(今朝の空)
gooブログが10月1日早朝に更新終了する。
そこに向けてのこり数十時間。あと1日あるけれども、朝が弱いじぶんは今日が最後の更新になるだろう。ネコたちを横にしてPCに向かう朝。
もうのこりギリギリだなあ。。と、ぼそっとつぶやいた。
それと同時にPモデルの曲「のこりギリギリ」を思い出した。だが、そんな語呂合わせが最後の曲というのもなんだか寂しいな、と考えた。
しかし、なんでも身を起こすのが遅くて、なんでもやることがギリギリなのは何歳(いつく)になっても変わらない。そんな具合で、生きてきて損ばかりしてきた。そう実感する。
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gooブログの終了が告げられたのは4月だっただろうか?そのときは心中(しんちゅう)でひどく驚いた。動揺した。
ネット、SNS・・・etc、この20年で時代のありさまが一変したのは百も承知だった。だが、それでも、個人個人が各々の場所に座して、ひとり何かをアタマで考えて、その考えたことを文字や写真などに託す。そんな姿があるのは、いつになってもヒトの基本形にみえ、その変わらぬ基本が含まれている「ブログ」という形態に何か正しさのようなものを感じてきた。笑われるだろうけど。だから言わないできたけれども。。。
でも、自己PRばかりで疲れる人のブログは見たくない。つまり今のブログの8割は見たくないのだけど。。そのいっぽうで真摯にじぶんのことばで何かを記し、何かを伝えようとしている、しずかなブログには惹かれて仕方がない。(例えばくもおさんやottokitcheさんみたいに。。たんにまっとうな人が好きなだけなのですが。)
だから、SNS全盛の世の中にまるで拮抗するように、いつまでも毅然と続いていたgooブログの姿はたのもしかった。世間がこれだけ変わっても2025年までそれを続けてくれたのだから、その役割は大きかった。
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一番はじめに「ブログ」というものを知ったのは、ラジオ番組「荒川強啓デイキャッチ」だった。たぶんそれは2005年のゴールデンウィーク連休の日のこと。
その日の番組テーマが「ブログ」で、ブログを始めたという人たちと強啓さんが電話でやりとり。ブログって何なの?始めてみてどんな感じ?。電話に出た60代の奥さまは決してネットやデジタルに詳しくは無い方だったが、始めてみての感想を楽しそうに話していた。
当時は「ブログ」という名前の意味すらじぶんは知らず、その番組で初めてその存在を知った。その後そのラジオ番組に刺激を受けて、試しにやってみたら最初の記事がアップできた。あくまでも最初は実験だった。設定も適当だったし。
しかし、そんな実験している感覚のまま、おためしの延長線で最初の設定のまま、こうして20年続いてしまった。
わたしはしぶんの心身<こころとカラダ>の両面に障害を持っている。それがブログのタイトルにも反映している。何もいまさら言う話しでもないが。
十代の頃に読んでいた渋谷陽一さんの本に「人間とは人間という病気を持った、死滅することを前提とした不完全な生命体である」といった箇所があり、それに影響を受けたのもあるが、それ抜きでもわたしは毎日起きている(生きている)それだけで十分に息苦しさや違和感を絶えず抱いている。
こんなじぶんでも何とか生きている。そんな人はこの世にたくさん居る。そんなことを思い巡らせながら、誰か静かに苦しみながらもそれでも何とか生きていこうと手を伸ばしている人たちの灯台でありたい、といっときよく思い、繰り返しよくそう言ってきた。
アクセス数がどうこうとギャーギャー騒いでいる世間的人々の世界を離れ、この世の片隅でひたすら静かに海をながめ、光をともして回る灯台みたいな存在。
それは、深夜「開いててよかった」と思う場末のコンビニのように。。。いつもは行かないくせに、その明かりが見えるだけで、起きている人がいるというだけで何か安堵してしまう夜があるように。。。それが自殺したいと思った夜だったならば。じぶんが十代だった夜、死にそうな夜に救いになった何かを想い出すように。
しかし果たしてこのブログがどの程度、だれの何かになったかはわからない。でも、何とか20年死なずに灯台の守り人の任務だけは終えることはできた。
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gooブログには本当にお世話になりました。こんな場がなかったら知り得ない体験を提供してもらって、つくづく感謝しています。
この場にかかわってきた大勢のスタッフの方々、長い間たいへんお世話になりました。
■ 細野晴臣&小坂忠「ありがとう」2005■
ありがとう 君の気まぐれにありがとう
ありがとう 君の出鱈目にありがとう
お世辞も皮肉の言葉にも ただどうもどうも
口から出る言葉は ただありがとうだけ
ありがとう 君の嘘っぱちにありがとう
ありがとう 君の薄笑いにありがとう
お世辞も皮肉の言葉にも ただどうもどうも
口から出る言葉は ただありがとうだけ
どうです 僕は 大地のように 関わる全てを受け入れるふり
だんだん馬鹿になってゆくのです
ありがとう 君の忠告にありがとう
ありがとう 君の親切にありがとう
石になった心の底に響いても
口から出る言葉は ただありがとうだけ
どうです 僕は 大地のように 関わる全てを受け入れるふり
だんだん馬鹿になってゆくのです
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まだ設定を解放していないし、やり方が全くわからないので、数日頂くかもしれませんが、新しい引越し先は下記になります。こんな案内もギリギリですが。
https://hidamarunoneko.hatenablog.com/
「はらいそ」みたいに「この次はモアベターよ」などと言える何かがあるわけではないし、いったいいつまで元気でいられるかはわからない。
こんな世では、誰もがわからないけど。
しかし、この歌のように、ユーモアを忘れない細野さんみたいに、したたかに生きたいものである。
引き続きのお付き合いの数人の方は、これからもよろしくお願いします。
それではまた。