「東アジア選手権」が終わった。パッとしない大会だったが、韓国相手に勝利したのは唯一の救いだ。しかし8月1日の記事にも書いたとおり、この大会は日本代表の総力を挙げて戦う場所ではない。負けるより勝つ方が良いが、ムキになっているのはワールドカップの出場を逃し、なんでもいいから公式大会で名誉を得たいと思っている中国と北朝鮮だけで、主催国の韓国はベストメンバーではないし、日韓戦でも賑やかなのはゴール裏だけで他は空席が目立っていた。一番盛り上がる韓国戦でさえこの有様だから、それ以外の試合がいかに閑散としていたかは言うまでもない。
あまり知られていないが、「東アジア選手権」のスポンサー8社のうち、開催国である韓国の企業は1社だけで、残りはすべて日本企業だ。そもそも「東アジア選手権」は放映権料などの収入分配によって弱小国の救済を図るのが大会の主旨であり、どうしても経済大国である日本の金を分配することになる。スポンサーが日本企業ばかりなのを見ると、むしろそれを目的に立ち上げているフシすらあって、実際にテレ朝を始め日本企業が支出した莫大な協賛金は、韓国だけでなく中国や北朝鮮にとってもありがたかっただろう。こうなると間接的な経済援助に思えるが、テレ朝が煽るので多くの視聴者が重要な大会だと勘違いした。
そんな「東アジア選手権」で男子の日本代表がやらなければならなかったのは、ワールドカップに向けてのテストだった。ラインに固執しすぎるDFや、中央突破ができずサイドからの切り込みも弱いMF。自分でシュートしようとしないFWに、サイドからのセンタリングとセットプレーしかない攻撃パターンなど、現在の日本代表には多くの問題がある。そういった問題を解決するため、これまでのレギュラーに新しいタイプの選手を組み合わせたテストを積極的に行うべきだった。
ジーコ監督は中国戦と韓国戦で全選手を入れ替えた。レギュラー組の気持ちを引き締め、新しい可能性を探るのが目的だったとすれば、田中達也や今野泰幸といった何人かの選手が代表として使える可能性があるという程度の収穫だ。それよりも無闇に選手を増やすだけで、肝心の「どのようなチームにしたいのか」が、ワールドカップまで一年を切ったこの段階でもさっぱりわからない。どうもジーコは良い選手さえ集めれば勝てると思っているようだが、明確なビジョンに沿った人選ならいざ知らず「とにかくノッってる選手を集めました」で勝てるほどワールドカップは甘い大会ではないだろう。
次に女子代表。がんばっていた。それはわかる。でも力がなかった。今大会で一勝どころか一点も取れなかった原因は、技術やフィジカルなどすべてが力不足だったからだ。とにかくあまりにも多いパスミスやタッチミスなど、基本的な技術の未熟さを解消してほしい。そしてなによりもフィジカルの強化だ。これは女子サッカーに限ったことではないが、いつまでも「日本はフィジカルが弱い」という言い訳は通用しないだろう。欧米や南米相手ではそれも許されたが、中国や韓国、北朝鮮といったアジア勢にコロコロと転がされるのではトレーニング不足だと言われてもしかたない。
サッカーは単純なスポーツだ。相手より速く走り、相手より正確にボールを蹴って、相手より一点でも多く得点をとった方が勝つ。戦術やシステムが発達してもこの基本はかわらない。世界の主流はシステマティックなサッカーだが、選手自体はパスにしてもドリブルにしても非常にシンプルなプレーをするし、それは強いフィジカルに支えられている。いくら小手先が器用でも、フィジカルが伴わないチームは世界で勝てないのが現実だ。
プロでもないくせに偉そうなことを書いたが、宿敵である韓国に勝ったからといって喜ぶのは時期尚早だと思う。私たちは今回の大会で何を目標にして、何を得たのだろうか。そう考えると必ずしも実りのある大会とはいえなかった。8月1日の記事の繰り返しになるが、「東アジア選手権」は日本にとって「絶対に負けられない戦い」ではない。「負けられない戦い」は1年後のドイツなのだ。
あまり知られていないが、「東アジア選手権」のスポンサー8社のうち、開催国である韓国の企業は1社だけで、残りはすべて日本企業だ。そもそも「東アジア選手権」は放映権料などの収入分配によって弱小国の救済を図るのが大会の主旨であり、どうしても経済大国である日本の金を分配することになる。スポンサーが日本企業ばかりなのを見ると、むしろそれを目的に立ち上げているフシすらあって、実際にテレ朝を始め日本企業が支出した莫大な協賛金は、韓国だけでなく中国や北朝鮮にとってもありがたかっただろう。こうなると間接的な経済援助に思えるが、テレ朝が煽るので多くの視聴者が重要な大会だと勘違いした。
そんな「東アジア選手権」で男子の日本代表がやらなければならなかったのは、ワールドカップに向けてのテストだった。ラインに固執しすぎるDFや、中央突破ができずサイドからの切り込みも弱いMF。自分でシュートしようとしないFWに、サイドからのセンタリングとセットプレーしかない攻撃パターンなど、現在の日本代表には多くの問題がある。そういった問題を解決するため、これまでのレギュラーに新しいタイプの選手を組み合わせたテストを積極的に行うべきだった。
ジーコ監督は中国戦と韓国戦で全選手を入れ替えた。レギュラー組の気持ちを引き締め、新しい可能性を探るのが目的だったとすれば、田中達也や今野泰幸といった何人かの選手が代表として使える可能性があるという程度の収穫だ。それよりも無闇に選手を増やすだけで、肝心の「どのようなチームにしたいのか」が、ワールドカップまで一年を切ったこの段階でもさっぱりわからない。どうもジーコは良い選手さえ集めれば勝てると思っているようだが、明確なビジョンに沿った人選ならいざ知らず「とにかくノッってる選手を集めました」で勝てるほどワールドカップは甘い大会ではないだろう。
次に女子代表。がんばっていた。それはわかる。でも力がなかった。今大会で一勝どころか一点も取れなかった原因は、技術やフィジカルなどすべてが力不足だったからだ。とにかくあまりにも多いパスミスやタッチミスなど、基本的な技術の未熟さを解消してほしい。そしてなによりもフィジカルの強化だ。これは女子サッカーに限ったことではないが、いつまでも「日本はフィジカルが弱い」という言い訳は通用しないだろう。欧米や南米相手ではそれも許されたが、中国や韓国、北朝鮮といったアジア勢にコロコロと転がされるのではトレーニング不足だと言われてもしかたない。
サッカーは単純なスポーツだ。相手より速く走り、相手より正確にボールを蹴って、相手より一点でも多く得点をとった方が勝つ。戦術やシステムが発達してもこの基本はかわらない。世界の主流はシステマティックなサッカーだが、選手自体はパスにしてもドリブルにしても非常にシンプルなプレーをするし、それは強いフィジカルに支えられている。いくら小手先が器用でも、フィジカルが伴わないチームは世界で勝てないのが現実だ。
プロでもないくせに偉そうなことを書いたが、宿敵である韓国に勝ったからといって喜ぶのは時期尚早だと思う。私たちは今回の大会で何を目標にして、何を得たのだろうか。そう考えると必ずしも実りのある大会とはいえなかった。8月1日の記事の繰り返しになるが、「東アジア選手権」は日本にとって「絶対に負けられない戦い」ではない。「負けられない戦い」は1年後のドイツなのだ。