今回5000文字近くあるぜ!
まぁ内容は薄いけどな!!
「……桐藤ナギサさん……彼女を、アリウスの襲撃から守りましょう。そして私たちは私たちで無事に試験を受け、合格するのです」
「後からどんな文句も言えないように、かけておいた罠はそのままに………それでも試験会場に辿り着き、みんなで90点以上を取って、堂々と合格するんです」
「それが私たちにとって救いになる、唯一の答えではありませんか?」
「試験は9時……それと同時に、アリウスの作戦が始まる。そうですよね?」
「……うん」
「でも……そんなこと、できるんでしょうか…?」
「大丈夫ですよ。何せここには、正義実現委員会のメンバーと、ゲリラ戦の達人と、ティーパーティーの偏愛を受けた自称平凡な人と、トリニティにほぼ精通した人に、トリニティにいつか並ぶと噂されるあの学校のナンバー2までいます」
「……最後に関しては、今だいぶ情けない姿を見せていますが……」
「…シリアスな雰囲気だから言わなかったけど、ユウキ、あんた何でこの部屋入ってからずっと土下座の体制なのよ!?」
「…ユウキ、私は大丈夫だ。だから…」
「…いや、この話が終わるまではこの体制でいさせてくれ………」
「ま、まぁ……その上、ちょっとしたマスターキーのような、「シャーレ」の先生までいるんですよ?」
「ま、まあ……」
「この組み合わせであれば、きっと………トリニティぐらい、半日で転覆させられますよ♡」
「……えっ?な、何をする気!?」
「…覚悟はできてる」
「あ、アズサちゃんまで……!?」
「何をするも何も、試験を受けて合格するだけです♡」
「さぁ、今こそ力を合わせる時です!行きますよ!」
「……その前に、この土下座してる奴を起こすのが先じゃない?」
「あ……ふふ…ほら、ユウキちゃん?貴女には今回大事な仕事がありますから……立ちましょう?」
「………わかった……」
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「……敵だ!増え」
「今さら遅い」
バンと撃たれた弾は見事に相手の頭に当たり、また一人倒れる。
「……入り口側の敵は全員倒したぞ。そっちはどうだ?」
「…ちらほらいますが……入り口と比べて明らかに少ないです。これなら、直ぐに目的地に辿り着けそうです♡」
「いくら奇襲とはいえもう倒してしまうとは。流石だな、ユウキ」
「…作戦が終わったら、私は先生の所に戻る。本当は今すぐにでも行きたいぐらいだ」
「大丈夫ですよ。もうすぐ着きます…」
「……!!…急げ。アリウスの部隊と思わしき集団が、もうトリニティの自治区に踏み入れている」
「わかりました…!みなさん、急ぎますよ…!」
……ひとまず、私の役目は一旦終わった。
本来なら休憩でもして次のために体を休ませるのが正解だが……
気絶しているトリニティの生徒達を眺める。
「……ちょっと失礼」
本当に失礼だが持っていたバッグや服のポケットから、マガジンを集める。
「ちょっと大変だが……間に合うか」
「……誘拐、成功しました……!今から合宿場所に向かってください」
「了解」
「…すみません、そちらから金属音が聞こえるのですが……」
「気にするな、後で伝える」
「あら、先を越されてしまいましたか……これでも全速力で向かったつもりなんですが…」
「まぁ、そっちは五人に、さらにそんな荷物抱えていたらな」
「……ユウキちゃんの方が荷物抱えてそうなんですが……その、ポケットやら鞄にやらにパンパンに詰まっているのは?」
ポケットと鞄を逆さにし中身を全部出す。
「うえ……これ、全部マガジン?それに、手榴弾とかもあるし……」
「ユウキちゃん、いくら立て篭もるとはいえ、そんな量の弾丸は流石に……」
「いや、これの大半を爆弾にする。アズサ、コハル。教えるからこっちに」
「え!?私も!?」
「正義実現委員会に所属している都合上、知ってて損は無いだろう?」
「そ、そっか……な、なんかユウキ、口調変わってない?」
「作戦中や戦闘中に性格や口調が変わるのはよくある事だ。アリウスでも、そんな人がいた」
「それにしても……こんな爆弾があったとは。爆弾についてはアリウスの誰にも負けない自信があったが……世界は広いな」
「その世界に、お前が羽ばたくために今戦おうとしているんだ」
「……うん………あ、出来た。ここからどうすれば?」
「ちょっと二人とも早い……!も、もうちょっと待って…!」
「…ふふ、コハル。ここはこうやるんだ。そしてこうすれば……」
「あ……!できた…!って、何で一回見ただけでそこまでできるのよ!?」
「…フフン」
「ふふふ…♡仲良しで良いですね。ヒフミちゃん、私達はもう一度作戦を見直しましょうか?」
「はい!先生も、一緒にやりましょう!」
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「……来ました。全員、作戦通りにいきましょう」
「ユウキ。私と一緒に行こう」
「……護衛として、あまり先生の側から離れるのは…………はぁ。この際、どちらでも良いだろう。アズサ、案内してくれ」
ドカアアアァァァアン!!!
バリケードが吹き飛ばされ、煙の中から大量のアリウスの生徒達が出てくる。
「だと思った…」
「なっ…!?」
「アズサ!」
「わかってる!」
すぐさま後ろを向いて逃げる。作戦とはいえ、敵に背を向けて逃げるのはいかがなものか。
「ユウキ、左に!」
「勿論!」
教室から廊下、寝室からホーム。
移動するごとに後ろから爆発音と悲鳴が聞こえる。
…が、未だに後ろから弾が飛んでこないことはない。
「たった一つの学校から来るにしては、あまりに多いな……」
「アリウスは、ほぼ全員が戦闘要員として育てられる」
「学校全員が戦闘要員って考えると……納得はできるか」
「だとしても……多い」
「ユウキ、このまま真っ直ぐ。体育館に向かう」
「…ようやく終了か……どれだけ削れたかは、後の戦闘でわかるか」
「その先が袋小路なのは把握済みだ!」
弾の代わりかの様に大声が後ろから聞こえてくる。
「……馬鹿、だな」
ポケットから手榴弾を取り出し、後ろに投げる。
「……っ!まだ悪あがきをするかぁ!」
「あぁ、本当に馬鹿だな。感情で前が見えていない。もしアリウスの作戦が成功したとしても、末路なんて見え透けている」
「なっ…!?」
一際大きい爆発音が流れる。
「…ユウキ、今のは?」
「キヴォトス風に言うと……「自家製スタン・グレネード」だな」
そうして走っていると、体育館が見えて来た。
「…あ、アズサ!ユウキ!」
「合流完了ですね!ということは……」
振り返ると、アリウスの生徒たちが。入り口の時よりかは大分少なくなっているが、俄然数は多い。
「一先ず仕上げといきましょうか♡」
「先生、来ます。指揮の準備を」
「…わかった!」
…言われてみれば、私が先生の指揮を受けるのは初めてかもしれない。
どんなものか、感じてみるのも…悪くは無い。
しかし戦闘シーンはカット。まぁ原作と同じ感じで書くとなんかマンネリ感がね……
「ぐっ…うっ…!!」
…最後か。
「先生。指揮、ありがとうございました。的確で実に素晴らしいものでした」
「か、勝った…?」
「全員、戦闘不能」
「あうぅ…先生がいて…良かったです…」
「…コハル。一応聞いておくが、正義実現委員会には?」
「勿論連絡したわよ!多分、すぐ返事が…」
ドオォォン!!
「……!まだいるのか…!」
大きな音と共に現れたのは、さらに増えたアリウスの生徒と………
「増援部隊がこんなに…早く…!?」
「な、何で…?トリニティには、正義実現委員会が……」
「……やはり、か…?」
「?…ユウキちゃん、何か知って…?」
……これが本当なら、裏切り者は…
「…もう一人いる」
「…え?」
「裏切り者は、もう一人いる可能性がある。そしてその裏切り者は……」
「……よく、わかったね。私関心しちゃった」
アリウスの生徒の中から、ピンク髪の生徒が現れる。
「…ミカ……さん…?」
「……私の心配は、杞憂ではなかったみたいですね、ミカ様?」
「……元々バラしちゃうつもりだったんだけど……どうしてわかったのか、教えてくれる?」
いつも通りの、明るい声。だが、それは明らかに私達に向けて敵意を持っている声に聞こえた。
「そもそも、ナギサ様……いや、セイア様襲撃の話を聞いた時から、違和感はありました」
「えっ…!?でも、入院中って……」
「その顛末は、また檻の中にいる時にでも話すよ。大丈夫、退屈はしないよ?」
「はぁ……話を続けます。もしアズサがセイア様を襲撃した張本人なら。当然、一度ナギサ様襲撃の時でもあったような、あの警戒網を突破したということになります」
「しかし……ここでもまた違和感が生じるのです」
「………あの時私たちが突破できたのは、ハナコが建物の構造を熟知していたから。しかし、いくら優秀とはいえあくまでもただの一般生徒のアズサが、一つの派閥のトップがいる建物の構造を知る方法はほぼ無いですし、また誰にも気づかれず、監視カメラにすら映らずにセイア様がいた部屋まで辿り着けるとは思えません」
「…ふーん」
ミカの様子は相変わらずピクリとも変わらない。余裕を感じているのか、また別か。
「しかし、裏切り者がもう一人いる…そう仮定した場合、あまりにも辻褄が合うのです。それも、ティーパーティーの中に」
「でも、何で私になったの?別に、ナギちゃんのとこの可能性が……いや、普通はそう考えるよね?」
「私も最初はナギサ様の派閥にいるとばかり思っていました………ですが、ミカ様。墓穴を掘りましたね。貴女はエデン条約に否定的だと、そう言いました」
少し挑発してみるが、反応は無し。あの性格なら乗ってくると思ったんだけどな……。
「それに気づいてからはトントン拍子に進みましたね。ナギサ様襲撃の話を聞いた時点で確信はついてましたが……他の派閥の建物の構造を知っている人なんて、そうそういるわけが、それもトップの建物なんてごく僅かです」
「ミカ様の権力ならさほど難しい事では……いや、もしかすると直接把握しに行けたんじゃないですか?「どうせセイア様、ナギサ様に会いに来たんでしょう」と思われるはずです。違いますか?」
「……………あーもうほんと……ユウキちゃん、探偵さんになってみたら?」
「この護衛の仕事を終えて、またフリーにでもなりましたら、考えてみますよ」
「……随分と、余裕なんだね」
挑発し続けた成果からか、ようやくミカが反応した。
「どうせ、ゲヘナがキヴォトスから消えるまで、ずっと牢獄の中なのにね」
「………っ!」
後ろの先生から、歯軋りが聞こえた様な気がした。
「…先生、そんな怖い眼もできるんだね……うん、先生がすごく怒ってることはよく分かった。ごめんね?話が急すぎるし、雑だし…」
「…もうこれ以上話しても、時間の無駄だね。それじゃ、始めようか」
後ろの生徒たちが武器を構える。
「…先生、ミカ様は私が片付けます。他のアリウスの生徒達を補習授業部の皆で……お願いします」
「…ユウキ、気をつけて。こうして見ただけでわかる……かなり強い」
「ふふっ、そうだよ。先生には前言ったけど、私結構強いんだから」
「それじゃ、やろっか?ユウキちゃん。元々私もユウキちゃんを足止めするのが役目だから」
ミカも銃を構える。
「そうですね……あぁ、その前に……」
「……え?」
「少し、移動しましょうか?」
手榴弾をすぐ真後ろで爆発させる。その推進力で、一度ミカとアリウスを分離させること。それが狙い。
………正直、今勝てるかはかなり怪しい。でも、あの物量にミカまでついては勝ち目がない。
「…先生!指揮をお願いします!」
「……わかった」
そして岩の様に硬く自らを覆って、私は個となった。
止まる事を知らないこの望みは、私を進歩させ行くのと同時に、私を破滅させるナニカの一つになるだろう。
希望が欲望に変わったある日。私は絶望に打ちひしがれ、全てが破滅へと向かっていく。
この作品は…
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ギャグ
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シリアス
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適度にどっちでも…