”Lumiere”
私がときに使うフレーズとして、「いもしなかった場所には帰れませんてば」というのがある訳だけれど、そのフレーズで突っ込まれるのを覚悟で言ってしまおう。
アイルランドへ帰ろう。行ったこともない島国だけれど、その国に帰ろう。そもそも今、時は冬の始めなのであって、この音楽の向こうに見えてくる穏やかな緑の原野の風景なんか、かの国へ行ったって待ってくれてはいないのである、それも分っているのだけれど。
アイルランドのトラッド界を代表するきれいどころのお二人、Éilís KennedyとPauline Scanlon がこのほど結成したデュオチームのデビュー盤であります。
完全なジャケ買いだったんだけど、聴いてみたら中身はジャケと同じくらい良かった。
何より二人のコーラスが良い。たまらなく柔らかく優しく絡み合い、最上級の織物みたいに美しい文様を描き出している。あるいは最高の出来のクリームを口に含んだ感じだろうか。二人のコーラスによりメロディはふわりとこの世に生まれ出て、ゆったりと空気の中に溶け出して行く。
二人の伸びやかなコーラスのうちで、決して激することなく乱れることなく、ひたすら緩やかな癒しの軌跡を描いて上昇し下降するメロディたち。よくもまあ、こんなに良い曲ばかり選んだものだなあ。二人の繊細な優しさに満ちたコーラスを生かせる曲が古い民謡ばかり、見事に並んでいるものなあ。
α波出まくり、という奴だろうか。癒される、癒される。などと能天気に浮かれているうち、気が付けばアルバムはゲール語曲連発の神秘を秘めた終盤に至っており、こちらの魂は彼女らの思惑通り(?)大昔のアイルランドの晴れた空の下で、なにやら古代アイルランドの蔡事の列に加わったりしているのである。
と言うか、それでかまわない。出来ればそのまま現世に帰って来たくないくらいだ。
私がときに使うフレーズとして、「いもしなかった場所には帰れませんてば」というのがある訳だけれど、そのフレーズで突っ込まれるのを覚悟で言ってしまおう。
アイルランドへ帰ろう。行ったこともない島国だけれど、その国に帰ろう。そもそも今、時は冬の始めなのであって、この音楽の向こうに見えてくる穏やかな緑の原野の風景なんか、かの国へ行ったって待ってくれてはいないのである、それも分っているのだけれど。
アイルランドのトラッド界を代表するきれいどころのお二人、Éilís KennedyとPauline Scanlon がこのほど結成したデュオチームのデビュー盤であります。
完全なジャケ買いだったんだけど、聴いてみたら中身はジャケと同じくらい良かった。
何より二人のコーラスが良い。たまらなく柔らかく優しく絡み合い、最上級の織物みたいに美しい文様を描き出している。あるいは最高の出来のクリームを口に含んだ感じだろうか。二人のコーラスによりメロディはふわりとこの世に生まれ出て、ゆったりと空気の中に溶け出して行く。
二人の伸びやかなコーラスのうちで、決して激することなく乱れることなく、ひたすら緩やかな癒しの軌跡を描いて上昇し下降するメロディたち。よくもまあ、こんなに良い曲ばかり選んだものだなあ。二人の繊細な優しさに満ちたコーラスを生かせる曲が古い民謡ばかり、見事に並んでいるものなあ。
α波出まくり、という奴だろうか。癒される、癒される。などと能天気に浮かれているうち、気が付けばアルバムはゲール語曲連発の神秘を秘めた終盤に至っており、こちらの魂は彼女らの思惑通り(?)大昔のアイルランドの晴れた空の下で、なにやら古代アイルランドの蔡事の列に加わったりしているのである。
と言うか、それでかまわない。出来ればそのまま現世に帰って来たくないくらいだ。