厄災(?)、ティワットへ
ここはハイラル。
そして、この金髪で青い目をした野生児…ではなく一応「剣士」がリンク。
彼はこんなのでもかつて、厄災ガノンを討ち、そして瘴気の化身たるガノンドロフをも打ち倒したハイラルの英雄である、こんなのでも!
……が、そんなことは彼にとってはどうでもよく彼は今日もハイラルを飛び回っていた(物理)。
リンクは何処からか出した青いバクダンを抱えて飛翔する(謎)。
そして彼は地面に深穴(?)を見つけた。
深穴というのは地底と場所と地上を繋ぐ穴でリンクはいつも駆け回っているだけあって流石にその場所を全て把握していた。
彼の知る限りこの場所にはなかったはずだが。
『こんなとこにあったっけ? まあいいや』
リンクは一瞬躊躇はしたが、好奇心に従ってその穴に、一般人が見れば深穴には見えない空間の裂け目のような物に飛び込んだ…
『……うーん?』
目を覚ましたリンクは、体を起こす。
どうやら砂浜のような場所らしいが、目に映る景色は彼の知るハイラルの何処とも違っていた。
『どこだここ?』
辺りを見回すと白っぽい物体がそばに落ちていた。
リンクはその辺に落ちていた木の枝を拾い、つついてみる。
反応はない。
思い切り叩いてみる。
「うぅ……! おいっ、いきなり叩くなよっ!」
『シャァァベッタァ!!』
跳ね起きたリンクは一歩飛び退いて木の枝を構えた。
「待て待て待て! 急に叫ぶな! オイラは敵じゃないってば! オイラはパイモン!」
『ぱいもん……なにそれ?』
「なにって言われても困るけど! そっちこそ誰なんだよ! なんか蛮族みたいな雰囲気だけど……」
『リンク』
「聞いたことないな…で、ここに来た理由は?」
「穴があったから飛び込んだ」
「理由になってないからなそれ!?」
パイモンは思わず頭を抱えた。
「困ったな…でもまあ、雰囲気的に強そうだし剣とか使えるんだよな?」
「……バクダンも使える」
「バクダン!? ってうわっ、出した!!」
リンクはすでに何処からともなく丸い爆弾を取り出していた。しかも今にもそれをパイモンに投げようとしている。
「おい! やめろよ! もうわかったぞ! とにかくここがどこかわかるか?」
『どこ?』
「モンドだぞ!」
『どこそれ?』
「えーっと、テイワット?」
『分かった』
「おまえ、全然わかってないだろ!」
『うん!』
「大丈夫か? うーん……でも、腕はよさそうだしな。よし、とりあえずモンド城ってとこに行こうぜ!」
『わかった』
リンクはそう言うと、出したバクダンを抱えて飛び始めた。
なぜ飛ぶのかは一切不明である。
パイモンは天を仰いだ。
「……こいつ、本当に大丈夫かなぁ……」
ーー テイワットに“
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