「新入社員は全員入寮」で離職ほぼゼロ、カフェタイムに補助金…若手の孤独感解消に取り組む企業
化粧品大手「コーセー」(東京)は22年から、新入社員とベテラン社員ら計5人程度が疑似的な家族となる「セカンドホーム計画」を実施している。メンバーは月1回、オンラインで仕事や趣味などについて話し合うことで、新入社員の孤独感解消や、部署や年代が異なる社員の交流につなげている。
野村総合研究所シニアコンサルタント、坂田彩衣さんは「勤続年数が短いと社内の人間関係が構築できておらず、孤独を感じやすい。誰かとたわいもない会話をする機会を増やすことが孤独感の解消につながる」と話す。
パーソル総合研究所の昨年の調査によると、20代では、「テレワークはない」と回答した人よりも、「週3~4日程度テレワーク」「週5日程度テレワーク」と回答した人のほうが孤独を強く感じていた。若手社員は業務経験が浅くて自分の判断では仕事をしづらいが、オンラインでは上司・同僚のサポートを得にくいことが原因とみられる。
パーソル総合研究所主席研究員、小林祐児さんは、「孤独・孤立感解消のため、管理職は若手とのコミュニケーションの場を戦略的に設けることが重要だ」と話している。
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