表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
盾の勇者の成り上がり  作者: アネコユサギ
外伝 真・槍の勇者のやり直し
1157/1282

健全に仲良く

 おや? フィーロたん(ラフミ?)がウサギ男に威嚇してますぞ。


「ウサピルみたいな人きらーい!」

「うわ! 危ない!」


 ウサギ男をフィーロたんが蹴ろうとしましたのをウサギ男は避けましたぞ。


「フィーロ、ストップ」

「えー……やー」


 お義父さんの命令を拒否してフィーロたんはウサギ男に追撃の蹴りをしようとしてますぞ。

 パチっと魔物紋が作動しますがサッとフィーロたんは魔物紋を抑え込みました。


「やめろ。テオが笑ったのは事情がある」


 ガっとフィーロたんの蹴りをワニ男が手で受け止めて注意しました。


「えー……」

「何より主人の命令を無視するのは頂けない。盾の勇者に怒られて捨てられたいのか?」


 フィーロたんがお義父さんの方を見ますぞ。


「やーん。だけどウサピルの人きらーい!」

「ふむ……しつけがなってないな。盾の勇者、しっかりとしつけをしないといけないようだぞ?」


 ラフミがここぞとばかりにお義父さんに提案しました。


「フィーロたんに何をする気ですかな!?」

「しつけだ。わからないのか槍の勇者? 放置すると……今度のフィーロはトラウマを抱えたコウのようなクソガキになると私は推測する」


 うぐ……怯えるコウみたいになってしまうのですかな?

 それは何が何でも阻止しなくてはいけないのですぞ。

 ですがラフミの言う事ですぞ。

 信じられますかな?


「はあ……しょうがないな。フィーロ、言う事を聞かないと……どうなるかわかるか?」

「えー……? やー!」


 お義父さんが最初の世界のお義父さんのような顔つきでフィーロたんに注意しましたぞ。


「そうかそうか、どうしても俺の言う事に従えないのなら、ここであの怖いおじさんにお前を引き取ってもらおう」

「……!?」


 おおう……お義父さんはフィーロたんを少し離れた所にいる魔物商を指さして注意しましたぞ。

 魔物商がニヤァっと笑っております。


「いくらでコイツを買ってくれる?」

「そうですねぇ。珍しいので迷惑料込みとして金貨20枚出しても購入したいですな。重度の魔物紋を刻みましょう、使い道には事欠かないかと。ハイ」


 くう……フィーロたんが恐怖で怯えた顔をしております。

 何が何でもお守りしなくてはいけないフィーロたんですぞ。

 ですが命令を下しているのはお義父さん、そのお義父さんがフィーロたんを……いえ! フィーロたんはお義父さんの命令であってもお守りしなくてはいけないのですぞ。


「お義父さん、フィーロたんを叱らないでほしいのですぞ」

「元康、お前は黙ってろ」


 おおう……お優しいお義父さんから最初の世界のお義父さんのような鋭いお言葉が飛び出しました。

 まだ演技は継続中という事ですな。


「ふむ……この程度なら良いだろう。槍の勇者、ここで少しポイントを稼いだな」


 ラフミ! 何を悠長に分析しているのですかな?

 フィーロたんが怯えてしまっているのですぞ! フィーロたんの守護が目的では無いのですかな!?


「槍の勇者、誤解をしているな? 私は愛の守護者だ」

「このポンコツですぞ!」


 樹に台詞を借りて指摘してやりますぞ。


「この私を捕まえてポンコツとは心外だな。私はな、何もお前がフィーロに飛び掛かるのを阻止するのが役目ではないのだ。勝手に敵と思うのは大間違いだと言っているのだ」


 と、言い争っているのを他所にお義父さんはフィーロたんに悪そうな笑みを浮かべていました。


「にがーい薬を飲まされて、色々体を弄繰り回された挙句……死んじゃうんだろうなぁ……?」

「や、やーーーー!」


 フィーロたんの沈痛な叫びが響きますぞ!

 ラフミなんぞ相手をしていられないですぞ。


「ごしゅじんさまーフィーロを嫌いにならないでー……」


 おおう……フィーロたんがお義父さんにすがっております。

 くうう……辛い光景なのですぞ。


「俺の言う事を素直に聞くなら嫌いにならない。これからはちゃんと聞くんだぞ」

「う、うん!」

「じゃあ、そこの……ウサピルみたいな人に追撃の蹴りをしようとしない」

「わかったー」


 どうにかフィーロたんはお義父さんの命令を聞いてくれたようですぞ。


「はあ……助かりましたね。よけようと思えば避けれはするのですけど」

「思いっきり蹴られてたもんなー……」


 親し気に答えるお義父さんにフィーロたんが小首をかしげていますぞ。


「本当に悪いねフィーロ……ちゃんと言うべきかな? まあ、ちょっとした芝居の影響だっただけでウサピルみたいな人、ことテオはおかしくもないのに笑ってたんだよ」

「まったくですよ。別にあなたの外見を心から笑ったりしませんよ。ほかにもフィロリアルは沢山いるのですから」

「んー?」


 フィーロたんは疑問符を大量に出しているように小首をかしげ続けていましたぞ。


「ここにフィーロが居ると話がややこしくなる。席を外して貰った方が良いと計算する」

「そうだね……じゃあ、サディナさん。フィーロ……ちゃんをあっちの、みんなが居る所に連れてって上げてくれない。服も準備しなくちゃいけないし」

「わかったわー。フィーロちゃん、お酒飲めるかしらー?」

「ぶー」


 お姉さんのお姉さんに連れられてフィーロたんは行ってしまわれますぞ。

 トコトコと俺も後についていきます。


「元康くんはどこへ行くのかな?」

「槍の勇者が当たり前のように一緒に行こうとしてましたよね」

「ここでお前が付いていっては話にならないだろう」

「槍の勇者、お前はこっちだ」


 うぐ……お義父さん達に呼び止められてしまいましたぞ。

 しょうがないので非常に名残惜しいですがお話に参加しなくてはいけませんな。

 お義父さんはラフミに顔を向けましたぞ。


「君の目的が元康くんとフィーロが健全に仲良く出来るようにするのはわかったけど……」

「ああ、それ以外は私個人の範囲で適当に相手をしてやろう」

「なんかすごく偉そうだなー……」


 まったくですぞ。

 ラフミは偉そうに胸を張ってますぞ。

 なんでこんな奴がループに参加するようになってしまったのか……。

 あのループっきりの関係であると思ったのにですぞ。


「ラフタリアちゃんみたいな尻尾だね」

「ああ、それは私のボディのデザイン元だ。デザイン元の毛を元に作られた魔物を更に真似て作られた。誰が言ったか可愛くないラフ種と言うのが私だ」

「あんまり自慢になっていないような……というかラフ種って……」

「気になるのはそこだけか? 何にしても今後ともよろしくという奴だ」

「とりあえずフィーロちゃんには出来たのかな?」

「成功しなければ私はここにいない。しっかりと条件を満たせたのだろう」


 実験は成功しましたが余計な存在が突然生えたのですぞ。


「ああ……優しいお義父さんとフィーロたんの両立が出来ると思ったのに余計な奴が増えたのですぞ」

「なんかループ能力者独自の酷いセリフを聞いたような気がする」


 お義父さんが苦笑しながら仰いましたぞ。


「優しい岩谷様ですか、優しくない岩谷様とはどのような方なのでしょう」

「本質は余り変わらんが言葉遣いが乱暴だな。それと金への信用度が高い。それと性的なモノへの拒否感が強い」

「好奇心はあっても非常に奥手の今の方がマシな次元か?」

「シオン? マシって表現はどうなの?」


 お義父さんがワニ男を注意しますぞ。


「大人げない所はあるがあんまり変わらないというのが周囲の評価だ」


 脳内の不機嫌なお義父さん達が抗議をしてますぞ。

 絶対に違うと仰いたいのですな。

 ですが……確かに不機嫌ではありますがお優しい所が変わらないのは事実なのですぞ。

 フレオンちゃんと再会できたループでのお義父さんもそうでしたな。

 ラフ種をプレゼントしたらおかずを増やしてくださいました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ああ、ちょっと判ってきた 今までの読者の考察はフィーロに『なるまで』の条件であって、フィーロに『なった後』でまたフィーロの反応が分岐するんだ フィーロ化後・内定後に元康が尚文から引き離すル…
[良い点] 今更だけど、チョコレートドラゴンってどういうことだよwww
[一言]  そのうち、ラフミかガリエオンか、また新しい次元超え出来るキャラが本編のワイルドな尚文を連れてきて、優しい尚文と合流とか、バグる前の元康と愛の狩人な今の元康が合流とか起こりそうな気がする。 …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ