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インド、10日の自爆攻撃の共謀者を逮捕-容疑者はカシミール出身

  • 自爆犯は医科大学の准教授、車両購入も計画か
  • インドは4月の襲撃についてパキスタンの関与を主張

インド政府は、10日に首都ニューデリー中心部で起きた自爆攻撃に関与したとして、カシミール出身の男を逮捕した。この攻撃では10人が死亡、32人が負傷している。

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  国家捜査局(NIA)の16日発表によると、逮捕されたアミル・ラシド・アリ容疑者は、自爆犯と共謀して犯行を計画。爆発に使用された車両購入のためニューデリーに入ったという。

  NIAは、自爆犯としてウマル・ウン・ナビ容疑者を特定。同容疑者はカシミール地方南部のプルワマ地区在住で、ファリダバードのアル・ファラー大学に勤務する内科の准教授だったとしている。

Explosion Rocks Entrance To Metro Station In Delhi
世界遺産「レッドフォート(赤い城)」近くの事件現場(10日)
Photographer: Ritesh Shukla/Getty Images

  NIAは声明で「今回の事件の背後にあるより大きな陰謀の全容解明と、関与した他の人物の特定に向けて複数の手がかりを追っている」と説明した。

  インド国内出身者の関与は、モディ首相にとって今回の事件への対応を一層難しくする要因となっている。

  インド政府は、4月にカシミールで武装勢力により26人が殺害された事件以降、すべてのテロ行為をインドに対する戦争行為と見なす政策を採用している。政府は4月の襲撃についてパキスタンの関与を主張。これを受けて5月には核兵器を保有する両国間で4日間の衝突が発生し、全面戦争寸前にまで緊張が高まった。パキスタンは一貫して関与を否定している。

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原題:India Arrests Suspected Accomplice in New Delhi Suicide Bombing(抜粋)

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