”Hifi calypso”by Karl Zéro
というわけで、昨日ぼやいたように、どうも周囲のものがろくでもない方向に廻りがちな昨今で落ち込んでいる私でありますが、今も目を覚ませば早朝からおあつらえ向きに雨降りであります。今日も面倒くさい用事があるんだがね。くそったれめが。
と、こんな気分の時にハードな音楽なんか聴いてもしょうがないのでありまして、フランスの音楽マニアのジャーナリスト、カール・ゼロがボブ・マーリーのウェイラーズをバックに吹き込んだカリプソ集など引っ張り出すのであります。2004年作。
この両者の関係がどのようなものか知らないけど、とりあえずゼロのシロウト丸出しのすっとぼけた歌唱も楽しい一枚となっております。取り上げられているのは、定番といえる”さらばジャマイカ”やら”マン・スマート”、そして、これもカリプソだったのか、と今頃になって驚いている”Salade De Fruits”などなど、古いカリプソのお気楽ソングばかり。
この”カリプソとジャマイカ”って関係の謎に関しては以前書いたことがあるんだけど。
昔々は「ジャマイカの音楽はカリプソ」なんて思われていて、これはハリー・ベラフォンテの”カリプソ路線”のヒットから生まれた誤解の部分も大きいのでありましょう。
とはいってもジャマイカにカリプソが存在することも事実なのであって、レゲのブレイク以降の、今度はジャマイカにはレゲしか存在しないかのような語られ方もまた一方的なのでありましょう。
この辺どうなっているのか、”ジャマイカ通”のヒト、一回きちんと整理して説明してくれないかと思うんですが。
ウェイラーズもここでは「俺ら、レゲのバンドじゃけん」って姿勢を崩すことなくゼロのお遊びに付き合っておりまして、カリプソ本来の”あらえっさっさ系”の音作りとは若干違うハードボイルドな手触りがある。「祭りには一応参加するが、酒は飲まないでおく」みたいな感じですかね。
とは言え彼らもこの音楽を楽しんで演じており、またその処理も手馴れたもので、ここでも”レゲとカリプソは別の音楽である。が、我々もそれに通暁していない訳ではない”って微妙なものが覗われるんですが。
なんてめんどくさいこと考えたってしょうがないんですがね、こんなお遊び盤を前にして。あ~ホイホイっと。