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テスラ研究家・新戸雅章の静かなる熱狂の日々

エジソンも好きなテスラ研究家がいろいろ勝手に語っています。

「怪人二十面相・伝」を三茶で観る。よきかな。

2009-03-22 00:02:01 | Weblog
 遅ればせながら「Kー20 怪人二十面相・伝」(佐藤嗣麻子監督)を、三軒茶屋シネマで観てきた。
 始まってすぐににんまり。テスラ装置(テスラコイル)の講演会の舞台にニコラ・テスラの大きな顔写真が掲げられている。割とよく使われる40代の頃の写真だった。それから同じ場面で、うん、うん、うん、と三度うなづいた。もちろんテスラ装置のデモをするシーン。

 テスラコイルのかたちが、ワーデンクリフ型のオーソドックスなタイプでよかった。放電のかたちがリアルで満足。装置について講演するのが八木(多分、八木アンテナの八木秀次)教授というのも、くすぐられた。佐藤監督、なかなかツボを心得てらっしゃる。これだけでも900円(シルバー割引)分の価値は充分にあった。

 あとは童心に帰って、最後まで楽しませてもらった。ありがちな話で、ストーリーにはツッコミどころもあった。ディストピア的な設定にもう少しこだわって、20面相と権力側との関係を描けば、さらに厚みが出ただろう。
 とはいえ、後味のよい娯楽作としてかなりの出来だと思った。

 役者ではシャイで根暗な感じの金城武に惹かれた。もっと陰影をつけてもよいくらい。鹿賀丈史、國村準も、仲村トオルもはまっていたし、小林少年役の男の子も雰囲気があった。
 松たか子はこういうお嬢様役が似合っている。木村多江だったらもっとよかったのにとはいわない。松で適役だった。
 ただ、木村多江なら女マッドサイエンチスト役で、自分のつくったテスラコイルの放電を浴びて身もだえる、なんてシーンが見てみたい。
 そんなシーンがあったら、もう完璧に昇天してしまうだろうな。シルバー割引だけに。

 エンドロールで薬試寺美津秀さんのお名前を確認して、いい気分で帰路についた。三茶まで出かけた甲斐があった。レトロでスティームパンクな佐藤監督の次回作に期待したい。

 
 

2 コメント(10/1 コメント投稿終了)

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K20を少し見た (村中哲男)
2009-03-29 13:16:18
昨年、「天才の発想力」と言う本の誤植を指摘させて頂いた村中
です。日本初の交流発電を開始した岩垂邦彦を研究しています。

私も先日中国へ出張した際に機内でK20の冒頭の部分を見て驚
いた次第です。一目見てこれはテスラの機械だとわかりました。
日本では無名なテスラが映画を通して若い人たちに知られると言
うことはいいことだと思います。無線送電という奇想天外な事業
にチャレンジする人が出て来れば社会のために役に立ちます。

無名なテスラと言いましたが、自動車の世界ではテスラは復活し
ています。アメリカのベンチャービジネスのテスラモータースが
電気自動車を販売しているかられす。無線で電力を自動車へ送電
できるようになれば充電も簡単です。
これからはちょくちょく寄らせて頂きます。

K20は私が撮影協力しました (やくしじ)
2010-07-05 16:33:39
映画・K20怪人二十面相のテスラコイルの事で記事に上がっていたのでコメントです。

この映画のテスラコイル放電VFXの部分は私のテスラコイル
の放電映像をマッチングさせた映像になっています。
実際に東宝の撮影所で収録してます。

エンドロールに テスラコイル指導 薬師寺美津秀
の名前も出ておりますよ 笑

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