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テスラ研究家・新戸雅章の静かなる熱狂の日々

エジソンも好きなテスラ研究家がいろいろ勝手に語っています。

東京スカイツリー・ウォッチング

2011-01-10 13:52:50 | Weblog

 首都圏の新しい電波塔となる東京スカイツリーの建設に注目している。完成後の高さは634メートルと、電波塔としては世界一になる予定だ。
 この塔を定点観測しているブログがいくつかあって、わたしはそのひとつを毎日のように覗いている。(「東京スカイツリー定点観測所」)日々高くなる建物は、低迷気味の日本経済復活の起爆剤になりそうなパワーすら感じさせる。
 ブログによれば建設現場界隈は、すでに東京の新名所になっているようだ。人々も世界一の塔建設に、いろいろと復活の希望を託しているのだろう。
 その一方で、ブログの写真を見るたびに、わたしはなんとなく背中がゾクゾクする感じを味わっている。高い所が苦手なわたしは、自分がその上にいるような想像にとらわれて、足下がうすら寒くなってくるのである。
 わたしの高所恐怖症には、子供時代に昇った東京タワーの体験が関わっている。

 昭和33年春、当時小学生だったわたしは家族でオープンしたばかりのタワーを見物にいった。エレベーターに乗るつもりだったが、待たされるのを嫌った父の希望で、父とわたしだけが外階段で昇ることになった。母と姉・妹はエレベーターを待った。
 一度昇った人ならごぞんじだろうが、この階段は囲いが金網になっており、そこから下が丸見えである。高いところが苦手だったわたしには、苦役以外の何者でもなかった。
 なるべく下を見ないようにしていたが、緊張と恐怖で何度も足がとまりそうになった。そのうち疲れで足も痛み出した。心と体の二重苦である。永遠に責め苦が続くかと思われたころ、ようやく大展望台にたどりついた。
 ところがほっとしたのもつかのま、今度は人混みにまぎれて父とはぐれてしまった。どこをどう探してもみつからない。心細さと緊張による疲労から、半べそ状態で歩き回っているうちに案内所に行き着いた。そこでガイドにアナウンスしてもらって、ようやく家族と再会できたのだった。

 東京タワーには恨みはないが、以来、高いところへの苦手意識はますます強まった。成人してから新宿や池袋の高層建築物はいくつか昇ったが、毎度、好奇心と恐怖の板挟みでの見物となった。最近はこりて高い建物は最初から敬遠、地元に近い横浜のランドマークタワーにも行っていない。
 ブログの写真を見ると、あのときの体験がじわじわと蘇ってくるのである。それなら見なければいいという話だが、一方でわたしはものがつくられていく過程を見るのが大好き。街中でも、工事現場や建築現場に出会うとつい足をとめて見入ってしまう。
 日々高くなる建物を眺めながら、明日はどこまで伸びるのやら、と想像するのが愉しい。
 その点からいえば、世界一のタワーの建設ほど興味深いものはない。しかも毎日更新される鮮明な定点写真でウォッチすることが出来る。恐怖も実際に昇るのに比べれば、ずっと弱まり、その分だけ好奇心が打ち勝つのである。
 日々、成長するタワーは昨年暮れには、ついに500メートルの大台を突破した。現在は550メートルになり、今年中には634メートルに達するそうだ。
「やはり世界一じゃなけりゃだめだ」ということで、成長を楽しみに、今後もブログ・ウォッチを続けたいと思う。

(完成想像図 東武鉄道・東武タワースカイツリー 提供)