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ぎゅーの約束/Novel by * YUKI *

ぎゅーの約束

2,328 character(s)4 mins

事の発端は脱いだ靴下。
怒って当たって泣いて甘えて、感情ジェットコースターな彼女と彼のお話。

★作中のカッコについて
《  》←あると嬉しい効果音
(  )←状況、説明、その他
(  )内「  」←彼女、他の登場人物の台詞

★ 作品の『取説』はプロフィール欄に移行しました。
 もしも「これ使ってみようかな」という方がいらっしゃいましたら
 ご使用前にそちらを一度ご覧下さい。
 
見つけて読んで頂きありがとうございました。
表紙画像はぱくたそ様よりお借りしました。
ご縁がありましたら次回もよろしくお願いします。_______*YUKI*

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ん?
何睨んでんの?

  (「あのさ…言ったよね?」)

え?

  (「靴下!脱いだ後お団子のまま洗濯かご入れないで!って、言ったよね!」)

靴下?
…あれ?お団子になってた?
ちゃんと脱いだつもりだけどな。

  (「全然ちゃんとしてなかった!」)

なってなかった?
裏返しのもあった…?
おかしいな…。
ごめん…次、気をつけるよ。

  (「先週も同じ事言った!」)

えぇ?先週も同じ事言ってた…?
そうだっけ…?

 (「言ってた!」)

そうか…。ごめんねー。


  (彼が言ったごめん「ねー」にカチッとイラついた彼女。
   思いっきり彼にクッションを投げつける)


っっわっ!
ちょっと!クッション投げないでよ…。乱暴だな…。

  (「すっごくめんどくさかった!いやだったの!臭くて気持ち悪かったの!
   あんなのやりたくなかったの!ばかーーーーーーーーーっ!」
   次々飛んでくるクッションを交わしたりキャッチしながら彼と彼女、会話)

わっ!
やめてよ!何すん…!

  (クッションとんで来る)

ああ!!
分かった、分かったって!
うんうん…1日履いた靴下は臭い!広げるの面倒だよね。
ご迷惑おかけしました…!だから落ち着いてって!

ちょ、だからやめって。

  (ソファ等にあったクッション、次々投げつけられる)

もー!ポンポンポンポンと…!
いくらクッションだって飛んでくればそれなりに…ぅわっ!
ほら、危ないよ…!
花瓶割れる!いろんなものに当たるって!

  (「もうやだ!何にもやりたくない!ばかばかばかーっ!!」)

だから!「バカ」は分かったから!落ち着いて!

  (「もう…何もかも…全部…やだ…」
   クッション全部投げつけた後、しくしくと泣き出す彼女)

ふぅ…。(←ため息可)
やれやれ……荒れてるね……今度は泣きたくなっちゃった…?

  (何も飛んでこなくなったので彼女に近付く彼)


… ヨシヨシ。

  (頭撫でる)

もしかしてさ…。今、アレなの?
女の子の日が始まる前の不安定な…。

  (彼女頷く)

やっぱそうか…。

一昨日あたりからやけに食欲旺盛だったし、寝るのも早かったもんね。
そんなにムカついた?

  (「ムカついた…」)

全力で頭に来てたもんね。

  (彼、睨まれる)

分かってる。
君は普段はこんなじゃないし、靴下くらいでああならないのも知ってる。
ムカつき始めたら自分でも止まらなくなったんだよね?

  (「うん…」)

靴下は本気で今後気をつけるよ。
今日は君だけキレたけど、僕だってストレス溜めてたらキレて応戦したかもしれない。
2人でキレたら収拾つかなくなりそうだからさ。
喧嘩の原因になりそうなところは少しずつ直さないとね…。

  (「そうして…」)

迷惑かけてごめんね。

  (「うん…」)

ヨシヨシ…抱っこ。
ぎゅってしよ?

  《衣擦れ音》

これが一番落ち着くでしょ?

うんうん…。
しばらくこうしてよ?


  (彼、抱っこしながら彼女の背中をとんとん…)


…少しは落ち着いた?
今って、どんな感じ?

だるい?

家事…面倒だよね。
ご飯作れそう?

「…調理が途中で止まってる」って、どの辺で?

…ポテサラ?
具はボウルに入れたけど、マヨネーズで和えるのはまだなんだ。
それから?
魚焼きグリルで魚焼くの、もう面倒…?
骨とかうろこ取るのは?終わってるの?塩も?
じゃあ、お味噌汁は?
ああ、お豆腐を賽の目にね…あれもやりたくないんだ…。それから?
買ってきた沢庵、薄切りにするの臭くてイヤ?(笑)
元々君、におい強いもの苦手だもんね。

なんだ…イヤイヤ言いつつ、下ごしらえは全部済んでるんじゃない。
残ってるの仕上げだけなんだ?

ええと、ご飯は炊けてるんだっけ?


そしたらあとは僕がやっとくよ。
混ぜて、焼いて、切るだけだろ?

その位なら出来るから…君はソファでゆっくりしてなよ。
臭い靴下で手間かけさせたお詫び。
後の事は任せといて。ね?



  《調理中の音》



…ねえ(笑)
さっき『ソファでゆっくりしてていいよ』って言ったはずなんだけど?
なんで君はご飯作ってる僕の腰にしがみついてんの?

「1人、ヤダ」?(笑)
いつにも増して甘えん坊だな。
動きにくいよ…。


あっちに行く気は無いの?

  (「ない…」)

しょーがないなー。


まあ、いいよ?
盛り付け終わるまでそのままでも。

あと少しだし…。


よっと…。

ほら、運ぶんだからさ…。
離れないなら、ちゃんとついてきて。

 (食卓とキッチンを往復しながら)

こういう風に繋がる遊び、子供の頃になかった?
なんだっけ…1列でさ…鬼ごっこみたいなの…。

  (「いもむし鬼の事?」)

そうそれ、「いもむし鬼」だ。
僕、いつも先頭でさ…後ろ重たかったんだよなー…そういう役回りなのかな…。
君どうだった?
2番目?
今と変わらないんじゃん。


さ、食べよ。

今日は早めにご飯終わらせてさ、お風呂入って、さっさと寝室に篭らない?

その感じだと今日はさ…。
この後も「もっと甘やかせーっ!」って君、グズりそう。

今日はそういう日なんでしょ?
いいよ。べったべたに甘やかしてあげる。

まずはいっぱいぎゅーってしよう。
肩揉みも?いいよ。
君専属の執事並みにお仕えしますよ、お嬢様……なんてね(笑)


ホントだって。


約束するよ。

2人でくっついてのんびりしよう?



【FIN】

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