”Массква (Переиздание)”by Лера Массква
お寒うございます。つーか、クソ寒い日々が続いておりますね。冬って毎年、こんなに寒かったでしたっけ?なんかさっきから喉にやばい痛みがあります。んも~。もはや大自然の私個人に向けての嫌がらせとしての気温低下としか思えなくなっております。
あんまり腹が立つんでヤケクソで、私の知っている限りもっとも北の、寒そうな地域出身の歌手の話など。レーラ・モスクヴァ、1988年生まれのロシアのポップス歌手です。
出身地は、ロシア共和国ヤマロ=ネネツ自治管区ノーヴィ・ウレンゴーイ。もう、完全に北極圏であります。寒そうだなあ。昔、NHKテレビでロシアの北極圏の人々の暮らしを北極海伝いに巡るドキュメンタリーなんてのを見ましたが、あんな環境で育ったのかなあ。
もっとも彼女は普通のロシア人でありまして、北極圏のどこぞの少数民族とかの出身ではない。仕事の都合で北極圏の小さな町に暮らしていた両親の元に生まれた、というだけのようで。歌手活動も普通に首都モスクワを中心に行なっていて、つまり彼女の音楽に北極らしさは特に覗えません。まあ、表面的には。
このデビューアルバムが出た2006年当時、ロシアポップスのファンの間で(しかし・・・日本にロシアのポップスのファンて全部で何人いるんだろう?)彼女の名がロシア共和国の首都、モスクワをもじったものである、なんて噂も流れましたが、どうやら本名と言うことのようで。
こんな話が出たのも、やはり彼女の出身地があまりに辺境なんで、なにごとかその辺の意味合いを引き出したい、なんて想いがあるせいじゃないかなあ。
アルバムは、ややオールドジャズっぽいマイナー・キーのアップテンポの曲で始まります。この一曲で、今の彼女が暮らす騒がしく落ち着きのない大都会、モスクワという舞台設定が完了するわけですな。
そして始まる2曲目はメジャー・セブンス系のコードを掻き鳴らすエレキギターと控えめに流されるオルガンの響きが、私なんかの世代には60年代のアメリカ西海岸ポップスなど連想させずにはおかない。
こんな曲を聴いていると、歌手・レーラ・モスクヴァの内に秘められた一人の”ロシアの今風の女の子”としての息遣い、みたいなものがサラッと街角の風景として描かれてているのを感じ、当方としても過ぎ去りし青春の日々など振り返って甘酸っぱい想いなど噛み締める次第です面目ない。
また彼女の歌声がやや低めの心持ちドスを聞かせた味わいのものであり、いくつか見つけた写真も、どことなくなんとなく自分を取り巻く社会に違和感を抱きブツクサ不満を抱えていそうな風情であり、なんかアイドルというよりはロック姉ちゃん的翳りなど漂わすレーラのキャラも相まって、ますます”モスクワ青春物語”は盛り上がるのでありました意味不明だったらごめん。
昨年、レーラ・モスクヴァは2枚目のアルバムを出しているようなのだけれど、今だ入手出来ずでもどかしい限り。現地ロシアでは結構人気者になっているみたいな彼女が次に展開して見せた世界がどのようなものか、早く覗いてみたいのだけれど。