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テスラ研究家・新戸雅章の静かなる熱狂の日々

エジソンも好きなテスラ研究家がいろいろ勝手に語っています。

グーグルとテスラ

2006-01-25 21:54:42 | Weblog
 検索サイト「グーグル」の共同創業者、ラリー・ページ氏がテスラ・ファンだという記事をブログで読んだ。昨年、ミシガン大学で開かれた講演会で言及したそうだ。
 12歳のときにテスラの伝記を読んだページ氏は、偉大な発明家になって世界に名をとどろかせようと決心したとのこと。現在32歳のページ氏が12歳というと、今から20年前である。たぶん、当時評判になっていたマーガレット・チェニーの伝記”Tesla: Man Out of Time"(邦題「テスラー発明王エジソンを超えた偉才」工作舎)を読んだのだろう。
 発明家を志望し、コンピュータ・サイエンスと出会ってネットワーク・ビジネスの雄にのぼりつめる――。いかにもアメリカ的な構図である。しかもエジソンではなく、テスラにあこがれて、というのが21世紀的でクールだ。
 テスラの話題もそうだが、このスピーチでページ氏が「グーグルはエンジニアリングの会社だ」と主張しているのが興味深かった。虚飾に彩られた日本の代表的IT企業の失墜を見るにつけ、こうした認識の重要性があらためて問われることになるだろう。
 現在、グーグルでTeslaを検索すると約420万件、Nikola Teslaで検索すると約90万件がヒットする。グーグルを利用していると、テスラの情報が検索サイトを通じて組織化されていくのがよくわかる。あらためてすばらしい発明だと思う。
 今後も情報収集に利用するのはもちろんだが、19世紀の「発明家ー企業家」の末裔であるページ氏の動向にも注目していきたい。