールは
芋虫の腹がプニュプニュした感じを思わせ、ソフビになると
やはり触感に訴えます。もうすこし軟質塩ビだとヤな感じが
触感でモロに楽しめたのかもな。。。
この体節はヤモマークスタンダードソフビ1作目の
キングコアランの体のジャバラ風味を想起させもします。





ハクセンキングのアップショット。
知人のバクラー?さんは「そうだなあ、地獄サンダーの
現代的リファインて感じ?」と直感的に
感想を表してくれました。
なるほど地獄サンダーはいい見立て。
あと自分的に思うに、クウガでアリジゴクのグロンギ怪人は
いなかったけど、ちょっと地味目にクウガ頃のリファインテイストで
アリジゴクモチーフをやるとこんな怪人になるかもと思いました。

この華美になりすぎないディティールの抑え目加減がよいのです。
ファンの人にいろいろ聞いてみると、
昭和のライダー怪人のような、そこそこなディティールで
抑えめ路線をヤモマークさんに期待しているような気がするんですが
今回もハズさないでいってくれた感じ。
あいかわらずタイツ地にウレタンスポンジ貼って怪人キグルミをつくったような
テイストは不変です。
最近ヤモさんはイベント販促用にキノコ汁男のキグルミを作って
おられますが(ワンフェスデビューだろうか?)
さすが、ちゃんと茶色のタイツを履いてるらしい。
怪人といえばプロレスやHEAVY METALのような
様式美として、やはり足元に露出したタイツ地がほしいトコロですね。

ハクセンキング。なかなかイベント会場にすべてのソフビ好きのヒトが来れるという
ことでもないと断わりをいれつつも、これは自分的に
ネットの画像でなくイベント会場で
現物を目にして、今回はそして痒くさせる怪人だけに現物で
触感も味わったうえで、うーんこりゃほしいなと思ったソフビです。



やはり疥癬とか、痒い→いや~な触感→それが気になって
妙にさわりたい(掻きたい?)ってな
不思議な脳内置換がイメージングされてそそるのか。
ほら、蕁麻疹になると、かゆいのはいやだけど
妙に「掻きたい」って気持ちにさせません?
アンビバレンツだけど掻くのって快感なんですよ。
そういえば最近蕁麻疹ってならないな。。。
なるとイヤだけどなんかサビシイ気も。

さてハクセンキング。
特に背中はあたかも疥癬が悪化してヒビワレちゃったようなイメージで
甲羅?の部分が造形されております。



怪人づくりの巨匠、石ノ森先生の多用した怪人づくりのテクニックで、
直接そのビジュアルの生物を怪人にしないで、体の武器や体の一部分を
クローズアップもしくはデフォルメしてメインモチーフとする、
「キカイダー」などでよく見られた手法なのですが、
お客さんにとって怪人の生物モチーフの一番強烈な部分が
印象に残るテクニックですね。そんな意味ではデザインの方法論面に
おいてもきわめて昭和的な怪人なのかも。



以前ダイオウグソクムシ男の記事に出てきた
デハラユキノリさんのサラリーマンアクションフィギュアの
おじさんたちがゲスト出演。
よっぱらって帰宅途中に怪人に出くわして溶かされるあの
甘美な役柄、気の毒な一般市民を演じてもらうには
サトシヤマモトさんがうってつけであります。

例によってお昼休み、公園にたむろしてお弁当を食べたり
スポーツ新聞を読んでるサラリーマンのおじさんたちを拘束する
ヤモ怪人たち。(このニッケル仮面のタコオリジナル世界観では
ライダーの名物キャラ「おやっさん」が
量産型モビルスーツみたいにいっぱいいてなんだかウザさ倍増な設定なのだ!)
しかも怪人たちに拉致されるのはサラリーマンズにとっては昼休みに
こっそりランチタイムでカラオケを歌うようなストレス解消の
プレーの一種なのだ!








「うわー、今日はハクセンキングにつかまっちゃったー

(つか、わざと公園で怪人を出待ちしてつかまったサトツヤマモト)

今日あたりはビラビランお姉さまの麗しのポイズンアイビー、ハエトリソウに捕縛して
もらいたい気分だったのだけど~。あー、水虫なんかいやだよ~」




ハクセンキング「貴様らはおれたちの新水虫菌の培養テストでモルモットになって
もらうぞ!もう体中ウルシにかぶれたみたいに
パンパンにはれ上がってジクジクブニュブニュになって
年頃なのにイマドキ一緒に買い物についてくるくらい
なついているあのかわいい娘も

おとうさん、あんなに清潔だったのに、怪人になってしまって、イヤー!!
もう恥ずかしくって盆暮れに国際展示場で萌えアニメのコスプレもできないわ!!
AKIBAのラムタラで月間インディーズCDディスク売上ナンバー1だった
ワタシのネットアイドル人生だって、おとうさんのジクジク白癬菌のせいでもう終りよ!!

・・・とか言って泣いて逃げたり、
すっかりスペクトルマンの恐怖公害人間やダストマンみたいな
とっても悲しいお話になって、お前は娘との
コミュニケーションだっておおいに盛り上がるんだ!
家庭内イベントゲット、ありがたく思え!!」

タコも妄想のおもむくままに
ソフビを握ると勝手に設定やストーリーをねつ造しまくってます。

ヤモさんがあちこちで語った設定をきちんとWEBにまとめている
HP・ヤモマーク怪人大図鑑主宰のW@Tさん
適当なことばかり書いてごめんなさい(苦笑)
これからもかっこいいブログがんばってください。

ハクセンキング「さあ~さっさとニッケル仮面を呼ぶのだ!」

しかしまあ、これほどヒーローの影が薄いソフビシリーズもないっちゃー
ないな。まあエレガブさんもドクロ太郎よりは怪獣たちが
主役みたいなものだし、オリジナル怪獣ソフビのセカイはお客どころか作り手も
怪獣・怪人大好きっ子たちの妄想再生産マーケットだからこれが正しい姿か。
アジトでの作戦場面や一般人の拉致場面&アジトでのプレーに
まるまる30分割いてるヒーローモノなんて見たいか。。。
見たいよな(笑)。

とにかく パゾリーニ監督の映画「ソドムの市」じゃないけど
怪人が市民を拉致してあれやこれやと言葉攻めしたり
ほら、歩け!とかどついてるっみたいなシーンは
幼児期にたちの悪いテレビや映画のスタッフにコンテンツに仕組まれ目撃した
おそるべきトラウマ的シーンであり
同時に人間のココロの奥にある嗜虐的な視聴願望を
そそる場面であり、ソフビで再現してても写真撮ってても
な~んだか妙~に楽しいものです。

(ていうかそんな意味不明な娯楽を満喫してるの、タコぐらいダロ。。。)



ハクセン「拉致した市民を運ぶクール宅急便、おせえなあ~
おいザリキング、ちょっとコレクトコールに電話して
今どこまで来てるか確認してくれよ」

ザリキン「おい、おれのほうが半年先輩だぞ!
さっき5分くらい公園の売店にアイス買いにいったから
行き違いになったのかもな~。次の集配は
午後6時~8時になっちゃうぜ!それまで公園に
いなきゃいけないのかよ」

ハクセン「おれも7時からミクロ化作戦のシフトになるな。
まあコレクトに電話しても、今、向ってるとか
ラーメンの出前みたいないいわけ言われるだけだし
しかたない、上野公園の第二アジトまで千代田線(なんで?)で
人質ともども移動するとすっか」






V3劇中でカミソリヒトデとレンズアリが見せた
同期のコンビ怪人同士の、妙に打ち解けた会話と共闘みたいなのを妄想。
ヤモさん専属でぬり絵やまんがを描かれているギララおねえさまのノリですね。

ザリキングとハクセンキングを並べてたら
石川賢先生の名コミカライズ「変身忍者嵐」の
ノミドクロとザリガニ鬼のコンビプレーを思い出しました。

ノミドクロが嵐に手を焼いてるといきなり川からザリガニ鬼が強襲。
「おお、来てくれたかザリガニ鬼!」みたいなセリフがあるのサ。
冒険王とかテレビマガジンだと一カ月に1冊出る月刊誌の連載では
怪人たちが共闘で見事な連携を組んでヒーローと戦っていた。
やはり怪人の共闘は燃える、いや萌えるDEATH。
オリジナルソフビは想像の可塑性でお客さんにストーリー
構築もゆだねられていることの自由さが版権モノにない
価値であるともいえます。ヤモソフビ怪人の妄想友情ストーリーを展開するのも
アイテムを自分好みのフォーマットに書き換えることになり、
また一興ではないかと。



そして手にはウオノメ。



されど宙(おおぞら)に花はなし。
地にはソフビの森羅万象が春待てじとすでにこうして動き出しているというのに。
ザリキング「梅咲けど、桜の華、まだ遠し。。。」
ハクセンキング「クール宅急便来たぞ~」
ザリキング「おうっ」

ザリキングくんがしみじみ、風流にも
まだ遠い春の訪れに思いをはせております。
よく水の生物図鑑などでイラストにもなっていますが、
ザリガニは本来水中の泥に掘った巣穴にこもって
まだ寝ている季節ですものね。

朝方は少し寒さがカンワされてきた感じがします。
1月も気がつけば終わり。春ももうちょっとさ。

つ【ヤモマーク公認 怪人・怪獣紳士録(W@Tさんのホームページ)】
閑静な水辺で撮ったり、自然・森羅万象志向なのがヤモ怪人のバックボーン
そのままのビジュアル表現でW@Tさん自身も楽しんで作ったのが画面に出ている
とってもナイスなHPです。これまでニュープロダクツのリリースのたび
ヤモさんが思いつつままに?あちこちのメディアで発表した
ヤモマーク怪人の膨大なトリビアやデータを採集・満載。
少年ライダー隊のひみつ怪人ファイルみたいなノリで読むのがよろしいかと。

http://yamokaijin.blog119.fc2.com/blog-category-3.html

つ【大都会PARTⅢ・白昼のパニック】
八城夏子リスペクト!「歌わないと点取り虫の片耳ぶっとばすよ!!
私の後について歌うんだ、サンハイ
身から出ました~サビゆえに~(おんぷ)」

http://www.youtube.com/watch?v=AXBy4VDCikg

モンストック 伝説巨蛙フロッゲン

2011年01月16日 | インディーズソフビ


日中はそこそこ暖かいけど日が陰るのも
すごく早いですね。年末はコミケ、仕事収めと
年が明けたらソフビの新年会ともいえるスーフェスでバタバタ
やってたらあまりのめまぐるしさからか
パソコンもHDにデータが増えて窮屈そう。
あわせて年始からパソコンの状態があまりよくないので仕事場にいって
会社のパソコンにデータを移したり
インストールしてあるソフトの相性とか
チェックしてなだめつつ、新年からメンテデー確保。
たまにはパソコンを離れるのもいろいろ考えがまとまって
いいものですね。

2011年もそんなこんなで
もう1月が半分過ぎてる。。。
割と今のところ仕事も進んでるので
このまま一年淡々と今の調子で
過ごせてほしいトコロ。
初日の出ではないけど2週目の日曜に
願掛けしときました。

しかし風邪が流行っていますね!

すごく乾燥しているせいもあるか。。。
高熱で寝込んだ知人もいたし、ソフビ関係でも
スーフェスで風邪もらったか?とか言ってる人もいました。
ウチの仕事関係でミーティング(というか新年顔合わせ)したら
半分しか集まりませんでした。欠席者に経過を聞いたら電話口で
ゲフンゲフンとかいってるしセキの様子では相当悪性ですね。うがいと睡眠
しっかりとってここは用心って感じDEATH。




てなわけで去年到着してたら
すぐレビューしたかった、モンストックさんの
伝説巨蛙フロッゲンがついに手元に。
年末年始は天候や体調に予定が定まらない中の
塗装でたいへんだったみたいですね。
もうちょっとです、みたいな報告も
随時つぶやきのほうであったので
安心して待てました。

そして待った甲斐もあったようです。
デカイ!ディティール細かい!
ほのぼの系の笑顔に癒される!
1体です。去年はベストソフビ2010とか
特に書かなかったけど、ビリケンさんのキングゴゼラと
並んで、もし手元にあったら
どっちをイチオシにするか迷ったんじゃなかったカナ。

同じモンストックさんのデストドンのように
イラストタグを体につけた状態で到着。
このイラストが何か80年代の冒険アニメ
「巨神ゴーグ」みたいな雰囲気で、
フロッゲンをとりまく緑の秘境での
冒険好きな少年が直面するアドベンチャー
ストーリーを想起させます。
イラストはフロッゲンのデザインとスカルプ
チャーを製作した杉山実氏によるもの。
これはフロッゲンと少年との最初の遭遇シーンでしょうか。



フロッゲンFRONT。

モチーフのカエルのプロポーションを
上手く2足歩行の怪獣風デザインに取り込んでいる。
同じモンストックさんのデストドンは
いかにもTOUMA氏らしい
シャープ&ソリッドで闘争的なイメージでしたが、
新風を吹き込んでか今回のフロッゲンは
柔和で何か見る者を見守るようなホンワカ系。

杉山実さんのストーリーがモンストックBLOG
にも掲載されています.

古代怪鳥パボラスと敵対する島の一勢力。
アバロン島奥地にある沼地に入り込んだ外敵を
水の中に引きずり込む、と
尋常ではない荒々しい感じの生態が
ブラックカラーのプロダクツの発表当初表記されていましたが
その後グリーンのカラー版のときは
無人島で迷った冒険者に道を示したりすると書かれており、
魔境で人々を導く神様的なキャラクターでもある様子。
カラーによって温和だったり縄張り意識が
強かったり、いろんな性質のフロッゲンが
群体によって生態の異なるイナゴのように
居る模様です。

しかし人間の味方なのかどうかはわからない。

意外と強大なチカラをそのほんわかした表情に秘めた
人間も対象に入れた地球のいきとしいける森羅万象の
監視者なのかも。。。
以前発売した杉山実ソフビ・巨鳥パボラスの
ライバルキャラクターという設定も敷かれ
同様の世界観の中で展開している
アバロン島クロニクルの中に配置された新キャラクターです。



フロッゲンSIDE。
腰も腕が2本、腕が4本ある!
フロッゲンの腕はかつて古代遺跡の
一部であった名残りとして、石化した状態を
維持して蘇生した、とデザフェスで
杉山氏から説明をいただきました。



フロッゲンのリアビュー。

背中はあたかも
デボン紀頃の地球の海に生息していた
三葉虫や海サソリのような特殊な
甲殻類のようです。杉山さんによると、
古代生物の無脊椎動物から脊椎動物に進化する
寸前の両方の形質と身体的特徴を兼ね備えた
キャラクターにして、両方の生物のディティールを
全身で2倍楽しめるような感じに盛り込みたかった
との話。そのもくろみは成功したようです。
背中がソフビの成型映えしてますね。
なんとなくマルサンオリジナル怪獣・バメールの
エビっぽい腹部を思い出します。

前から見るとカエル、背中は三葉虫や
アノマロカロスのような甲殻類。一匹の中に
原始の海の陸に上がった生物の進化の瞬間が
刻み込まれた第三の生物というところでしょうか。




これがフロッゲンの元となったイラスト。
杉山実氏の筆によるもの。
この船を腕につかんでいる場面を
タコブログではいっちょう再現すっか!と思って
船を部屋からサルベージして準備しておりましたが、
イラストの船のスケールから換算すると
フロッゲンはマクロス艦か、縮尺が劇中で頻繁に変わる
サンバルカンのジャガーバルカンの大きいときみたいな
ことになるのでオリジナル解釈を加味。
きっとフロッゲンは超古代科学の神秘で
自由自在に伸びたり縮んだりするんだよ(笑)。



第1話(タコの脳内ストーリー)で無人島に上陸した少年を襲った
野蛮な海賊たちから少年を救いに出現した
初登場シーンのフロッゲンをイメージ。

海賊船を持ち上げてガクガクやったりして
懲らしめるシーン。カゲスターのカゲロベエ
みたいですね。



ガクンガクン
海賊「うわー!」
少年「もっとやれ!もっとやれ!」




特撮といえば1話はスポンサー様におもちゃにしてもらうため
キャラのプレゼンがあるからオープンセットで海岸の自然光で
手をかけて撮影するんですけど、6話までしか特撮班が
拘束できないので、7話以降は潅木を植えた
岩場のセット撮影になります。で、フロッゲンが歩くときの重厚な
スモーク表現も急になくなるの。(まあその頃に
なるとスポンサー様も上の人は目を通してない
だろうから特撮がユルくなっても無問題なんですが)

でもまたマニアってのはその超記号化・
簡略化されたセットにそそったりするんで因果者なんです。

とにかく6話までにパボラスと一戦交えないと
特撮班にカッチョイイパボラスの決め技
シーンとか撮ってもらえないってんでプロデューサーも
やりくり無理栗始めます。

美術監督「え、7話以降俺が特撮も担当?ちょっと待ってくださいよ」
P「いいからやるんだよ!タノム!!」
美術監督「この7話の脚本見たら戦闘機部隊とフロッゲンが戦う、
8話をみたらナチスドイツの超重砲撃戦車とフロッゲンが戦う、
9話は大群のモアイロボと戦うとか
たったの一行で書いてありますけど、
これを俺が全部撮れと?ここで?」
(目のまえに2メートルほどの木の作業テーブル」

P「ここでやれ!とりあえずなんとなく特撮シーンに見えてりゃいい!」
美術監督「?特撮に見えてりゃいい…って簡単に言いますけど
ちょっとああた」

P「6話まででパボラス無理やり出したんで
合成や光学処理やらキグルミやら実物大の
パボラスの足やらクチバシ作って特撮の予算が
尽きちゃったんだよ。スポンサーの予算が追加で出て
オモチャのテコ入れが入る13話まで
なんとか美術の現場で死守しろ!!」
美術監督「ひー!!」

ソフビと関係ないこと書いてますがこんな感じで
愛でてると、ソフビからいつしかニュルニュルと
煮汁のように自分なりのオリジナルストーリーが引き出せて
買ったソフビは2倍オイシイわけです。
(でもタコの場合、ストーリーというか脳内特撮番組の
台所事情という非常にブレた方向に向かって
妄想力が働いてるだけのような)

まあ、つらつら思うに最近の東映はCG班の現場ががんばりすぎ。
もっと場面流用したり見立て重視にして
映像としての栄養価下げたほうが
オラみたいな脳内補完専門のひねくれ者はうれしかったり。
特撮ファンはなんとも因果もの。
もはやその安息の場所、ココロの中の特撮は
自分の脳内でストーリーを構築して楽しめる
特殊妄想支援ツール・ソフビのセカイの中にしかないのか・・・?!




デザイナーズ系怪獣ソフビのメジャーどころで
記念スナップをパチリ。T9Gさんのランジアス、
モンストックさんのTOUMARTデストドン、
そして杉山実氏のフロッゲン。

ランジアスとデストドンは
MO-GRAPHIC
さんのこのブルーを基調とした
シーアカラーがシンプルなブラシワークで
しっかりビビッドな雰囲気が出ており、気に入ってます。
しかしこの3体はリアビューを見ても
個性派でお互い譲らず、
なんともシノギを削りあってますね。
怪獣ソフビとしてのカッコよさは背中でも
語れるのであります。

デザイナーズ系のソフビセカイもシンプルで
記号化されたデザインラインの怪獣ソフビから
徐々に線が多く、同時に普通の怪獣ソフビの
ファンの目線から見てもリアリティを持った方向
に造形表現がより複雑になり、デザイナーズと
通常のオリジナル怪獣ソフビのセカイの垣根が
取り払われつつある「進化」の狭間に、この
フロッゲン君がたたずんでいるのではないでしょうか?

フロッゲンを手にした時こそ
新たな怪獣ソフビとの邂逅が。
そう、それこそ「接触編」、そして次には
いまだわれわれが予想もしえない
新たな怪獣ソフビが生まれる
かもしれない。次は「発動編」だ!




昨年秋のデザフェスで杉山氏の主宰する
アトリエPOOにおいて撮らせてもらった
フロッゲン。デビューお披露目で初めて
現物を間近にしてワクワクした瞬間です。
現在も、今回紹介したオレンジボルケーノカラーに
続き色んなカラー表現のフロッゲンが登場・
リリースが続いております。
いかにもカエルっぽい、グリーン系の
カラーも当然映えますね。庭に池があったら
おきたい(野ざらしにはできんじゃろ)感じ。

モンストックさんも当初は安楽安作さんの
怪獣ソフビの販売窓口としてスタートしつつ
独自の視点でさまざまな作家さんを発掘、共同
作業で自社のオリジナルソフビ世界を
プロデュースしており、今回のフロッゲンもその
活動の成果といえる一匹となっています。
ありがちな闘争的な風貌の怪獣でないのも新鮮味があり
独自色を開いている感じですね。
モンストックさんも怪獣好きとしてのこだわりもこもる
その展開から、今後もどんな個性的キャラクターが登場して
くるか、引き続き注目したいところです。

つ【モンストックさんのBLOG】

http://monstock.blog105.fc2.com/


リアルヘッド11月の真頭玩具

2010年11月27日 | インディーズソフビ


演出空間としてシンプルかつストレートに
「下町のおもちゃ」としてソフビの楽しさに
気づかせてくれる、REAL×HEADさんのホームベース、
葛飾区青砥にある真頭玩具。
ひるむことなく師走まで走り抜けてくれそうです。
ブラブラ行ってみましたら、お客さんでにぎわう店内に
リリースされたばかりの新製品をはじめ、
まだ塗装前だったりネコ目をこれから仕込んだりと
製作準備下にあるアイテムがいろいろとひしめき、
多彩なソフビが森羅万象としてひしめく森のような、
いわばCAOS=カオスともいえる状況になっておりました。



ふんばりながら塗装作業を待っているトイレカオQ君の群れ。
ミニサイズなのに手も動き、(なぜかまことちゃんのサバラポーズ)
胴体を便座からはずすことも出来るし、手にするといろいろ楽しめるアイテム。
ロボダッチのトイレロボのプラモとか、水を流す音のする
トイレのキーホルダーとか、子供時分にすごく楽しかったのだけど
今は探すとそういうトイレおもちゃは意外やなかなかないのねん。
そんな駄玩具への追体験的意味合いでも
トイレモチーフのおもちゃは依然そそるものがある。





リアルヘッドさんはトイメーカーとしてカテゴリー分類が
見るお客さん個々に違うのも面白い。
異色のストリートソフビメーカーとして見る人もいれば、
和の空気を取り込んだデザイナーズソフビメーカー的な
位置づけもできる。
そんな見るヒト個々に任せているイメージの可塑性の中を遊弋して
かつ自分の作りたいものを作り、持続しているメーカーさん
なれど、自分はあえてパチ怪人ソフビメーカーとして見ている。

2010年の新プロダクツ・レギュラーサイズのネクストマン、
そしてリリースされたばかりの
スタンダードサイズアイテム、カオスマンXは
昭和のパチ怪獣カードの中に出てきた
あやしげではかないヒーローが漂わせている空気を
明確に継承・リイマジネートしたキャラクターとして
REAL×HEADがこれまでも根底で表現してきた
パチの極北感の強度・濃度をこれまで以上に高めている。

カオスマンXを手にしてカンチャクをコキコキ動かしてると
腕先が分離してカンチャクになってるので、なんとなく
大野剣友会頃の特撮ヒーロー独特のこぶしのはいった
溜めのポーズになっていたり。
フォルムや可動の中に好き者なら見出せる妙なこだわり感と、
昭和独自のヤレ造型を継承したニッチな目線の面白さが
混じり合って、現代にパチ怪人ソフビを生み出すことに
新たな意味が見出されてくる。それはほかでは味わえない
不可思議な脳内の空間創出といえるものだ。

いわばお客それぞれが妄想支援ツールとして
意味付与して楽しめるメーカーさんといえる。
森かつら氏も特に自社の存在を明確には定義せず、
お客のイメージングに任せているようなところもある。
そもそもREAL×HEADはソフビを通して集まった集団の
ようなものであるといつかは言っていたし、
実はメーカーかどうかさえもわからない。

その点をプロダクツのミリキとつなぎあわせて考えると、
REAL×HEADはいわばメーカーサイド、お客の区分なく
ソフビを通して何かを幻視し、さらに不可視な先に向けて進む
関わる者、個々の推進力をリチャージする集団
のようなもの・なのかもしれない。









DR.STRANGE TOYSさんのミュータントジガオス。
先日のパチサミで抽選品としてふるまわれたアイテム。
異形にしてコミカル。エヴァンゲリオンの新装備あたりを契機に
さいきんこういうピンが一斉に惹起してるような
メカやクリーチャー表現が気になります。



一見、和菓子やさんかと。
思わず口に運びたくなる。











某スポーツ新聞の連載漫画に出てくる
スタミナまんまんなオットセイくんと対決するミロクカオスマン。
オットセイくんもこうして真頭の店内に生息してると
妙にハマってません?



新たにリリースされたツートンカラー人造人間カラーの
真夜快速アディオス。「なぜだ、電車なのに人造人間カラー?」
(アクマイザー3のサブタイトル風)と一瞬思っても
そんな意味を超越して現物がさきに存在し、
ソフビとして存在を主張することで
見る者の脳内に塗装パターンとキャラクターから
妄想がかきたてられ増殖、ストーリーと意味がつむぎだされるのが
REAL×HEADキャラクターの独特なミリキ、真骨頂といえます。


カイジュウブルー×ITOKINPARK

2010年11月27日 | インディーズソフビ


だいぶ寒くなってきたけど、昼間、仕事の移動中に街中を
陽光をあびながらブラブラする時間はいっときのココロの休息になったりします。
それも嵐の前の静けさ。

来週からいよいよ年末の納期に向けてバタバタしだすのDEATH。きのう、
お仕事先にうかがって帰るとき、猛烈に牛丼が食べたくなって
手近の松やに。この松やのお品書き上では
牛丼でなくて牛めしという名前なのですが
うめえのなんの。
空腹なときにタイムリーに胃に送り込む
こういう定食メニューは、脳にしみるのを自分で知覚できるほどオイシイですね。

用事で取引のある方の家に言ったらちょうどツリーの飾りつけが
終わった頃合。それを見ながら一杯いただいたら
気分的に一足先のクリスマスみたいになってしまったのですが
まだまだ年納めの本番は先なのだった。
新宿も渋谷も街路樹のネオン取り付け作業が
せかせかと作業の人たちが専用車で木の上に上がり
日中行われている。11月も過ぎると師走はじきですね。。。



てなわけで盛り上がったパチサミも終わったのですが、同じ新宿では
キュートなソフビたちの新たな祭典が続いております。

新宿マルイワンのカイジュウブルーさんで開催中の
ITOKIN PARKさんの展示を拝見してきました。
デザイナーズソフビメーカーとしてとにかくソフビの質感を生かした、
丸っこくカワイイ、ほのぼのとしたキャラクター表現を
追求してきたメーカーさん。

ファンタジー系からナノSF風、妖怪、メキシカンモンド系まで
毎回テイストの違う切り口でプロダクツを生み出すアイデアの豊富さに
驚かされます。
ITOKINさんは日本の昭和のまったりとしていた時代のアニメーション表現に
自分のイマジネーションの原点をお持ちで、
オリジナルの「カワイイ」に主眼を置いたアイテムを
現代のソフビ成形表現、塗装表現をフルに生かし具現化してきました。
最近は海外のアーチストさんに注目され、
コラボレーション活動の機会も増大しています。



BED MONSTER.海外アーチストさんとのコラボプロダクツ。
ITOKINさんは男の子とくまのぬいぐるみなどの製作を担当。
ほわんと眠りについている夜のまどろんだ時間の情景表現がスバラシイ。
実物の質感もきれいです。





ルチャ・ベアのカスタム。マスク塗装でかなり緻密な
ルチャ・ベアマークがマスクやタイツ部分に施され、
決定版的なアイテムといえます。



ガルル。眠たそうな顔をしてるけど、首飾りはしゃれこうべという
モンドビザールなキャラクター。
ガーガメルさんの個展でも販売されたことがありますね。
今回は会場限定品で各ディティールにキッカリとマスク塗装の施された
ブラックのカラーのガルルも販売。かなり見栄えがしてオススメです。



KAWADOUJI。淡い色調が美しい妖怪?妖精系のキャラクター。
サンガッツさんにおけるSUIKOちゃん的位置づけのキャラだろうか。
河童系のキャラクターは個々のソフビクリエイターさんで解釈が違って
見比べるのも面白いかもしれません。



ハイテクとファンシーのハイブリッドキャラクター、NANO(ナノ)。




ITOKINさんキャラのスタンダード、ヒマランとミカズキン。
しかし気づけばキャラクターがたくさん出てるんだなあ。



ルチャベアもいままで販売したカラバリが勢ぞろい。
ヒーローカラーとしてタイガーセブンver.なんてのもありましたね。




こちらが今回の限定品ルチャベア。表面がキラキラコートで
通常品ながらカスタムアイテムなみに見栄えのするアイテムです。

カイジュウブルーさんは新宿発信の新鮮なおしゃれとカルチャーの今を切り取って
アピールしているのですが、その見せ方、提案の仕方が面白く、
毎回ソフビ関係の展示ならずとも
何か発見がありますね。1階の他店の店頭もブリーチの劇場版公開記念
特別グッズの販売とか、アグリードール関係の製品紹介、年末らしく
インテリアチックにおしゃれなカレンダーの展示など
幅広いポップカルチャーカテゴリーから切り取ってきたアイテムを
偏執性をもって魅せるオールレンジ攻撃で仕掛けており、
1階は今、クリスマスの街中を見るように、かなりにぎやかです。
アニメ関係のグッズもこちらの店頭で紹介されると
アニメとしての枠で見たときと違った視点で面白さに気づいたり。
ここでの見せ方が、素材がそのジャンル内でくくられているときには
気づき得なかった新たな美味さを引き出している・というか。
TOKYOの様々なカルチャーも他国からの関心を受けて
より多義的に変わってきているのでしょう。
そしてインディーズソフビもそのさなかにあって「今を伝える」
商材としてカイジュウブルーさんから選ばれた存在といえます。

カイジュウブルーさんはクリスマスに向けて、ソフビ関係でも
催事がまだまだ続くようなので、引き続き年内の
店頭展開に注目したいところです。


MVH×力 OLLIE

2010年10月30日 | インディーズソフビ



雨がどんどんすごくなるばかりっすね(関東圏)。こんな日ですが今は
作業場で手を入れるデータ待ちっすYo.まあ平日で無くって良かったわ。
しかし「秋以降はイベントもないしさびしいですね」、
なんてスーフェスが終わったあとは何人かの人と話してたのに、
この秋以降のイベントラッシュはそんな印象を吹き飛ばすかのようです。
そしてそのイベントの中からしばしばおもしろいソフビが世に出るところと
なっています。



これもビリケンさんのキングゴゼラ同様、
入手してから早く紹介したかったOLLIE(オーリー)。
誰もやりそでやらなかった、サイクロップス+オニ!!
少し前にSLUDGE DEMONの記事を書いた、MUTANT VINYL HARDCOREこと
LASH氏の作。
とにかくデカイ!プチジャンボマシンダーといってもいい
驚きの37cm(今、ものさしがないのでだいたいの目分量)。
昭和のポリヒーローみたいなむやみな大きさで
作り手の熱さをそのまま体現しています。



海を越えてサイクロップスとジャパニーズ「オニ」を
アマルガムしたジャイガンタスデーモンのハイブリッドバイナルという
ところでしょうか。日本でこの製造過程で尽力したのは日本在住で
ソフビメーカーでもありおもちゃや怪奇コミックスフリークでもある
VELOCITRONの力さん。力氏はいわばOLLIEのもう一人の生みの親といってもよさそう。
そしてPOPでTOXIC SHOCKING PURPLEな
日本でのファーストOLLIEは、その力さんの塗装によるもの。

手にはサイクロップスやアメリカのこの種の巨人キャラクターが
メインウェポンにしそうな、そして日本のオニも通常装備として
抱えていそうなトゲトゲ棍棒の・ようなものを持っていますが。。。アッ
じゃないわ、棍棒が右手と一体化してスパイクみたいになっておる。
こんなのでボコンとやられたらコナゴナだ!
どこまでこやつはハイブリッドなんでしょう。



力カラーOLLIEは蓄光素体におなじみメタリック
パープルを吹いており、足と胸、腕を蓄光の素地を残して
ふき取りとポイント吹き、なんだか銭湯やサウナでいきなし
同室したら超気マヅくなる絵人間さん(命名・吉田戦車のマンガに出てくる
みっちゃん)みたいなすごみっぷりですね。
暗闇でもぼんやりとモンモンの部分が浮き出て光るのが怖いです。

こうして撮影時のタコオリジナルアレンジとして
VELOCITRONキャラのベチゴンを持たせて撮ると
なんとなくメフィラス星人2代目とマンダリン草に見えませんか。
もしくは赤外線カンデラを下げたドロボン(笑)。
ウルトラマンタロウというと石堂淑朗ワールドの民話系怪獣世界、
やっぱりそんな見立てができるところを見てもOLLIEは
妖怪系キャラだな(勝手に自己解釈)
それはさておき、自分は酒天童子のアメリカンインスパイアキャラでは
ないかな~と思っているんですが。



リアビュー。おっかねえ。オニがモンモンしょってるんですからね。
MVHの第一作・SLUDGE DEMONもどことなく日本の妖怪的
フォルムを持つソフビで、MVHはジャパニーズヨウカイキャラクターに
海の向こうならではの新しい味付けをしてこれからも
キャラクタライズしていくことになるのか?



インディーズソフビの製作テーマには常に巨人的なキャラへの
憧憬が横たわっているようですが、習作をこつこつ積み重ねて自分の中の
大きなテーマに近づく作り手が多い中で、あえてストレート
に大きさや作風でここまでスパルタンな
キャラを作ってしまうつくり手のブレなさ加減は
心地よいというかほほえましくさえもある。

造型も技巧的に細密さでむやみに押し捲るのでなく、ややそっけないくらいの
ヘラづかいというか、この抑えた感じがキャラに合って、「名状しがたい」
「よくわからないけど造型に勢い満点な」パチ怪獣感がかもし出せたと思います。
心なしかOLLIEの表情も邪悪なものではなく、ソフビとして
生み出された歓喜に満ちている笑いではないか。

これぞ初期の創造衝動がもたらした造型のなせる迫力というところか。

それはギガンティックな怪物のメタファーである
鬼をソフビにすることで自分の創作モチベーションを
全開放したことによる、作り手がプロダクツに込めた満足の笑みなのかもしれません。
そして恐るべきは、LASH氏はまだこのOLLIEで
3作しかソフビをものしていないこと。さらに今後、どんなキャラクターを
生み出していくのでしょうか。

風がどんどん強くなってきました。今宵も嵐の中、逢う魔ヶ刻の宵闇が
静かに迫っています・・・。
昔、日本に漂着した海の向こうの人々はオニと称される超越した
存在として見間違われ、畏怖された。
そして平成の世では海の向こうから日本の土俗の妖怪たちと昭和の玩具・ソフビに
魅了された人々が自分たちのセカイの神話と融合させた
新たな魔物を、ソフビとして生み出している。。。
こうしている今も海の果てから異国の新たな魑魅魍魎がソフビになって
日本をソフビの故郷と見定めて上陸してくるのかもしれません。
そう、やつらこそ「同族じゃ!」


ビリケン商会 キングゴゼラ

2010年10月27日 | インディーズソフビ


ビリケン商会さんのイベント、「怪獣全員集合」で販売された
キングゴゼラ。先日、写真のイベントオープニングVER.に次いで
胸がシルバー基調でブラシワークされたシャープなカラーイメージの
第一弾カラーが販売され好評を博しました。

見ての通り、オコゼという濃いモチーフの怪獣で南方の
レリーフのように舌をベロンとたらしたいかにもモンドな風貌は
原型を製作した逆柱いみり氏の漫画の中に漂う昭和レトロテイストが
そのまま怪獣化されたような、氏の嗜好をそのまま映した
風貌を持つソフビとなっています。



何か観光地のホテルの余興でひょっこり待ち伏せている
ような、脳内リゾート怪獣計画の
プロジェクトネームにふさわしい怪獣がついにリリースされた格好。

そして逆柱氏自身も尻尾のある怪獣をこのシリーズから
出したいという念願がついにかなえられたということで、
作り手の無意識の怪獣への渇望が、ソフビのセカイのお客の
怪獣らしい怪獣ソフビを手にしたいという渇望と結びつき
ようやく実を結んだといえるのではないでしょうか。
いろいろ御託を並べてしまいましたがこの本物感は
昨今、なかなかないですね。



付属の逆柱氏による漫画では「尻尾のある怪獣」のうち
最初にギャーゴンが登場し、密漁ロボットブルガンと決戦を
繰り広げたので、さきにギャーゴンカナ?と思っていたら
このキングゴゼラが先のリリース。番狂わせもモノの出来が
ファンを納得させてしまった感じです。

ギャーゴンも東洋の竜のような姿の怪獣で、
オリエンタルイメージのスプレーワークなども似合いそう。
もう一匹、ワニガッパという怪獣もいるのですが、








こちらも今年春に開催されたマークナガタと怪獣仲間(第2回)で原型
というかアーリースカルプチャーといえるワニガッパの造形作品が
すでに完成し展示されています。



逆柱さんの漫画にはいつもさびれた、内臓をまきちらした巨大な魚とも
怪物ともつかない獲物が解体されている奇怪な漁港の市場が描かれている
のですが、あの湿気の多そうな、水はけの悪そうな場所に
自分はいつか脳内の中であっても足を踏み入れてみたい。
じつは地下の商店街には行ったことがある、と以前書いていますよね・

今回のキングゴゼラは魚の怪獣ということで、
ソフビというか妄想支援ツールとしてあの市場に行けるキップを
確保したような気がします。
そして今回は生粋の怪獣なので、ブルガンと戦うに
ふさわしい相手がようやく製品化されたことになります。

はたしてソフビ化という形でギャーゴンも
ワニガッパも陽の目を見るのでしょうか。
なんともやきもきしますが、そのやきもき感こそが
まったりとした脳内観光地ならではの
夢枕でまどろみつつ待つ愉しみ
別に全然予定でない新規のモノが出てもそれはアリ。
逆柱氏の夢の具現化なのですから。
ここはじっくり見守らせてもらうとしましょう。



なお好評を博した「怪獣船員集合」は、
京都にあるトランスポップギャラリー
さんでも開催されることになったそうです。
関西圏の怪獣ファンの人にも是非このイベントを
楽しんでもらいたいとのこと。
今回の参加カスタムアーチストさんの思い思いに塗った
キングゴゼラたちも勢ぞろいする模様です。
開催は11月3日~11月14日を予定しているそうです。



真頭ネクストマン×ウアモウ

2010年10月24日 | インディーズソフビ


黄金の秋。
涼風にすこし寒さもないまぜになった
緩い秋の陽気が猫を日の当たる場所に誘い出し
たちまち眠りへとみちびきます。
そんな季節ですね。とにかく10月ももうすぐおしまい。
猫のみならず、日向ぼっこと散歩には絶好調のこの時期ですね。
この週末も街には猫があふれていました・
上は真頭玩具に鎮座する茶色いブラウンさん製のネコグルミ真頭ベア。
肉球の刺繍が超人的に細かいです。



いろいろ忙しいのですが、前に「VINYLESS」という記事に書いたように
仕事の隙を見て、あいかわらず自分は親戚の家と、元に
すんでいた町に頻繁に行ってます。急に始まった再開発で
自分が過去にすごした風景が消えるかも知れんので
写真に収めとかないと万が一、ってことでね。
まあ~、すべては杞憂に終わるといいのですが。

ソフビのセカイも口コミって大事ですね。マークナガタ氏とマックス氏の
イベントに行ったら、よくイベントで出くわすヒトに「真頭玩具で
新造形のミュータントが出てたYO!」てな情報をいただいた。
なんでもスーフェスには展示が間に合わなかった新造型の
ニューキャラがあったらしい。



これがそのネクストマン!レギュラーサイズ待望の新作。
ミュータントゾーンもついに4に突入開始だ!
このネクストマンは他の生物の能力や外見を取り込んで戦ったりできる
らしい。手にとってじっくりボディを眺めてみると、
今までのREAL×HEADキャラに
あったモチーフのインパクトのあるところが
それとなく集結している感じの姿なことがわかる。




モヒカンはカイザーヘッド、顔はマッドバーバリマンとカオスマン2号風、、
体のマッドマックスリスペクトなバイカー風プロテクターは
CORD VIPERさんとのコラボキャラ、ゴーストサイダー風。
頭部にニョキっと出てる突起はミュータントカオス風。。。
チェストアーマーとアームアーマーには分子結合の記号?のような
ディティールが刻まれている。
プロテクターにあいてるメッシュの孔とか、80年代頃の
世紀末ピカレスクアクションコミックを嗜好するヒトでないと
やらないような表現だな。
斯様にいろんなREAL×HEADキャラモチーフを取り込んでいながらも
仕上がりが非常にシンプルかつすっきりとまとまっている点が良いですね。







あいかわらず少年ジャンプ+東映怪人的
REAL×HEAD特有の「どうしていいかわからない」
カオスな楽しさ満点のソフビが登場。ディティールも
どこか昭和のパチヒーローの過剰感を
設計の根幹に配しつつ、一体のオリジナルソフビとして
カッキリと仕立てた造型ライン。
イベントのヒトの携帯画像で見せてもらって、思わず
青砥までタコじゃねえ猫フリスキーまっしぐらで
行って買ってきちゃいました・

森かつら氏によると、「これからこのネクストマンが
姿を取り込んだ生物の製品化も検討中なんですよ!!(熱い口調)」として
今までREAL×HEADでは見られなかった傾向のキャラソフビも
出てきそうな気配。でもどんな展開になるか想像もつかないな。
はたしていかなる新ストーリーを見せるのか、ミュータントゾーン4の
今後を見届けたいトコロ。



タコの元いた家はすでに公園になっているんですが
今の住人に会えました「ニャー」。
その飼い主さんも現れて、説明いただいた
トコロによると新宿から引っ越してきた都会猫らしいのです。









そしてこちらは渋谷パルコPART1で24日まで開催されている
台東デザイナーズビレッジ参加企業によるテントイベント。

ウアモウさんが出店。23日にはフォーチュンキャットベイビーが
到着して、青空のテントの下、個性的なZAKKAアイテムや
キャラクターアイテムが集結して
販売がまったりと行われておりました。
結構サプライズ販売だったみたいで、夕方も真頭猫好きのヒトたちが
気がついて駆けつけたりしてた気配。
しかしデパート・百貨店関係が最近こういうミニソフビに
感心を寄せているんだな、その先人ともいえるショップとしては
カイジュウブルーさんがあるのですが、
今後、新しいソフビのマーケットゾーンに
なりうるところでしょうか。







やがて陽のあたりのいい場所で眠っている晩秋の猫の手さえも
思わず借りたくなるあわただしい師走もじき。。。というところですね。
真頭玩具では獅子舞がオールシーズンキャラクターとして
いつものように鎮座しているのですが。

原宿にはお正月需要に先行して振袖の見本市が開催され、
アキバのケンタッキーではカーネルおじさんがサンタ装束に
着替えてました。クリスマスケーキの受注なんかも
始まって、何か秋の静謐の中に、師走に向けての喧騒の気配を感じつつ
キモチが引き締まる時期になってきましたね。


sludge demon×daigomi

2010年09月01日 | インディーズソフビ



宵闇迫ればーー…。NEAR DARK、
MORE BLACK 、
SOUL OF BLACK 、
MORE BIZZARE !

てなわけでJAPAN MONSTER VINYL TOYの感性を漆黒の海の向こうで
ハイブリッド、クリーチャーの要素をブレンドされた
ORIGINAL & DARKな VINYL KAIJU TOYを見ていきたい。

インディーズソフビのカスタム&メーカー屋号である
MUTANT VINYL HARDCORE(ミュータントビニールハードコア)
を主宰するLASH氏がデザイン・造形。

下のほうで白い顔でにやけているのは
日本妖怪的感受性もこめられた異色のキャラクターソフビ、
SLUDGE DEMON(スラッジデーモン)。

ヤツはすでに日本にも上陸していたりします。
国内では7月のスーフェスでvelocitronさんのブースで力さんの塗装VER.により販売、
さらにその後BLObPUSさんがコラボカスタムを行い販売するなど、
日本のソフビファンの間でもその異形のルックスが知られるところと
なっている。

そして近々まんだらけさんとのコラボレーションで
生みの親であるLASH氏本人が塗装した、初の蓄光成型による
TOXIC GID VER.とでもいうべき限定SLUDGE DEMONの販売も
行われる予定で気になるトコロです。



これはBLObPUSカラーのアイテム。お能の面や歌舞伎の幕などをイメージしたカラーらしく
日本販売品としてのイメージを強調されたことで、LASH氏のコンセプトである
妖怪的感性もねりこんで作られているクリーチャーだなと思えますね。




手足がなく、名前にもあるスラッジ状のドロドロの胴体に面のような顔が
張り付き、エビスさまのように屈託なく笑っている。その笑顔が見た者にもたらすものは
福か災厄か?

一見、非常にシンプルなデザインのアイテムなのですが、
作り手の目線を想像するに、
いろいろ自分の作りたいものを作っているうちに
自分の標榜する最終イメージに近づこうと徹底的に部品を排除していったら
ここまでシンプルになりました、
そう、出来あがってみたら自分はこれが作りたくてたまらなかった的な
潔ささえも感じ取れるトコロ。ドロドロへのオブセッションが横溢している辺りは
BEMON公害怪獣あたりの示すSLUGなキャラクターへのリスペクトも隠せない感じだろうか。

この胴体は軟体生物のよう。やはり粘液を滴らせて地面に不気味な痕跡を
残しながら移動するんでしょうね、
嫌な感じがまたGOOD。そんなところもソフビとして
手にしたくなる触感をミョーにそそらせるキャラクターではある。
ソフビも子供の時に接した時の原初的感情である、
触感が命だと最近とみに思います。
ちょっと小さいアイテムカナ?と思われるところですが
このSLUDGE DEMONは手にしたときの
元禄の世のフィギュア?である「根付」のような、すっぽりと手に収まる感じが
キャラクターの「カタマリとしてまとまっている」快感とあいまって
触感面でもミリキを放っていると思います。

LASH氏はさらにこの次のアイテムも製品化している模様。
これがまた著しく妖怪テイストな面々なのが自分のやりたいことと
ブレてない感じでほほえましい。
LASH氏は、最近では日本産インディーズ妖怪系ソフビといえる山桜さんの仁王骨や大蛇鬼を
ノリノリでカスタムペイントしているようで、妖怪系キャラへのこだわりがうかがえるところです。

現地ではすでに販売しているのカナ?2作目 DOJI-SAN(ドウジサン) は、
画像を見ると日本の座敷わらしとこなきじじいと油すましを足して
若干アメリカ人の好みそうなドワーフ系クリーチャー要素をアマルガムした
土俗的民話テイストのどろっと漂う、しかも愛嬌たっぷりなキャラクターのようで
なかなか妖怪を「わかっている」作り手のようです。

DOJI-SANはゴブリン・ドワーフ10%、日本妖怪90%的配分というところか。
この位の抑えメな洋テイスト調合だと日本のソフビファンにも大いになじめる感じか。
その調合こそLASH的料理センスなのでしょう。

彼のアイテムは日本でも支持が得られそうな、
いや、妖怪発祥の国でこそ売るべきキャラクターと思います。
そしてこのSLUDGE DEMONにはすでにMUTANT VINYL HARDCOREのメーカーとしての
MAKERS SOULがシンプルなつくりの中に初作としてすでに根付いているように思います。



SLUDGE DEMON, そしてMONSTER WORTHIPさんのKUSOGON(クソゴン)と
いっしょに映っている巨大なジャンク&スカムなヤツは、GUMONというメーカーの
DAIGOMI(ダイゴミ)。これは今年初夏に販売されたBLObPUSさんのカスタムコラボカラーVER.。

一目瞭然でスクラップの集結した公害怪獣らしきキャラクターであることが
わかります。ほとんど映画のプロップのような重量感のあるアイテムです。

手が巨大なハサミ状なのですが、これで地球上の廃物をかき集めて
自分に取り込み、どんどん巨大化していくのでしょうか。
人類が地球上でモノを作り、汚していくとこのダイゴミがどんどん力をつけて
強大になっていく。人類の破滅の映し鏡として廃棄物という負の存在を糧に
生命力を得ていくかのような
ディストピア&インダストリアルなキャラクターバックボーンが
思わず脳裏に浮かんできます。



スクラップ系の公害怪獣というと日本では昭和のオリジナル怪獣ソフビで
スモゴン1号・2号が始祖的アンダーグラウンドアイコンとして存在していますが、
海外の作り手としての感性で
スクラップの集合体というスパルタンな怪獣イメージに増幅させて生み出された
公害モンスターソフビのようです。
スモゴンシリーズに漂うような、
スクラップの持つ、生産・成長過程から棄てられた者のアイロニーという
方向でつむがれたキャラクター造形とは創意を異にして、
ひたすら廃物とともに増殖する無機質なロボットのような不気味さで
まとめているのが独自のポイントですね。

惜しむらくは、このモンスターの最大のミリキである
全身に纏うたくさんの廃物たちが、既存の市販されている
ストラクチャーの貼り付けによるディティール表現だったことカナ。
ここは日本でいうならブルマァクのガルバンや
ターゲットアースさんのスモゴン2号みたいに
一個一個記号的な感じの造形でついていたらこのキャラクターのアイデアが
ソフビとしての「柔」とうまく表現が合致したように思います。

というかこういうスクラップのような体表の記号表現こそソフビの造形スキルを
手にしたお客にわからせる全体の肝に当たるところのハズだし。そこは
日本と海外の造形表現の違いなのかもしれませんが心残りといえば心残り。

まあ、既存のストラクチャーの流用貼り付けにより
逆にスクラップとしての硬質なイメージが強調されたともいえるのですが。
面白いと思ったのは、よく見てみると自動車やバイク、家屋などの中に
ぺっちゃんこになった人間らしきものも
ダイゴミの体表に吸い寄せられて一体となっているのが見つかる点です。人間も死ねば
只の肉のスクラップに過ぎないとでもいわんばかりにダイゴミの血肉に取り込まれた、いうことか。
何かアメリカンな死人の概念、ペシミスティックな風刺も感じられます。
とにもかくにも手にするとジャンクアートのオブジェのような
異色のモンスタートイになっていることが伝わってきます。
なによりもGUMONというメーカーはこのキャラクターがファーストプロダクツなので、
今後造形面でさらにスキルがつくことで、より自分のオリジナル要素が
立体の製作面でも反映されたアイテムになっていくのでは。次作も楽しみですね。




ソフビは手にした瞬間に、写真やネット上に貼られた画像では得られない
えもいえぬ何かが侵入してくるものだなと改めて思います。
そして海を越えたソフビの好きな連中のもつパッションも侵入してくる。
彼らの熱さは本気です。年々、日本の怪獣的感性を分析して自分たちの
日本怪獣の新訳ともいえるソフビが生まれています。やがては日本のファンも
まったく想像しえない、しかもとんでもなく感性のツボを突いたアイテムが
続々と上陸してくるかもしれません。

霧の深い夜は海からくる奴らに気をつけろ!
海外ソフビカイジュウの襲撃はすでに始まっている・・・!

太田工房の怪獣ソフビたち

2010年08月21日 | インディーズソフビ



やった、だいぶ暑さもノーマルに暑いと知覚する許容範囲になってきましたね(関東圏計測)。
幸い酷暑を前にワンフェスやコミケなどの大きなイベントも終わっており、
なんとか命をつないだなんて思えるヒトもいるんでないカナ。
ちょっとここのところの暑さはシャレにならないでしたからね。
そんな自分も暑さの落ち着いた今になって急にバテてきて
なーんか思ったようにカラダが動かない。
たんに暑さにかこつけてダラけてるだけダロ、って?
とにかく睡眠だけはしっかりとろうと思うかぎり。やっとよく眠れますね。
みなさまもこれまでの猛暑で寝不足ではないかと思います。どうかご自愛ください。

てなわけでブログのほうも気の向くまま、つれづれなる思いのままにやっていきます。

マーミットさんのソフビ原型を90年代のビニパラ当時から手がけている
太田さんという方がいるんですが、この原型師さんがなんと
ソフビファンなら皆知ってる昭和のマスダヤスペクトルマンシリーズをはじめとする
ソフビ原型を手がけていた方であったと判明。
けっこうマニアの間でも造型テイストが昭和からひきついでいるっぽい人、
との印象で見られていたようなのですが、怪獣天国マグラーの受注前にそれが
明らかになりちょっとビックリ。




上はマーミットさんでの太田さん造型の最新作、スペクトルマンの
マグラー。スーフェス53での8月受注新製品サンプル展示コーナーで撮影。

先日自分はソフビ棚の配置を模様替えしようと思って、
出てきたコレクションのビニパラをじっくりとながめていたのですが、
太田氏の事実を知った上で改めて観察すると
道理で、90年代のビニパラリアルタイムでも「昭和のレトロ感」という面で
このシリーズ、大作りというかコテコテ感たっぷりで
妙に曲者なソフビ群であったわけだな~と改めて思いました。

というのもマスダヤさんのアクの強いスペクトルマン怪獣と地続きの
原型スキルから生まれていたからなんですね。
最近マーミットプラスでその事実が明かされているのを見たときは
ちょっとした軽いジャブをくらわされた気分でした。

んなわけで太田ソフビらしいイイ味のビニパラをちょいと並べてみることに。
独断と偏見でついついジャイアントロボ、マグマ大使の怪獣に集中してしまいましたが
このほかにもビニパラもウルトラ怪獣、東宝怪獣、大映のガメラモノ等も太田氏の作です。
マイナー怪獣好きのタコなのでそこは笑ってゆるして~、というトコロで。






昭和の時代へのタイムスリップ力も漂うマスダヤのスペクトルマンアイテム。
サンダーゲイはほとんど太田イマジネイティブ版という感じ。

三白眼でゴツい感じのテイスト、大ぶり感、無骨さ。でもおもちゃらしい
愛らしさや遊ぶ子供たちの目線におりたチャイルディッシュなテイスト配分、
太田さんの造型は当時から洗練されたマルブルラインとは
異質な独自の解釈で怪獣ソフビのテイストを作り上げておりました。

解釈、といっても、聞けば太田さんは怪獣に対してそう知識等なく作っていたそう。これは
太田さんに限らず、当時のどの怪獣ソフビの原型師氏もおそらく同じだったのでしょうけど
とりわけ強い怪獣ソフビへの認識力が働きかけないことによって、これらのプロダクツは
「意識しない」「仕事でやった」「凝らない」ことからかえって
今の時代でも愛好者が生まれるほどの妙味をかもしだしたような気がしてなりません。

ダストマンとかサンダーゲイに漂う、きっとこんなのが怪獣らしいんだろう、的な
独特の凶暴さをカリカチュアした表情は、そんな作り手の無頓着さからゆえ
生まれたものなんでしょう。
しかしマーミットさんで30年以上の時を越えて再びスペクトルマン怪獣を手がけるというのは
奇遇ですね。(そういえばビニパラベビーのスペクトルマンシリーズも太田造型なんですね。
あれは実質リメイク原型だったということか)




タコフェバリットの太田造型ビニパラを並べてみる。
スパーキーは劇中では操演によるエチゼンクラゲのような怪獣ですが、
このヒト型アレンジがイイ味になってます。
のちに再発売された、本来の膨潤比率通りの寸法のもの(右)も持ってますが
自分的にはやはり左の1期品のむやみなデカさを推します。




イカゲラス、アンバラン。
イカゲラスは今見ても大振りなポリ人形みたいな質感が
造型とあいまって絶妙です。古物かと見まがう感じがありますね。



ガンモンス。こちらもテレビの現物はキグルミ撮影時の
足の解釈が腰みののような毛細血管を生やして処理され
全身があいまいになっていたのですが、太田造型では
くっきり2本足処理のアレンジのソフビになっていて
ほとんど棒立ちなんですけど、スパーキー同様に大胆でイイ感じです。



サタンローズ。こらまた棒立ちで、ほとんどいけばな等で使うオブジェか何かみたいです。
劇中でもBF団の陰謀で都内の喫茶店に、観賞用の植木に偽装されて運び込まれてましたが。。。
このソフビは昭和の頃に作られた用途不明の変なプラスチック雑貨みたいです。
曲者造型にヨワい好事家にはビビーンとくる妄想力を放射能のように放っているアイテムです。
ビニパラは毎月数点のハイペースなので、昭和頃の怪獣ソフビと同じで
おそらくは煮詰める間もなくどんどん原型ができあがっていったのでしょうが
その勢いゆえに生まれた味のある一品ではあります。



海外でもPOPな怪獣として多数のファン、フォロアーを生んだ、
造型が映像を超えたビニパラの名獣、マグマ大使・バルザス。
その産みの親も太田氏です。
昨年「かえってきたビニパラ」の一匹として再発売されるくらい
味のある造型として再評価されたビニパラの出世頭です。この太田造型独特の
小細工のなさ、飾らないつくりが直球の味として
海の彼方の好事家にも新鮮さをもたらしたのでしょうか。
上のサタンローズとこのバルザスを見ると
太田造型は植物怪獣との相性がいいように思えます。また版権もので
何か植物怪獣系キャラのソフビ化をぜひてがけてもらいたい気がします。






マグマ大使のテラバーデン、キンドラ、ストップゴン。
3匹ともプレーン&ピュアな造型テイストで
手足の反りっぷりもオモチャらしくアレンジされ、
凝りがないのですがその素っ気無さが逆におもちゃとしてのアクをうまく相殺する結果になり
妙にひっかかりのある、飽きの来ないデキになっています。
マグマのビニパラは初期のものが少しアクが強すぎたかも。
後半のものが原型製作での慣れから何かをつかんだ感じがして、
自分はこの後期辺りのがフェバリットですね。

テラバーデンのもともとキグルミがもっている
どうにも暑苦しい表情なんか、太田造型と相性が良かったようで絶妙です。
テラバーデンとキンドラは同じ4足怪獣ですが、つくりの時期が近い頃からか
似たところもあって並べて楽しめる感じです。
初期のモグネスあたりもこのテイストでリメイクしてほしい感じ。

この3体は一見パチ怪獣ソフビのような素っ気無い感じもまたミリキかと。
太田氏はマスダヤ以外にもいろんなソフビの原型を
昭和当時手がけていたようなのですが
パチ怪獣の造型にはかかわったことがあるんでしょうか?
イベントでマーミットさんにお聞きしたのですが
残念ながらマスダヤのスペクトルマン等、明らかになっている部分以外は
太田氏自身があまり当時のことは細かく記録を残していたり
記憶にとどめていないとのことでした。当時のソフビ事情など、
記憶のある範囲でいいのでこれから語っていただけると興味深いでしょうね。



左の公害巨人ブラックジャイアントは昨年、マグマのビニパラ完結アイテムという
ことで海坊主とともに「怪獣天国」シリーズから補完発売されたもの。
この2体のリリースでビニパラマグマ大使はめでたく完結した。
2体とも正式にマグマ怪獣としてカウントするかどうかというところか
ビニパラ展開時は製品化されていなかったのだが、
ファンのアイテム完結に向けたこだわりの声もあり
13年ぶりに追加製品化されたもの。
原型はビニパラマグマシリーズと同じ太田氏によりしめくくられた。
相棒?のダコーダ(右)との2ショットも意外とネットでは見かけないような
気がするので載せてみました。
それにしても13年前に製品化された、この異形のダコーダ自体、
製品化がそもそも画期的というか酔狂といえるものだったのだが。。。



海坊主とブラックジャイアントの2ショット。シュールの極み!
考えてみたら、マグマ大使もスペクトルマンと同じピープロキャラなんだな。。。
この辺りも太田氏をめぐる縁のようなモノを感じます。



最新の太田怪獣の一体である、マーミット怪獣天国・超獣レッドジャックと
当時モノのマスダヤ・バロンザウルス。
この辺りのプロダクツを比べて見るとこれぞ太田テイストというのか、
昭和ならではの無骨さや怪獣としての攻撃的な
表情の強調、大作りなテイストなど、たんに洗練さだけでは出せない
怪獣ソフビのミリキに近接した独自のスキルから共に生み出されていること、
同じ人の作であることが時空を超えて理解できるところです。



やはりマスダヤのゼロン(ソフビ名はゼノンか)がもっとも太田氏らしさの漂う
ROOTS OF OTA KAIJU SOFT VINYL TOYという気がする。

現在も同社の怪獣天国シリーズで怪獣ソフビの造型を手がけている太田氏。
ご高齢の方のようですが、昭和と平成の世をつないで今も怪獣ソフビの愛好者がいる中、
レトロテイストとはなんぞや?という命題を
当時の空気を知る昭和感をもって、今も現役で怪獣造型を語り継ぐ原型師として
これからも活躍してほしい人です。

アガスケロン×ミイラ人間

2010年08月02日 | インディーズソフビ

WOMBAT TOYSさん、ヘッダーがいつの間にかパルプSF風にカッコいいものに
変わっている。



真夏の納涼怪奇系?ソフビ。

昭和のゾッキカード系発祥の怪作・熱海を襲ったパチ怪獣
アガスケロン(カード上名称はアカスケロニ)。
パチ怪獣ソフビファンならおなじみのWOMBAT TOYSさん製で
立体化済みなんですが、ブラックVER.やクリアVER.など何回かのカラバリ展開を経てとうとう
カードオリジナルカラーでリリース。このたび手元に届きました。
ふき取りで全身のひび割れに墨入れして、アクセントのブルーを体表に部分吹きしていたり、
無駄にカードのカラーを精密再現しているのがプロダクツとしてのリスペクトゲージも
ピピッと上がります。カラバリ続きでもうおなかいっぱい、と思うと
こんな凝ったカラーが出ると注文せずにいられませんでした。

まあ、自分的にはイチオシのスーパーモンドな観光地である
熱海ホームグラウンドの怪獣ですしね。



今すぐはちょっと熱海に行けるめどがたたないので
まずはアガスケロン2号くん
(ギャンゴを勝手に命名)といっしょにカード上のポーズを再現。
自分的に盛り上がることは少し実現まで、寝かすくらいが実際はいいのかもしれんしなあ。
というわけで先に備えてカメリハ(笑)。

元のカードは1枚しか絵柄が存在しないので当然リアビューや下半身はないところを
WOMBATさんのほうでうまく「らしい」感じでディティール補完しています。
下半身はカードをよく見ると途中で描線が消失しているので
長らくマニアの間では腰みのの部分から下が存在しない説があるんですけど、ただでさえ
不気味な怪獣なのに、上半身だけで空中を浮揚しているのか…。それはそれで怖いな。



これが元のカード。以前、旧ソフビブログでも記事を書いてるので
それと重複しない部分でいろいろ考察してみると、
このカードを製作したヨコプロの絵師さんは
ギャンゴが熱海のホテル街で暴れているスチール写真を用意して、
ギャンゴが横向きに写っているアングルをレタッチ。背中に
変な突起のある別怪獣に仕立てた。さらにその傍らに
別スチールのジャミラ(たぶん高山良策スタジオでのスーツチェック写真の一枚)を
レタッチして一つ目で腰みのをつけた怪獣にデッチUPしてレタッチ。
ギャンゴの横にぺったん貼り付けたと。
問題は中途半端な位置に写植が打たれている
怪獣名「大怪獣アカスケロニ」。2匹いるどっちをさしてるのか
わからない。アカス(左の)とケロニ(右の)という怪獣だという説もありますが
ヨコプロカードは2匹居る絵柄の時も1個しか名前が指定されていませんから。。。
自分的にこれは「アカスケロニ」は両方の怪獣だと思っています。
ヘドロ1号/2号みたいな個々に姿の違う怪獣なんですよ、きっと。



で、これがタコが熱海まで行って撮った写真。自分ながら酔狂です。この頃は
ミカンみたいな色のアガスケロン2期しか持っていなかったので
色はカードとそろっていません。1期のアガスケロンは大阪スーフェスが
初売りというハードルの高さ。ホワイトボディに
レッドのスプレーだったのでカードの元色に近かったのですが、
当時パチ怪獣のソフビは全般に高かったので気に入った色のをショップ等で見かけても
ぜんぜん買えんかったです。まあ今にして思えばこれだけアガスケロンに
こだわりをもったのは1期を入手できなかったからなのかもしれないのですが。

それはそうと、この風景はあるホテルの庭から撮ったんですが
ちょうど熱海の街を見渡せて、アガスケロンのカードを再現するには
格好の場所でしたね。ホテルの人も自分が撮影してるのを見つけての対応で
非常に理解のある人で、おいてあるツボまで移動していい位置で撮らせてくれたり。
自分が熱海の街が好きなのもそういう、暮らしているおおらかな街の人の雰囲気も込みで、
なのかもしれない。観光地としてはバブル崩壊後のどん底を
ずっと見てきた立場としては、佇まいは変わらずとも経済的復興は期待したいですね。
そんな熱海も最近は人気の萌えゲーム「ラブプラス」の
イベント会場としてご当地的ニュアンスも加味されて稼動しているみたいです。

しかしこのアガスケロンのオリジナルカードですが、
カードの絵柄をきちんとアングル再現するには熱海湾に船で出て、高所から
湾に面したホテル街をバックに2匹のソフビを並べて撮らないと
完全ではないところなんでしょうが。。。
(しかしこれがハイタワゴンだったらエッフェル塔まで行かないといけないのか。
夢中になったのが熱海という近場のアガスケロンでよかった。。。あ、
怪獣世界一周カードは観光絵葉書バックのほうがリアリティあるか(笑))





ブラックVER.はパチサミで販売されたものだったカナ?
完全ガングロフラダンサー風でこれも気に入ってます。



アップルゼリーのようなレッドクリアVER.もパチサミだったと思う。
このほかイエロークリアのKILLER J限定版もありました。
販売は何度か行われたけど、全部で6カラーカナ?

熱海→リゾートショーのフラダンスみたいな腰み装着という確固たる南方ムードが
担当絵師の脳裏になんとなく浮かんだので、斯様にファンキーな姿になったっぽいアガスケロン。
アガスケロンという名前は、なんかいい怪獣に使えそうな名前はないかな~とか
恐竜図鑑でも見てて、アーケロン(古代カメ)の名前からインスパイアでも受けたのでしょう。

夏向きの怪獣ですね。こういう暑い日、昼間の余熱をじわじわ地面が吸い込んでようやく
迎えた涼しい夜に届いたダンボールを開封して、おそらく製作者の思惑以上に
しびれてしまったわけですが。

しかしヨコプロカードについて、元絵の仕事としてはどう好意的評価してみても
やっつけ・適当としかいえないんだけど、無自覚に作られたものならではの奇妙なミリキは
考え抜いたり売るための下ゴコロなど一切はねつけたものができる。
洗練とか計算も働かないことで初めてパチ怪獣としては
「本物」になりうる、みたいなアンビバレンツさ。

まあ~恐るべしは、青息吐息その日暮らしのバックボーンで生み出された無自覚で
直感的な作業の妙、それは昭和の世のパチ職人がひしめく修羅の世界ならではの産物
ということなのでしょうが。
ヤツはおそらく心底怪獣に興味のまったくない人間でこそ生み出しえた
けっして狙っては作れない怪獣です。だから自分にとってどこまでもポイントが高い。

それは乱暴に言うなら、賞賛も利益も得ることなくモノだけ生み出せ、
作ったヤツは何の報いもなく血の涙を流しながらさっさとこの世の果てに消えうせろ
さもないと本物ができない、みたいな
非常にむちゃくちゃな話ではありますが、当時のパチ怪獣がミリキあるのは
どうもそんな路傍の根無し草のようなはかない存在が
根源の定義に横たわっているみたいな気がするな。。。
大きな資本とか的確なマーケティングでババーンと注目されるようなものに
持ち上げられるとどうも、存在の意味合いが狂ってくるのは確かです。



WOMBAT TOYSアイテムの通販を担当しているマーミットさんから
アガスケロンの段ボールに同梱されて届いたミイラ人間も紹介。
今回はロボット刑事のガトリングマンも購入しているんですが
なんともマニアックな荷物だな。

ミイラ人間もオレンジの1期ver.を持っているソフビなのですが、
劇中カラーのようなので思わず入手した次第。成型色はミイラに似つかわしくない
青空のようなブルーにチョコ色をブラシワーク。
腕を上げると上の内側のブルーが見えてミイラとしては違和感があっていい感じ。
スプレーワークの設計って大事ですネ。




「ミイラの叫び」。この時期にぴったりの納涼系キャラですね。

当時アリな空気も漂うレトロソフビとしてのミリキを
捉えた一品ではないかと。こういう、怪獣をあやつる等身大の怪人系円谷キャラは
マルブル隆盛当時はなかなかソフビ化されなかったものも多かったのですが、
マーミットさんがここまでのリリースでかなり空席を埋めてくれました。

あとは新マンのストラ星人かな。。。ストラ星人はデザイン画が出てこないと
ディティールが確定されないので製品化が困難らしいのは惜しいところです。
イメージ版とかのあつかいでなんとかならんかなあ。気長に期待したいところです。
最近ソフビ関係の版権取得に関しては、あくまでファンが傍で見ている感触で言っているのですが
人間キャラクターのソフビ化もここのところ悪魔っ子や巨人、ガメロンの上に乗っている
少年などを見るようにかなり自由度がましてきたところだけに
どんなキャラクターのソフビ化が今後も果たされるかは要注目というところですね。
なにかサプライズなリリースがあるとええなあ。

諧獣ベッコス×ナキラ

2010年07月30日 | インディーズソフビ






PICOPICO怪獣きぐるみショーのメインアクター、諧獣ベッコスと
サンガッツさんのワンフェス2010夏限定品、「泣いてたまるか」の
ゲスト怪獣・かわいい怪獣ナキラ!共にきぐるみ怪獣という設定のせいか
並べると相性がよさそうな感じ。息のあったコンビ芸人怪獣って感じですか、
いろいろポーズをつけて飾ってみると楽しいです。
何か作風もコミカルさで近いところを狙っているようにも見えますネ。



ベッコスの長い舌は軟質塩ビでできているので、子供たちにビヨーンと
ひっぱられる、YOUTUBEでの気の毒な屋外パフォーマンス風景を
再現・想像しながら遊んだりも可能。造形自体もベッコスの着ぐるみを製作した
PICOPICOさんご本人が担当したので、これは寸分たがわぬ
デキ。少しソフビらしいレトロなアレンジも入っているのが
親しみやすさを倍加させているカナ?

PICOPICOさんと中野貴雄監督率いる仮面ライライ一座は
すっかり東京のトイ・ガレキイベントでのパフォーマンスでおなじみの
存在に。何か怪獣ソフビの売り場にいる記号的なイメージキャラクターに
すでになっている気が。今後さらに活躍の場が広がるといいいですね。





前面とカラーはガラモン(ピグモン?)、背面はレッドキングと
いわば成田怪獣のいいとこどりで、当時の怪獣ブームに追い風が吹く真っ只中にあって
デザインにフットワークの軽さも伝わってきます。一般ドラマに登場する怪獣にして
ウルトラ怪獣と地続きに見れるフォルムを持つナキラ。きぐるみの造形は
名匠高山良策で、直系の円谷特撮美術スタッフが組んで生まれた
隠れた名獣です。

劇中では青島幸男演じる新人サラリーマンが務める
広告代理店が文具メーカーの宣伝に使うイメージキャラクターとして製作した
着ぐるみの怪獣という設定でした。





ウルトラファイト風(ただし屋外版)に大決闘。ユルいです。
この2匹にレッドマンやゴッドマン相手はかわいそう。
そうだな、グリーンマンあたりを乱入させたい感じ。




「泣いてたまるか/かわいい怪獣ナキラ」とはこんな話だ!

怪獣ブームの真っ只中の日本。広告代理店に何とか就職した新人営業マン
(青島幸男)は地味な文房具メーカーの販売拡大企画を任され、初仕事に
燃える。下宿先の子供が見ている怪獣番組を見てインスピレーシォン!
(円谷プロの全面協力で画面に映っているのはウルトラQ「ペギラが来た!」の
クライマックスシーン)夕餉の時間、昭和の子供たちがブラウン管に映る
怪獣たちのドラマに心酔した空間がそのまま一場面に!
「しかしどこもかしこも怪獣一色だな、(いいなー)、
ハッ、よし、これだ!」






その夜、青島の見る夢は原始人になった自分が
洞窟で怪獣に遭遇するシーンだった。
夢のシーンではアンテナを修繕された(アンテナの形状が違う)ギャンゴが登場!

このウルトラ怪獣を使用し撮られた石器時代のシーンはじつはなかなか興味深いものがある。
というのは「戦えマイティジャック」の1エピソード「来訪者を守りぬけ!」に
キグルミが流用された巨大猿人パッキーが
もともとは主人公キャラになる予定だった「ウルトラセブン」は
原始人たちの物語だったから。

初期番組案の「ウルトラセブン」はもしかすると実際に映像化されていたら
こんなタッチの番組になっていたのかもしれないね。
しかし青島氏はギャンゴと縁が切れないね(笑)。

そして翌日の営業会議で怪獣を使った宣伝を
提案する青島「怪獣の番組を見て、マンガを見て寝たら
思わず夢にまで怪獣が出てきたんですよ!この広報宣伝は絶対
子供たちの人気の的になります!!」



ところが飲み屋に行き、ライバル広告代理店で辣腕を振るうベテラン女性に
彼女の正体も知らず、うかつにも怪獣を使う宣伝のアイデアをもらしてしまう青島

ライバル会社も流行に機敏に動き怪獣を使った広報展開を開始。
「アイデアを盗まれてくやしがってるけど甘いあなたがいけないのよ!
この社会は相手のアイデアを盗むような本物の怪獣たちがうようよいることを
肝に命じるべきだわ!

そう、あなたはまだ生まれたての赤ちゃん怪獣なのよ!」

厳しく叱咤する女性だが、やる気をもって広告宣伝の世界に
飛び込んできたこの若手のライバルの力量がいかほどか測りつつ
彼を憎からず見守っている気持ちもあるようだ。



たぶんネット初公開カナ。
これがライバル広告代理店の作るナキラのライバル怪獣(宇宙人)だ!
とうとう文具会社の宣伝は2社のコンペティションに。
ライバル広告代理店のプレゼン風景にはあの女性が出現。

青島の浮かんだアイデアを盗み、先に実現させて仕事をとろうというのだ!
パチ怪獣同士の広告争奪戦が開始された!

池谷仙克系というんでしょうか、シルバー仮面の等身大編に出てきそうな宇宙人っすね。
番組美術スタッフによるデザインで成田ラインの仕事ではなさそう。
「わが社は怪獣にサイエンスフィクションの要素を入れて、怪獣から一歩進んだ宇宙人を
広報に使用します。全身リモコンで動き、声はテープレコーダーで
再生するという最先端のつくりです!」
ハリウッドSFX映画対日本特撮映画を先見したような展開。
この攻勢にどう出る青島?奇策は?!「泣いてたまるか!!」







これもネット初公開だと思う、ナキラが浮かぶ前に
下宿先の家族が考えたナキラのアーリーデザインともいえる謎の怪獣たち。
それにしても下宿先の家族が、居候といっしょになってちゃぶ台を囲み、
怪獣を考えてくれたり。店子にここまで親身なのも昭和のころならではの
人間関係の描写かと。当時の近所関係はなんともほのぼのしてたのね。

青島はあの女性の言った一言を思い出す。
あなたはまだ生まれたばかりの赤ちゃん怪獣なのよ。
エコーのように胸中に響く一言が突如ヒントとしてカタチに!!
「赤ちゃん怪獣か。。。それだ!」





そして誕生。ナキラ大地に立つ!
いつのまにかキグルミも完成(でも製作過程が出てこない。青島が夜なべして
大伴昌司のカネゴンのキグルミ自作入門でも読みながらスーツを自分で作ったのか?)

成田先生のデザイン画はここでは青島の絵ということになってるが
「漫画家さんに書き直してもらいたかったんですけど、
まあこんなのたいしたことないっすよ」オイオイ結構おそれおおいぞ青島。
上役たちもまだ半信半疑だが、とにかくやってみろとGOサイン。
下宿先の息子の協力でさっそく怪獣のきぐるみを青島本人が着込み
怪獣らしい歩きなどを練習開始
「そんなんじゃ怖くないよ!ほら、ノッチノッチ!!」






「きゃあああ」
下宿先でのスーツアクショントレーニングはおばさんが上げた恐怖の悲鳴により
中止。アチャー。仕方なく公園で夜中に練習することに。
「しかしまあ、なんでここまで俺がしなきゃならないんだよ~」




公園を歩いているカップルが通報し、警官(名バイブレイヤー大泉晃!)やら
考古学的見地から怪獣を研究をしている得体のしれない博士
(シャドー星人の回の占い師を演じていた木田三千夫!)やらあたかも怪獣映画の
登場人物ともいえるいろんな人が集まってきて大騒ぎに。




下宿先の子供「あれー、チャックが壊れてるみたいだよ」
青島「なんだって! 
違う、俺は怪獣じゃない!!」
とうとう警官隊が出動して発炎筒とネットで押さえ込まれ、
青島は怪獣として逮捕されちゃいました。
(今、思ったんだけどこの話、昭和当時、円谷倉庫から
近所の子供によりガラモンのキグルミが盗まれて
夜中に公園で着て遊んでるのを市民が目撃して大騒ぎになった有名な事件に似てますよね)





しかしこの大騒動も大きなどんでん返しを生むことに。
新聞にまでデカデカとのったこの新人営業マンのお騒がせ事件は人々に話題を提供し、
結果的にタダで膨大な宣伝効果を生み出すことに。
青島のいる広告代理店はこの文房具メーカーの宣伝契約を
無事ゲット。しょげていた青島だったが
思いもよらず上司からお前はよくやった!と励まされ、
けっして泣かないつもりだったのに感きわまって思わず嬉し涙を流す青島
もう、泣いたっていいんだ!

そして円谷怪獣たちがパレードする一大イベント当日
(ウルトラ本編よりもちょっぴり疲れた感じの
ガラモン、ギャンゴ、ネロンガのキグルミが登場。いいな~
怪獣ファンならタイムスリップして行ってみたい風景ですな)

下宿先の子供とお父さんも来訪したが
キグルミたちばかりで青島がどこにいるかわからない。
路傍で華やかなパレードを見守るマスクオフ状態のナキラ=青島
イベントは成功したが青島の心の中にはいつしかあのコンペティションで競った
敏腕女性のことがうかび、心ならずも表情は晴れなかった。







そこへあの彼女が登場「わたしの負けね、自分のアイデアをとられても
あなたの純粋なその目を見ていたら、なんだか気負っちゃったのよ。
もうかなわないなとおもったワ」
なんだか今は戦友のような、それ以上の何かが2人の間には築かれたような。
どこかで惹かれあいながらも
弱肉強食の精神で社業を拡大する貪欲なエコノミックアニマルとして対決した2匹の怪獣。
そしてそのうちの一匹の怪獣・ナキラは辛酸をなめて少し大人になり
今は怪獣ではなくなったパートナーの女性と
怪獣たちの闊歩するパレードの中をいっしょに歩き出していた。

なんかイイ話だね。

サンガッツさんはこのナキラを「子供の怪獣」としてキューピー人形の
イメージを取り込んでソフビにアレンジ。成田モンスターとしてのシャープな
雰囲気をあえてソフビとしてなじみやすくマイルドに仕上げたというところか。

実際、劇中でも駆け出しの広報宣伝マンがナキラの姿を空想しているシーンで自分が
ひよっこの広報営業マンであるという意識をこめて生まれたての赤ちゃんの
怪獣というイメージで作ろう、と話しているシーンがあるので、
このサンガッツさんの開発史におけるヒラメキは
くしくも劇中の設定にシンクロしていることになる
(HPを見ていると、サンガッツさんは通しでこのナキラの話をご覧になって
いないみたいなので、あくまで偶然みたいだな。なんつっか
好きこそもののなんたらっつか、スキルに勘が加わって仕上がりが補完された格好カナ。)






というわけでサンガッツさんにとっても作りたい成田怪獣の一匹として、
念願のソフビ化が叶った模様です。


コスモナイトα ザランG

2010年06月07日 | インディーズソフビ
パチサミルポも途中ですが時系列的に
こちらが先なので本日はこちらの記事をアップしておく。

この土日は東京各所でいろんな物販があったんですが
こちらもそのひとつ。
江古田のソフビクルーザー・コスモナイトαさんで発売されたザランG。
TV特撮の草分け的番組の第1話に出てくる
古代怪獣カラーでYODA氏が自ら塗装。
BEMONウェアに出てくる悪魔パズズにもどこか似ているアイツです。
けっこう色使いに苦戦したらしくこってりとした
ニブ目のブルーになりました。







右が通常版。左の拘束具を付けられたような
姿のザランがシークレット版
タコ「へえー、シークレットって
この紙のマスクにプチプチを巻いてるのが仕様なんですか!
トラッシュですね!!」YODA氏無ごん。。。



ドガジャーン(藤子不二雄A風効果音)これが
シークレット版ザランGだっ。
「一つ目な顔で共通点があるので
某人形アニメ冒険映画に出てくる巨人風に
顔はフレッシュ(肌色)、胴体は獣風に色数を増やして
変化をつけてみましたとのこと。





夜の帳が落ちる、異形の者たちがのぞくショーウィンドウ。
訪れた人間たちが覗き込む。そう、自分らこそ見ている側と思っていても
逆で、実はショーウインドウの中の彼らに逆に品定めされているのだった!


ゴリラ獣×透明原住民

2010年05月06日 | インディーズソフビ


更新が止まっておってその間も
見てくれたひと、すいません。そしてありがっとです~
俺たちのGW、どこへいったんだGW。
逃がすなGW。今しかない、とにかく
着のみ着のままでGWを探しにいく旅に出よう。






そんなキモチで思わず街に野に観光地で繁華街で居酒屋で
あるいは海外へそれぞれのGW探しをしているうちに
(GWのイメージ写真が文章になんだか追いついてません)
あっという間に5日が来てバタバタすぎちゃう、そんなはかなさが
GWや盆休みの醍醐味だったりする。はじめの日のあの
「うわー明日から休みだ~ヒャッホ~」みたいな気分の高揚感は
何モノにも変えがたいっすな。

でもタコはといえば仕事場で仕事の流れの見張りをする役が毎年
誰か必要な現場なので今年はなんとなくその役を買って出ました。
で、仕事は特に無いけど休み中もしかしたらくるかもしれない
お仕事先からのメールや電話を待って(ソラノヲトみたいだな)
なーんとなく~現場でゆるゆるマッタリと過ごしたりしたこのGW。

でも街にもちょびっと出ました。
おれのGWはいったいどこに。ぶらぶら~。




都内は歩行者天国や露店でバザーとかセールとかいっぱいやってる。
あっ「漂流教室」の翔ちゃん!
「富士山の見えるところに、天国が。。。」あるかもわからない天国を目指して
群れをなしてひたすら街を漂う人々。

あなたはこのGW、何が見つかっただろうか。
漂う人々は皆、自分の探してる素敵な
その年の自分のGWを象徴するナニカに出会えただろうか。

それは別にモノのカタチをとらない。
素敵な風景、旨い料理。
はたまた、たまたま旧知の知人/友人と出くわし話が弾むとか、時には
カタチを持ったものでない出会いみたいなものだってその何かなのかも。

もちろん探していたモノとの出会いだってありますよね。
このGW、ソフビ探しをしてた人もいることでしょう。
どこかで何か見つかりましたか?

タコは結局出歩いたのは1日だけだったのだけど
これがけっこうイベントでもないのに
ソフビメーカーのひと、ショップのひとにも
バッタリ会う。さすがGW。
つか、日ごろ皆様と行動半径が同じなんでしょうか。

でもイベントで限定品販売の卓をはさんでとかでなく
オフの素の状態で会ったりなんかすると、GW独特の
ヒトのキモチをゆるませる空気ってもんを感じます。



そして街中を流していると
タコを呼ぶ咆哮、じゃない呼び声に
振り向けばそこにはコスモナイトαのYODAさんだったり。
アッ、背中にしょったズタバッグ(21エモン風表現)から
なんかワイルドなヤツが吼えてるぞ!
未開のジャングルで捕まって今、市民に披露すべく
街を行進してるのか。

そういえばGW中はゴのつくゴリラ獣の
抽選販売を連日やってたのだった。
YODA氏もお店に戻るといっていたので
用事を済ませて早速、自分も江古田のコスモのお店に行ってみた。



5月2~5日、連日コスモナイトαの店頭でこのゴリラ獣の抽選販売があり
集ったマニアたちがこの密林の魔獣を手にしようと
激戦をくりひろげたらしい。

5月5日、子供の日だからゴがつくゴリラ獣。

「次回の○×ロボは子供の日だからドリルをつけて戦うぞ!」
とかアニメの次回予告でナレーターが言ってる
ようなムチャクチャさだが、とにかくなんだかがむしゃらなキモチは伝わるぞ。
上はくじ引きで当たると出るYODA氏直筆イラストのカード。
どこか「ようかいけむり」みたい。
絵、うまいな~。その後色々漫画話に話が咲く。

YODA氏というとコスモナイトαの店内に飾られた
コレクションの数々を見るまでもなくソフビ業界でも屈指の
藤子ファンなのだが、80年代以降では
亡くなったメカデザインや美少女漫画では「早すぎた才人」として
惜しまれた、かがみあきら氏のファンだったそうな。
自分もそのジャンルは当時から今もウォッチしているので
かがみあきらの死は惜しかったと答えた。

かがみ氏は亡くなっていなかったらたしか富野作品のZガンダムで
永野護氏や小林誠氏らと名前を連ねて
メカデザインスタッフとして参加する予定だったと聞いている。
繊細な絵柄でいわゆる現行の「萌え」の草分けでもあったし
メカデザインや世界観の構築などでも卓抜したセンスを
持つ人だっただけに、今頃もビジュアルデザイナーとして活躍して
SF界に影響を与えていたのだろうな~、確かに惜しい。と故人の話など。



そしてこれが店内ショーケースでライトアップ展示されていた
ゴリラ獣5期とその横は当日で抽選応募が終了した
新企画・月刊デムパゴンの創刊準備号にあたる「0号」。

これまでのゴリラ獣はブラックだったり
グレーだったりレッドだったりビビッドカラーもしくは
80年代のラウレンティスコングライクにガンメタやシルバーが
アクセントに入ったようなマッシブな
色合いのものが続いてたのだけど、今回の5期は肌色成型に
濃いブラウンの彩色でいかにも猿然とした初のレトロネイティブカラー。
ちょっと「怪物くん」に出てきたゴリラキングとかにも見立てられそう。
YODAさんもこの5期の色はたいへんお気に入りだとか。



そして毎回付属の細長い原住民くんはスケルトン成型。
暴れだしたゴリラ獣を鎮めようと村に伝わる霊力で
ステルス状態になってあの手この手で拘束しようと
近づいてみたら結局ゴリラ獣君の
野性のカンだか嗅覚にはかなわず透明状態でさえも例によって
ガップリつかまってしまった、ヒエー!!みたいな
荒唐無稽かつアメイジングな脳内設定が浮かぶトコロ。

手元にあったらいろいろ妄想できそうな
コンビではあります。しかしイイ顔してますね、ゴリラ獣。
手元にあったら、とか思いつつくじをひいたら、
これがパキーンと当たりました。
GW中、当てモノはとくに何もしてなかったから
運の出目はここに集中したカモ。



サル、頭隠して尻隠さず、これがゴリラ獣のリアビュー。
造形は意外にスリム、キュートなヒップ。
ちょっと気の利いた古物みたいなシンプルな
スプレーワークなのがいいですね。
マルサンオリジナルのジャイアントゴリラで
肌色成型にこんな色づかいのがあったような。




月刊デムパゴンは今後、毎月凝ったカラーの一品物
デムパゴンを抽選販売していく形式。妄想怪獣のアーティスティック
ラインを標榜したカスタムを展開する新機軸みたいです。
「こんな凝った塗装は何個もできない、
渾身の一品を毎回お見せするので
気になったらぜひ応募してみてください」とのこと。
YODA氏も自分の塗装の極限に挑戦していく覚悟のようです。

昭和の時代、ソフビは観光地のみやげ物屋や
海水浴の海の家などでも売られていた。
ソフビという物体が手にした者を癒しの妄想にいざなう
その存在の奥底にはあたかも「物質化した観光」ともいうべき
どこかへ行ったのと同等な直感的チカラを秘めているのだろう。
連休に何か未知のソフビを手にしたいという欲望は
ヒトの心の中では観光をしたいという願望と同意なのだ。

疾風のように過ぎたGWのサムシング、皆様いつもとは違うどこかで、
いや、別にどこかに行ったのではなくても
何か自分のGWが見つかりました?




江古田と西武池袋線を経由してつながる池袋。
「デュラララ!」の劇中に出てくる
サンシャイン通り近くの喫茶店で
仕事の打ち合わせしてたら、
どうもこれが劇中で見覚えのある喫茶店ぽかった。

つ【デュラララ!オープニング(2期)「コンプリケイション」】
http://www.youtube.com/watch?v=oJ8p-g6pnqg&feature=related

やっと話が動き出した感じ。
1クール終了あたりから作品のカラーが理解でき
なんとかついていけるようになりました。
自分の地域では日によって「大魔神カノン」の裏番組になったりするんですが
カノン、きつい。。。これ以上魔神が活躍しないととても最後まで見れそうに無い。

つ【OP2と池袋実景との比較】これは労作。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm10486173

↓下はオリジナルのMADビデオ。編集がカッコイイ。
http://www.youtube.com/watch?v=KkxeWdsZcwQ&feature=related