【ストーリー】
重税に耐え兼ね一揆の計画を立てていた百姓たちの寄合に役人が踏み込んだ。
役人に追われ崖から転落した百姓娘・おさきの足の裏に”ふみ”という赤い文字が浮かび上がった!
鳥追い女のおたみの話によると、18年前に一揆の首謀者の一味として串刺しにされて殺害された元主人の娘・ふみの生まれ変わりがおさきだという。
18年の時を経て再び串刺しにされて殺害されるおさき…そして18年前も今回も重税を取り立てていたのは代官の小堀だった。
【知ってるゲスト】
田口計、堀田真三
【名シーン】
①おばさん殺しシーン
標的の長次が水を飲んでいる。
おばさん「とびきりうまい水だよ」
ズシュツ!
おばさん「末期の水さ!!」
長次は苦しみながらも匕首を抜き抵抗。
おばさんは首を絞められるが正面から長次の胸へ一撃!ブシュゥ!長次は穴へ転落した。
おばさん「串刺しにされたら堪らないよ!」
↑おばさんが珍しく一撃で殺りそこなう。
長次って百姓だから意外と耐久力があったのかも、銀シャリも食ってたし。
【ストーリー】
山のお狩場(元は陶芸家・陶夢斎の窯場)に赤い雪が降り注ぐ!
山番の夫婦は赤い雪が降った時に泣き叫ぶ養女のおゆきを心配するが、先生たちには非協力的だった。
藩の家老らは以前陶夢斎の一族を殺しており、怨みの赤い雪を見て泣くおゆきが陶夢斎家の生き残りだと確信する。
家族の幸せを守るため逃亡する山番親子であったが、すでに追手が迫っていた。
【知ってるゲスト】
梅津栄、御木本伸介、佐野アツ子
【名シーン】
①おばさんの腕の中で絶命するおゆき
↑子供が殺される話はきついです…。
②おばさん殺しシーン
お狩場で焼き鳥を食べるおばさんの元に侍がやってくる。
侍「おい、こんなところで何をしておる?」
おばさん「見ればわかるだろ、お狩場焼きだよ。うまいよ、どうだい?おあがりよ」
不審な顔をしながらも焼き鳥を食べる侍。
侍「これはお前が全部ここで捕ったのか?」
おばさん「そうだよ…」
隙だらけの侍におばさんの匕首が炸裂!ブシュウ!
おばさん「こうやってね…簡単だよ!!」
【ストーリー】
宿屋の下女・毬は若旦那の孝之助に惚れていたが、孝之助はこともあろうに女郎のお葉と恋仲に。
宿屋の番頭は孝之助とお葉を駆け落ちさせるが、それは店を乗っ取るための計画の一部だったのだ。
孝之助とお葉の心中遺体を見てしまった毬は、お葉に憑依され人格が変わってしまう!
術をかけて憑依を解く先生は、お葉の記憶の中にあった孝之助とお葉の最期の場面を目撃する。
【知ってるゲスト】
大関優子、八名信夫、阿藤海、有川博
【名シーン】
①おばさん殺しシーン
おばさん「熊野権現の守り札いらんかね~」
仁平「あのアマ!」
女郎屋から飛び出してきた仁平、声の主の顔を覗きこむ。
仁平「ケッ、違うか!」
おばさん「違わないよ」
仁平「何が!?」
おばさん「あげるよ、タダで」
仁平「ばあさん、そんなものはいらねぇよ!」
おばさん「いらないのは…」
おばさん、守り札を仁平の顔に投げつける。ブスッ!
おばさん「あんたの命だよ!!」
匕首を捻りとどめを刺すと、仁平は倒れた。
おばさん「ばあさんなんて言われちゃ堪らないよぉ!」
↑仁平の俳優は阿藤海。この頃の必殺では雑魚悪役の常連さん。
↑ばあさん扱いされたことを怒っている、すでに私怨である(笑)
ちなみにこの時市原さんは42歳くらいかな、とてもチャーミングなおばさんだと思います。
【ストーリー】
お寺に設置された新しい鐘がひとりでに鳴る怪現象が発生!
鐘は製造元に返されてもなおも鳴り続ける…。
同じ頃、女郎のおそでは行方不明になった娘のおちよを探してさまよっていた。
全てを目撃した鐘作りの老職人の口から真実が語られる時、すでにおそでも殺されていた。
【知ってるゲスト】
永野達雄
【名シーン】
①先生の後ろに…
↑先生の後ろに現れる現代の街並み、そして正十の前には折り畳み椅子…
これも超自然現象なのだ…たとえあなたが信じようと信じまいと(笑)
②おばさん殺しシーン
おばさん「炉に入れられたんじゃかなわないよぉ~!」
【ストーリー】
労咳で苦しむ百舌屋の娘・うめはもう一人の自分(ドッペルゲンガー)を目撃する!
百舌屋の後妻は番頭や医者と共謀し、主人を毒殺しうめをも毒殺しようとしていたのだ。
その企みを知り生きる気力をなくしたうめは敢えて毒薬を飲んでいた…。
死をもたらすもう一人の自分を見てしまう「影の病」を治すため協力を願い出る先生たち。
しかし、うめが本当に生きる気力を取り戻す時、それは自らが殺される時だった。
【名シーン】
①正十の自己紹介
正十「正平です!よろしくお願いします!」
↑ベタなのに笑ってしまった。
②正十、おねむと合体する
正十「おねむちゃん!」
布団の中で重なって10秒後…。
おねむ「もう終わったの?早かったのねぇ~」
外に出る正十。半べそをかいている。
正十「失礼します…こんなはずじゃなかったのに…」
↑今回は内容がえぐい反面、ギャグがけっこう多め。
③若、うめを張り倒す
若「バカ野郎!死ぬ死ぬって死ぬってことがどんなことか、てめえ分かってるのか!?」
うめ「死なせてください!」
若「バカ野郎!」
若はうめを張り倒す。
若「俺の弟はな、6つの時な、労咳で死んだ!死にたくないって泣いたが、助ける術もなかったんだ!
そのつらさ悲しさがてめえに分かるか!それをてめえは助かるんじゃねーか!
先生も助けたいって言ってるじゃねーか!それをなんだ、思い上がるな!命の大切さを身にしみろ!」
↑まぁ張り倒す気持ちも分からなくもない。
④おばさん殺しシーン
おばさん「声が大きいよ…静かに地獄へ行きな」
【感想】
かなりえぐい内容の回。
うめの行動はほとんど自殺に近いし、しかも最期は五体バラバラにされるし…。
助かる可能性もあったのにどうして自ら後妻の元に戻ったのか。
正十の最後の台詞「影の病ってのがあるとしてだよ、どうしてもそれは避けられない運命だったのかなぁ」に全てが集約されているねぇ。
いつも以上にもやもやした嫌な気持ちしか残らないけど、これが必殺なのだ。
【ストーリー】
父を殺し、母をさらった修験者一行を探し旅をする真之助は、先生たちと知り合う。
母を求めて夢遊する真之助。
先生は術をかけ、おねむの背中に真之助の想念を肌絵として浮き上がらせた!
肌絵をもとに母親・志乃は見つかったが、その再会は悲劇的な結末を迎える。
【知ってるゲスト】
弓恵子、藤岡重慶、古川ロック、伴勇太郎
【名シーン】
①おばさん、母親の気持ち分かります
先生「真之助の母の心を聞こうとしたが、途中でぷっつり切れてしまった」
おばさん「なぜ?」
先生「うーむ、真之助が母を慕う心よりも、母が子を想う心の方が弱いのかもしれんな」
おばさん「そんな馬鹿な!」
おばさん「先生、そんな母親なんか日本中に一人もいやしないよ!…一人もいやしないよ…」
↑肉親探しをする真之助に共感するおばさん。
②若と真之助
母を深く慕う真之助を若は妬み対立する。喧嘩になるが、真之助は敢えて若に自分を棒で打たせる。
若「真之助…」
真之助「これで気がすんだか!」
若「…男だなお前…」
↑真之助は腕っ節は弱いが、その心根は強い男であることに若は気付いたのか。
③おばさん殺しシーン
おばさん「お坊さん、お坊さん、芋よく焼けてるよ」
千手坊「お、芋か!ははは、こらぁうまそうだな!」
おばさん「物知りのお坊さん、イロハ数え歌教えておくれ…イロハのイの字はなんてえの?」
千手坊「犬も歩けば棒に当たるだ!」
おばさん「違うよぉ、お坊さん!イロハのイの字は…」
バサッ! ※上着を脱ぎ
シュポッ! ※匕首を抜き
ブシュツ! ※突き刺す!この間2秒!
おばさん「いのち頂きますの…イですよぉ~(薄ら笑い)」
↑この素敵な笑顔の約20秒後にぶっ刺します(笑)
↑全く警戒していない千手坊。
↑この薄ら笑い、一度見たら忘れられない!またこの古川ロックの切ない顔がいい味を出してるんだ(笑)
④先生殺しシーン
すれ違いざま、弁覚の刀を素手で受け止め、旗竿を弁覚に突き刺す!
【ストーリー】
江戸の芸者・染香と、上州漆ケ原の代官の妻・琴路の人格が入れ替わった!
怪現象の原因は琴路の方にあると踏んだ先生は上州へ向かったが、そこでは代官の山路が重税を取り立て、逆らう百姓の口封じを行っていた。
琴路はそれを知っていたが、愛情から夫を止めることができず、その心労が怪現象の原因になったのだ。
エスカレートする山路の非道を見て再び染香に入れ替わった琴路は、乱心者として山路に斬られ、代官所ごと焼き払われてしまう。
【知ってるゲスト】
小山明子、五味龍太郎
【名シーン】
①若と琴路
琴路「おなごの気持ちは男のそなたには分かりませぬ!」
↑琴路は若を男と思っていたからひどい言い方をする。
-------------------------------------------------
若「女なんて…みんなバカだ…バカ野郎だよ!」
正十「…見た?あいつ泣いてた…」
↑若は本当は琴路の気持ちは分かっていたのだ。
ちなみに代官の山路を倒すのは若。琴路の敵討ちだったのだろう。
②おばさん殺しシーン
永井「おいこら、この道はどこへ行く?」
おばさん「一本道だよ…」
永井「どこへ通じていると聞いているのだ!」
おばさん「この道をずっーと行くと…」
ズシュゥッ!
おばさん「地獄へ行くのさぁぁぁぁ!!!!」
【ストーリー】
とある村の木彫りの仏像が血の涙を流す!
その仏像は赤ん坊を連れた巡礼の女性が遺したもので、娘を思い血の涙を流していたのだ。
娘とその恋人はようやく幸せになれたかと思いきや、仏像を見世物にしようとする江戸の香具師に斬られてしまう。
【知ってるゲスト】
山本麟一、堺左千夫、浜田晃、島米八、岩田直二
【名シーン】
①おばさん、子供のことを思い出す
おばさん「思い出せない…でもこの手が覚えてる…あの子を抱いたもの…
思い出した…つきたての餅みたいな柔らかい手を握って…私一緒に歩いたっけ…歩いた…」
おばさん「…でも会えば分かる…そうだ!私あの子を探してるんだ!」
↑記憶を取り戻すまでの長回しシーンが印象的。
②おばさん、先生についていく
おばさん「わたしはどこまでも先生についていくと決めたんだから」
先生「俺と旅をしたって子供が見つかるとは限らないんだ」
おばさん「いいえ、会えます…きっと会えますよ」
先生「強情だなぁ…」
おばさん「はい、わたしは強情…ははは」
↑夕焼けのシーンが綺麗です。
③おばさん、若を叱る
おばさん「お戻し元へ…男でも女でもいいよ、人にものを頼む時はそれなりに法ってものがあるんだよ!
なんだい、それを!高い所から口をきいたかと思うと、今度は人の物を蹴飛ばしたりして!
お座り!あたしが母親だったらふたつみっつぶん殴ってもすまないよ!元の所へお掛け!」
↑怒ると怖いおばさん。
④おばさん、反省した若に優しくする
おばさん「一人旅かい?」
若「ああ」
おばさん「どこも行くあてはないの?」
若「ああ」
おばさん「じゃあ一緒においで、あとで私が先生に頼んであげるから」
先生「おばさん!」
おばさん「どうせ旅をするなら楽しい方がいいよ」
↑フォローもきちんとする優しいおばさん。
⑤若、涙する
若「初めて会った時…あの二人があんまり惚れあってるんで、俺はお鶴さんが無性に妬ましくなった…
それでひでえこと言っちまった…こうなると知ってりゃ、せめて優しい言葉でもかけてやればよかったと…
そう思ったら涙が出ちまったんだよ」
↑すねた生き方をしていても心は乙女の若。
⑥おばさん、正十の正体?に気付く
おばさん「この人江戸で殺しの斡旋業してた人だ」
↑正十=正八!?
⑦おばさん、本性を現す!
おばさん「ちょいと、落としたよ」
弥平「おいら別に何も落とさねぇぜ」
おばさん「こっち来てごらん」
弥平「おらぁ何を落としたってんだよ」
おばさん「これから落とすんだよ…」
弥平「だから何を!?」
おばさん「お前さんの…」
ブス!!
おばさん「いのちだよ!!!!」
↑えぐりなし、一撃で命を奪います。
【感想】
第1話だけあって見所多し。
必殺シリーズの中では異色すぎて不人気だったようだけど、普通に面白い。
特におばさんは表と裏のギャップがありすぎて相当インパクトのあるキャラクター。
【OPナレーション】
二つの眼(まなこ)を閉じてはならぬ
この世のものとも思われぬ
この世の出来事見るがいい
神の怒りか 仏の慈悲か
怨みが呼んだか 摩訶不思議
泣き顔見捨てておかりょうか
一太刀浴びせて一供養
二太刀浴びせて二供養
合点承知の必殺供養
(語り:藤田まこと)
【キャスト】 先生:中村敦夫
おばさん:市原悦子
若:和田アキ子
正十:火野正平
おねむ:鮎川いづみ
【EDテーマ:愛して】
あきらめたはずの人 ふっと思い出す こんな夜
火花のように 闇の中 たった一度の淡い絆
Woo Baby 灯りを消して
Woo Baby やさしく愛して
あたしがどこからきたか 聞かないで
どうかこのまま 愛して
Woo Baby 灯りを消して
Woo Baby やさしく愛して
あたしがどこからきたか 聞かないで
どうかこのまま 愛して
(歌:和田アキ子)
【うらごろし全体を通した感想】
このシリーズを知ったのはニコ動から。
ニコ動に「おばさん殺し集」というのがあって、初めて「うらごろし」というシリーズを知りました。
「まんが日本昔ばなし」の語りべでおなじみ市原悦子さんの殺し屋の演技に一発で大ファンになりましたね。
しかも捨て台詞が時々お茶目だったりで、何度も何度も「おばさん殺し集」を観ました。
今は著作権の問題でその動画も消されてしまったけど、ここにそれを見てDVDを買った人間が一人いるわけなので、アップロードしてくれた人には感謝の気持ちもあります。
そしてこの作品の特徴でもあるオカルトの設定。
必殺シリーズ=主水シリーズという認識のある人にはちょっときついかもしれないですね(昔の自分もそうでした)。
でも色眼鏡を外して見れば、内容も決して悪くなく楽しめる作品です。
レンタル屋に置いていない作品なのでなかなか巡り合える機会は少ないかと思いますが、是非観て欲しい作品だと思います。