見ても不愉快になるに決まっているんだからよせばいいのに、今年も見てしまったユーヤさんプロデュースのニューイヤーズ・ロックフェスのテレビ中継。
いやいや今年は”ニューイヤーズワールドロックフェスティバル35”なる名称が正しいんですな、これは失礼。
始まった頃にはそれなりの意義を感じ取れなくも無かったんだけど、いまや漂うは腐臭のみですな。やってる音楽はどれも空疎な十年一日の繰り返しだけ。新しい発見なんかかけらも見つからない。それどころかシーナ&ロケッツなんかは「進化を拒否する」なんてコメント発していたんで呆れてしまう。ロックってそんなもんでしたか。
などと毎年、文句ばっかり言っているんだからテレビで中継なんか見なけりゃいいのに、何で見てしまうんですかねえ。
まあ、癖のものなんでしょう。第1回の中継から毎年、見続けてきたんだから我ながら呆れますわ。
今年は”地球温暖化を考える”とかがテーマとなっているらしい。とはいえ、何か格別な動きがあるでもなし。ミュージシャンが出番前のインタビューで「このままじゃいけないんで、俺たちの力で小さなことからやって行きたい。それじゃ行くぜ!イェ~ッ」とか言うだけで、まあ、確かに小さなことですわ。
つまりそんな看板を掲げてみることで箔を付ける、ユーヤさん一流の権威主義なんでしょ。海外からの中継を組み込み、”国際化”を謳うのも同じことで。
そして昨年(一昨年だったっけ?毎年、同じような感じなんで区別がつかないよ)見ていて腹が立った件、つまり中国や韓国のミュージシャンに対しては勝手に”兄貴分”の位置に居座り”指導”してやったり”お褒めの言葉”を偉そうに下す、そんな日本側の姿勢は相変らず。
かと思えば出演バンドの一つがアメリカのマスコミに取り上げられたと言っては、はしゃぐ。同じアジア人に対しては居丈高に振舞うが、白人に頭を撫でられればシッポ振って大喜びかい?
絵に描いたようなアジア蔑視と欧米追従。
なんだよなんだよ。ロックンロールは教えてくれたんじゃなかったのか、そんな薄汚いものの見方には唾を吐きかけてやろうと。
なんか強力に空しくなってきたんで、この辺で。まあ、来年もきっと悪口書く事であろうし、ね。いいや今年はこのくらいで。それでは、腐り果てた日本の”ロック”よ、それまでグッバイ。
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ロックンローラー・内田裕也が中心となる恒例の年越しイベント「ニューイヤーロックフェスティバル」=写真はパンフレット=の模様が、1月8日深夜にフジテレビで放送される。
今年で33回目。31日から1日にかけ、東京・浅草ロック座、韓国・ソウル、中国・上海で同時開催される。上海は2年連続で、内田は「今年は反日デモがあったけど、ロックは国境を超える文化。こういう時こそ交流が必要だ」と語る。
上海ではジョー山中、ソウルでは白竜らが参加。東京会場には、内田のほか、シーナ&ロケッツや若手バンドがそろう。
(2005年12月20日 読売新聞)