「主人の名誉を回復することは、いつかきっと、できると信じています」あまりにも非情な、容赦なく、次から次へと繰り返される誹謗中傷 自死した元県議の妻が問う「人を貶めることの責任」
政治団体「NHKから国民を守る党」党首・立花孝志容疑者(58)が逮捕された。 逮捕容疑は名誉毀損。 兵庫県・斎藤元彦知事の疑惑を追及していた、元県議の竹内英明さん(当時50歳)について、「逮捕される予定だった」などと街頭演説やSNS発信を重ねた疑いだ。 竹内さんは、相次ぐ誹謗中傷を苦に、2025年1月に自ら命を絶つ。 それでもなお、遺族への心ない罵詈雑言は続いた。 立花容疑者の逮捕に今、何を思うのか。12日、竹内さんの妻がインタビューに応じ、その胸の内を明かしてくれた。 (取材:関西テレビ 鈴木祐輔)
【鈴木】 立花容疑者が逮捕されました。どうお感じになりましたか? 【竹内さん】 「大変驚きましたけれども、すごくほっとしました。最近はどうなっているのかな、なかなか難しいのかなと、すごく気がかりに思っていました。大きく動いたというのは、主人にも報告ができるので安心しました。信じられないような思いで、『夢じゃないよな』って反すうしながら、仏前に伝えました」 【鈴木】 逮捕容疑には亡くなった後の名誉毀損についても含まれています。 【竹内さん】 「『死者の名誉毀損』ということが、過去に判例もなくて非常にハードルが高いことは、私も色んな方にお聞きして躊躇するところもありました。 ただ、これまでなら考えられなかったような、故人に対して尊厳を踏みにじるようなことが繰り返されて、永遠に続いていく。 亡くなった人間が反論できるわけもないですから、名誉毀損されてそのまま放置されている。それがまた非常に勢いを持って広まっていく。 本人はもうおりませんけど、私たちにとっては耐え難いことですし、本当に許されない行為だと思いました。 死者の名誉を毀損したということは、立証は非常に難しいのかもしれないけれど、やはりここできちんと、どう責任が伴うかというのはきちんと考えられるべきだし、それを許さない世の中であってほしいというふうに思いましたので。 主人の名誉を回復することは、いつかきっと、できると信じています」