女の子の日の妹を看病するシスコン兄

ー今日は待ちに待ったお出かけの日。一緒に買い物に行く約束をしていたが、当日になって…ー

（ドアをノックする音）
おーい。そろそろ行こうと思うんだけど～？　大丈夫～？

（返事がない）
本当に大丈夫？　ごめんね、部屋、入るね。

（ドアを開ける）
ちょっと。。え！？　どうしたの！？　クローゼットの中で泣くなんて…　気が済むまで泣いていいよ。
でもその前にさ、ここだと体が冷えちゃうよ。ベッドまで移動しようか。動ける？

（立った瞬間にふらついて倒れる）
ねえ？顔真っ青じゃん。無理してない…？ベッドまで歩ける？
ちょっと！しっかりして！！　聞こえるなら、俺の手を握って。意識は…あるみたいだね。よかった…
貧血、かなあ。毎日頑張ってたもんな。でもさ、ここまで無理しちゃだめだよ。ね…？

（ベッドへと運び終わる）
まだ泣きたい？いいよ。よしよしヾ(・ω・｀)…
あのさ。無理のない範囲でいいんだけど、兄ちゃんに教えてもらってもいい…かな…？
出来るところまで、つらさをもらいたいな。お前が辛そうにしているところ見たくないんだ。

（妹が何か言おうとした瞬間。突然うずくまって辛そうにする）
急にどうしたの！？　お腹に手を当ててうずくまって…おなか痛い？　いや、大丈夫って…
本当にそう思ってる？　さっきよりも泣いてるように見えるんだけど。兄ちゃんの見間違えかな？　
違う…？…やっぱり。　

（兄が言いづらそうにしながら）
あのさ…俺の勘違いだったらごめん。もしかしてさ、女の子の日…？ごめんね、言いづらいこと聞いちゃって。

ならさ、今日のお出かけ、やめようか？まだ一日目だから大丈夫、って…俺にはそう見えないんだけど。
明らかにしんどそうなんだけど。いつでもお出かけは出来るからさ。今日はゆっくり休もう？

何か欲しいものある？持ってくるよ。薬は…？え、さっき飲んだばっかり…か。全然効いてなさそう…
絶対つらいな…　そんな潤んだ目で見るなって。大丈夫、すぐに戻ってくるから。

（兄が帰ってきて）
ただいま。とりあえず、湯たんぽと毛布。
あとは…スープ。血行が良くなる食材を多めに入れた。食欲も少ししかないだろうから、少しずつでいいよ。よくなるといいな…

え。なんでもっと泣いちゃうの…何も悪くないじゃん。
むしろ、シスコン兄にとって、妹の看病なんて活躍場所だよ（笑）機会をくれて、ありがとうね。

からだ、さすってもいいかな？　そのまま寝ていいよ。ずっとここにいるから。

（やがて妹が寝て…）
寝た…か。ごめんな。代われなくて。毎月だもんな。よく頑張ってるよ。
俺には考えることのできないほどの痛みに耐えてるんだよね。尊敬するよ。
これからも、体調面だけじゃなくて、いろいろなところで手助けができるよう、俺も頑張るね。
いつも、本当にありがとう。おやすみ。大好きな妹ちゃん。