名古屋主婦殺害容疑者「子育てなどの考え嫌い」 被害者夫と事件前会話
1999年に名古屋市西区のアパートで主婦、高羽奈美子さん(当時32)を殺害した疑いで逮捕されたアルバイトの安福久美子容疑者(69)が、奈美子さんの夫、悟さん(69)について「子育てなどに関する考え方が嫌いだった」との趣旨の供述をしていることが14日、捜査関係者への取材で分かった。
容疑者は悟さんと高校の同級生で、事件5カ月前に同窓会で再会していた。
容疑者と面識がなかったとみられる奈美子さんを襲った動機としては不明瞭で、愛知県警西署捜査本部は同窓会で交わした会話内容を精査し、事件との関連があるか調べる。捜査関係者によると、逮捕直後は容疑を認め取り調べに応じていたが、その後拒否している。
悟さんによると、高校時代、容疑者は同じ部活で好意を告げられたことがあった。卒業後、悟さんが通う大学の部活練習後に容疑者が連絡なく待っていたこともあった。
その後は接点はなく、99年6月に高校の部活動の同窓会で再会。悟さんは奈美子さんと結婚して息子がいると伝え、容疑者は「結婚して、仕事しながら主婦業もしている」と話したという。以降、容疑者と連絡を取ることはなかった。
奈美子さんは99年11月13日、首を数カ所刺されて失血死した。〔共同〕