千葉・市川市長選告示 過去最多6人の争い

千葉県市川市長選で、頑張ろうコールで必勝を誓う支持者=20日、同市内(江田隆一撮影)
千葉県市川市長選で、頑張ろうコールで必勝を誓う支持者=20日、同市内(江田隆一撮影)

任期満了に伴う千葉県市川市長選が20日告示され、現職と新人5人が立候補を届け出た。立候補者数は、再選挙になった前回を1人上回り、過去最多。情報公開のあり方など市長の政治姿勢が争点で、激戦が繰り広げられそうだ。

市長選に立候補を届け出たのは届け出順に新人で元衆院議員の田中甲氏(65)、新人で元市議の片岡恭子氏(43)、新人で元県議の守屋貴子氏(54)、新人で元中学教諭の吉野一郎氏(68)、新人で派遣社員の市川まみ氏(49)、現職の村越祐民氏(48)-のいずれも無所属の6人。

合わせて市議補選(欠員1)も告示され、新人5人、元職1人が立候補を届け出た。両選挙とも投開票は27日。19日現在の選挙人名簿登録者数は40万9003人。

各候補の第一声は次の通り(届け出順)。

【田中甲氏】

田中氏は午前10時半から市川市八幡の葛飾八幡宮駐車場で第一声を行った。自民党や日本維新の会の国会議員らが応援に駆けつけた。

演説で田中氏は、「(当選して市長になったら)退職金はもらわない。市民と痛みを分かち合うため、報酬を3割カットする」と強調。

また、「市川市を潤いがあり、健康に過ごせる街にする。市長として信頼される市川市を取り戻し、正しい税金の使い方を実現する」と構想を訴えた。「周辺自治体や県と協力して課題解決にあたる」と述べ、市内遊説に出発した。

【片岡恭子氏】

午後2時過ぎにJR本八幡駅北口で第一声。片岡氏は、「(今回の)候補者の中でおそらく一番長い期間、民間企業で仕事をしてきた。皆さんと同じように働き、納税をしてきた」と市民感覚を強調した。

市内では、子育て世代の転出が多く、高齢化率が増加傾向であることに触れ、「子育て世代が定住することが、街の持続的な発展につながる」と主張。

「民間企業での経験や子育ての経験を生かし、若々しい街、魅力的な街として市川市のブランディングを再構築していく」と支持を訴えた。

【守屋貴子氏】

守屋氏は、市川市南八幡の選挙事務所前での出陣式に続いて、午後1時から京成八幡駅前で第一声を行った。支援する大久保博元市長は、「私が退任後の4年間で、市川市のイメージが悪くなった。正しくクリーンな市政を実現してこれを回復してほしい」と激励した。

現市政について守屋氏は、「市民の気持ちは離れている。無駄遣いも多い」と厳しく批判した。「まず信頼を回復し、県と連携してコロナ・災害対策を進める。皆が力を合わせて前に進め、一つずつ実現する。力を貸してほしい」と支持を訴えた。

【吉野一郎氏】

吉野氏は午後2時半から、JR本八幡駅北口で第一声を行った。のぼりや1万6千枚のカードサイズの選挙チラシはすべて手書きで、「金が無くても選挙に出られることを示すために手作りした」と強調。「不満をただ言うだけではダメだ。ともに歩いて、政治の道をつくろう」と語り掛けた。

政策としては、学校給食の無償化や、生きがいある暮らしの創造などを掲げた。「38年間の教員生活と長年の自治会活動の経験」を生かして教育・福祉政策を拡充することも強調し、支持を訴えた。

【村越祐民氏】

午前11時からJR本八幡駅北口で第一声。支援する自民党の市議ら約50人が集まった。

村越氏は冒頭で、市長室に設置したシャワー室の問題などを念頭に「誠に申し訳ありませんでした」と陳謝。一方で「借金は県内で最少、貯金は県内で最高になった」と1期目の実績を強調した。学校給食の無償化などの政策にも言及し、「われわれの豊かな財政と市民の皆さんの力で、この町の課題は解決していける。その仕事を引き続き皆さんとご一緒させていただきたい」と支持を呼び掛けた。

市長選候補者の市川氏は取材に応じていないが、陣営が報道機関各社に提出した書面によると、市立柏高出身の派遣社員。

会員限定記事

会員サービス詳細