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テスラ研究家・新戸雅章の静かなる熱狂の日々

エジソンも好きなテスラ研究家がいろいろ勝手に語っています。

★テスラ講座、無事終了

2005-11-21 00:37:02 | Weblog
 連続講座「ニコラ・テスラの真実」は、11月19日(土)の第3回「テスラーガーンズバック連続体」をもって無事終了した。
 今回の講義では、準備段階からテスラとSFの深いつながりに驚かされた。初期のアメリカSFはテスラの夢そのものではないか。
 そのテスラとSFをつなぐ媒介者となったのが、「アメリカSFの父」ヒューゴー・ガーンズバックである。ガーンズバックはアメリカ初の商業SF誌「アメージング・ストーリイズ」を刊行する以前に、その母胎となる無線雑誌「モダン・エレクトリック」や「エレクトリカル・エクスペリメンター」を刊行していた。
 とくに後者はテスラ博物館といってよいほどテスラのイメージで埋め尽くされていた。そのイメージを具現化したのが、ガーンズバックと名コンビを組んだSFイラストレータ、フランク・R・ポールである。
 ポールによって醸成されたテスラの想像力は「アメージング・ストーリイズ」にも引き継がれた。初期のアメリカSFにテスラの想像力がいかに寄与したかは、その表紙やイラストを見れば一目瞭然である。
 我田引水と誤解をおそれずにいえば、SFもまたテスラの発明品のひとつだったのではないか? こんなことを書くと古いSFファンにはあきれられるかもしれないが、まったく根も葉もない話ではない。資料が整理できたら、いずれまとまったかたちで文章にしたいと考えている。

 講座のほうは、初のテスラ講座ということでいろいろ不安もあったが、ふたをあければよい参加者にめぐまれ、全3回を通して講師が一番楽しませてもらった。遠路はるばるお越しいただき、長時間の講義をご傾聴いただいた参加者には、この場を借りて御礼申し上げたい。