文字起こし 聖武天皇の戒め 参院予算員会 自民党山本順三議員 正倉院展の展示で高市総理に訓戒

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愛子天皇論3』寄贈運動ブログのコメント欄に、れいにゃんさんより、情報いただきました。

11/12参院予算委員会において、山本順三議員(愛媛)が質問に立ち、高市首相の母上が愛媛出身であることと、正倉院展で君主にとっての戒めの格言が書かれた「鳥毛篆書屏風(とりげてんしょのびょうぶ)」を紹介したい旨を、質疑前に披露して、場を和ませていました。
愛子天皇論3を送った身としては、女性天皇に繋がる話題は見逃せないと思い、その旨も伝えてメールで意見投稿をしたので、こちらに概要をお知らせします。
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タイトル:11/12参院予算委員会の質疑を拝見して。 

表題の国会質疑を興味深く拝見しました。一つには、高市首相の御母上が愛媛県出身であることに触れて、「0.5くらい、首相輩出したということで、県民共々応援している」という旨で場を和ませていた件です。本当に微笑ましく拝見しました。SNSで皇位継承問題を発信される議員の方の中には、「愛子さまの子は皇統ではない」と、にわかに信じがたい、胡乱な発言が散見されるので、山本議員の常識的な感覚を頼もしく感じた次第です。
 二つ目は、奈良正倉院展に赴かれ、展示に感動されたお話です。
今年の展示では、古代に初の女性皇太子となり、玉座についた孝謙天皇が大仏に魂を入れた、「天平宝物筆」と藍染めの 紐ひも 「 縹縷」が注目されました。
https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20251026-OYO1T50017/
天皇と国民の相思相愛があってこその日本であると、再認識できる正倉院展に、女性天皇の足跡がありありと。海外からの拝観者の目にも明らかな、古来からの国のかたちの話題は、国会の場に相応しく、時間切れに涙を吞んだ他の議題と共に、披露される機会があることを願っています。

非常に示唆的な内容でしたので、該当部分を文字起こししてみました。

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自由民主党 山本順三議員:初めてガラスの天井を破られて、女性初の総理大臣として、スタートを切られた高市総理、総理大臣の所信表明演説の中で、強い経済を作る、そしてまた日本列島を強く豊かにしていく、世界の中で、真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す。絶対に諦めない決意を持って、国家、国民のために果敢に働いてまいりますという、そういう意気込みを示されました。

大変に私ども、大いに嬉しく思っておるところでありますけれども、その後ですね、いろんな行事が立て続けにございました。大変に、バタバタするようなスタートを切られたと思いますけれども、そのスタートで、高市総理の支持率、これがうなぎ上りにずっと上がってきてるということも私共に取りましては大変嬉しいことでありました。

総理は、半分、私は愛媛の血が流れてるんだということをよくおっしゃいました。お母様が愛媛県の出身ということもあって、我々、愛媛県は残念ながら、総理を輩出していない数少ない県でありますけれども、高市総理の誕生によってですね、0.5ぐらいは総理を輩出したのかなという風に県民みんなで喜びながら応援をしているところでもあります。

そこで、まずお伺いしたいのはですね、この支持率が上がってきた、それは おそらく高市総理の就任後の積極的な活動、さらにはこういった本会議、 そして委員会での質疑、応答、これを聞いておって、多くの皆さん方が理解を示し、また大いに明るさを取り戻したような、そんな感じがしてるのではないだろうかという風に私どもは感じておりますけれども、ご自身はですね、今回のこのような状況、いいスタートを切れたその状況の中で、どういう風な分析をされて今後の総理としての活動に生かしていかれるのか、基本的な考え方をお示しいただければありがたいと思います。

高市総理:支持率っていうのは、国民の皆様がお決めになることでございますし、その結果について特にコメントをすることはいたしませんけれども、仮に大きな期待をいただいていたとしたらですね、もうこれまで申し上げてきたこと1つずつ、1 つずつ、粘り強く諦めずに取り組んで結果を出してゆくということにつきます。

やはり22世紀を生きる方のことも考えて、そして今、生きている私たちも安全に安心して暮らせる。そんな日本にすべく一生懸命働いてまいります。ありがとうございます。

山本議員:ありがとうございます。実は先般ですね、前々から是非とも行きたいと思っていた正倉院の展覧会と言いましょうか、正倉院展に足を運ぶチャンスをいただきました。そこでいろんな方々とお話をしておったのでありますけれども、1300年という悠久の時を超えてですね、当時の聖武天皇ゆかりの品々が多く飾られておりました。全部で9000点あるんだという話を聞かしてもらいましたけれども、その中のごくごく一部が展示されているということですが、今年の展示というのは非常に内容が濃いんだということを教えていただきました。

主だったところだけ見てまいりましたけども、その中にですね、1つ印象的なのが、「鳥毛篆書屏風 とりげてんしょのびょうぶ」というのがありまして、6点の、6つの屏風がありまして、その中に、当時の聖武天皇が考えられたいわゆる君主に対しての戒めという言葉がずっと出ておりました。ここでですね、訳したものを持ってきたわけでありますが、それを言ってたら時間がなくなるかも分かりませんので、もしも時間が余ったら 後ほどそれをお示したいという風に思いますけれども、是非ですね、ことをしっかりと受け止めて、奈良ご出身の総理でありますから、しっかと対応していただければありがたいと思います。

半分、私は愛媛の血が流れてるんだということをよくおっしゃいました。お母様が愛媛県の出身については、毎日新聞が記事を出していました。

日本書紀では、天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸(あまのいわと)に隠れた際、神々が対応を相談した場所が小高い人の集まる場所「天の高市」とされる。高市氏の両親の出身地、愛媛県にも「高市」という地名があり、名字に関連しているとみられる。

「鳥毛篆書屏風 とりげてんしょのびょうぶ」【正倉院展】の画像はこちら

鳥毛篆書屏風 とりげてんしょのびょうぶ」は、書の部分に鳥の羽毛を貼り付けて表し、表面の一部に金箔、銀箔、玉虫の細片が蒔かれた精緻なもの。篆書(てんしょ)は、 秦の始皇帝が制定した書体に由来し、日本では天皇御璽(ぎょじ 公式に用いる印章)や諸国の官印に採用されるなど、権力を象徴する書体とのこと。
先日、足を運んだ正倉院展の目録から、内容を引用させていただきます。

第一扇 主無獨治 臣有賛明 主人が独裁しなければ、臣下はその明晰さを讃える

第二扇 箴規苟納 咎悔不生 決まり事を仮にも守るならば、後悔は生まれない

第三扇 明生致化 務在得人 明晰な王がよい政治を行うには、努力してよい人を得ることが必要である

第四扇 任愚政乱 用哲民親 愚かな人に任せれば政治は乱れ、賢い人を使えば民が親しむ

第五扇 近賢無過 親佞多感 賢い人々に近づけば過ちがなく、よこしまな人に親しめば心の惑いが多い

第六扇 見善則遷 終為聖得 善を見てすぐに学ぶなら、ついには聖なる徳を行うようになる

聖武天皇ゆかりの歌を引いて自民党総裁に上り詰め、十七条の憲法を所信表明演説で披露した奈良出身で、天照大神にその名が由来する高市総理には、やはり聖武天皇の独裁を戒める言葉が響くということでしょうか。

愛子天皇論3』をれいにゃんさんから献本された山本順三議員は、女性天皇には賛成の方。
天照大神ゆかりの高市という愛媛の地名にかけても、政治が乱れぬよう、しっかりと
総裁の手綱を握っておいていただきたいと思います。

「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ

1 件のコメント

    れいにゃん

    2025年11月13日

    ブログにして下さり、ありがとうございます。
    直接皇位継承に触れていなくても、「その理論や感覚なら、女性天皇も女系天皇も問題ないですね。」と言えるやりとりです。女性天皇に賛成している自民党議員が、ハッキリとそう表明できる空気の醸成に繋がりますように。
    愛子天皇論3を受け取った議員が、その後、国会において、どのような言葉を紡ぐのかを、しっかり見届けたいと思います。

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