
初めまして、酒好きタレント 児玉アメリア彩です。
みなさん、こんにちは!
この度、サケとエンタメのメンバーとしてコラムを担当させていただくことになりました、バイリンガルタレントで女優の児玉アメリア彩です。「サケとエンタメ」メンバーカラーはパープルです!
長野県の諏訪市で生まれ、幼少期をアメリカカリフォルニア州で過ごした経験から、日英語でテレビやイベント、メディアでのタレントやMCとして活動したり、女優として大河ドラマなどのドラマ作品や企業CM等に出演したりしています。
その傍ら、日本酒きき酒師や日本酒学講師学講師、J.S.A. SAKE DIPLOMA等の日本酒関連資格を持ち、日本酒蔵のウェブサイト・リリースの翻訳や、インバウンド向けの英語での日本酒講座等も開催したりしています。


幼少期海外で育った影響で日本文化の尊さをより色濃く実感している私としては、日本に住みながら、この国の名前がつけられた日本酒を嗜むことがないなんてもったいない!と感じています。テレビやメディア等で私を見て知ってくださった方にとって、私自身が日本酒に興味を持ってもらう窓口になれたらな、と思い日本酒関係の番組に出演したり、出演する番組にお酒の企画を持ち込んだり、最近ではお酒を飲み歩く旅番組の担当を務めたりと、日本酒文化の価値構築に勤しんでいます!
さて、早速私から「語りたいこの一本」をご紹介していきたいと思いますが、出身の長野県諏訪市は大好きな土地で、酒蔵の数も良質な水も豊富な酒処なので選びたい放題だし、全国各地のお世話になっている酒蔵さんの大好きなお酒もご紹介したいし、とお酒選定にかなり頭を悩ませました。
その上で今回はあえてフラットに、これまでのメンバーともまた被ることのない、語れるコンテンツ盛りだくさんの一本を選定したつもりです。
記念すべき第一回、私が衝撃を受けたこの一本について語らせてください。

ピンクのシュワシュワ!日本酒ロゼの衝撃
酒処(どころ)長野で生まれたことから、気づけば日本酒がいつも身近にあり、日常となっていました。
同世代ともっと日本酒で乾杯したい!一緒に楽しむきっかけになりたい!と酒関係の資格取得に勤しんでいたそんな折、ひょんなことからミス日本酒というミスコンテストに出場することになり、長野代表から日本大会で準グランプリに選出いただきました。
それをきっかけに、これまでいち参加者として遊びに行っていた試飲会などの日本酒イベントに、出演という形で呼んでいただくようになり、それまでの私個人では参加できなかった日本酒イベントにもご縁が生まれ、顔を出すようになりました。
そんなイベントの一つに参加したときに出会ったのが、埼玉県の滝澤酒造さんが作る「菊泉 ひとすじロゼ スパークリング」でした。

ボトルの形、ラベルデザインはもちろん、筒のケースも相まって、贈答用のワインのような堂々としたその風貌にオーラさえも感じます。
美しい・・・。
実はこれ、世界初の”本格的なロゼ”のスパークリング日本酒なんです。
いま人気の乾杯酒「AWA SAKE」の真髄
最近スパークリング日本酒がだいぶ流行ってきていますが、そもそも「スパークリング日本酒」の定義は奥深い。
炭酸ガスを後から入れるというスタイルのスパークリング日本酒が多い中、今回ご紹介するAWA SAKEというのは、いわゆるスパークリングワインに近い製法。一般社団法人awa酒協会が定める厳格な基準をクリアしたものだけが「AWA SAKE」と名乗ることを許されています。
瓶内二次発酵による自然な炭酸ガスの生成、デゴルジュマン(澱引き)による透明感の確保、そして酵母由来の複雑な香気成分の調和が特徴。小さく上品な泡がグラスの底から繊細に立ち上っていくのがいわゆる「本格派」なスパークリングの日本酒。
日本酒の常識を少しだけ覆す、驚くほどフレッシュで軽やかなスパークリング。日本酒の持つ深みと、泡のきらめきが一体となったこのお酒は、ただのアルコール飲料ではなく、心が躍る”体験”そのものなんです。
ロゼの日本酒とは?
とはいえそんな貴重なスパークリング日本酒の中でも、”ロゼ”という特徴を持つものはとても珍しい。
この美しいロゼカラーを表現するための手法として、古代米と呼ばれる赤米や、少し前に話題になった紅麹を使うというやり方を用いることがありますが、その場合、味わいに独特の香りやクセを強く感じてしまったり、色が付きづらいというデメリットがあります。
滝澤酒造さんでは赤色酵母を使い、この繊細な色合いを表現しています。赤色酵母は特徴ある香りや酸味が個性となるのですが、この特徴こそ、口に含んだときの泡との相性が抜群。甘酸っぱくて飲み飽きない味わいに仕上がるのです。
さらに、炭酸ガスを注入せずに、自然発酵でかつ透明にしたロゼタイプのスパークリング純米酒は滝澤酒造さんが世界初!登場により業界に大きな影響を与えました。

この子の魅力を語らせて!「菊泉 ひとすじロゼ スパークリング」
さて、ここからが私が伝えたい、「菊泉 ひとすじロゼ スパークリング」の魅力。
- 見た目
- 香り
- 味わい
- テクスチャ
それぞれを官能評価と数値のバランスをもとに語らせてください!

見た目から美しい
グラスに注いだ瞬間、キラキラのビジュアルに驚かされます。「菊泉 ひとすじロゼ スパークリング」の外観は、非常に魅力的な柔らかく淡いピンク色、いわゆるロゼカラーが特徴。
透明度が高く、非常に細かく持続性が高い泡がグラスの底から立ち上るエレガントな印象。
飲む前から視覚的に楽しませてくれるのが魅力の一つです。
香りがもう最高
鼻を近づけると、非常にフレッシュで爽やか、そして華やかなフルーツ感。ピンクグレープフルーツやライチ、さらにはほんのりとしたストロベリーを思わせます。優しく甘やかな香りは赤色酵母ならでは。スパークリング日本酒らしい軽やかさと深みが融合している、心地よい香りです。
味わいが繊細すぎる
口に含むと、まず感じるフレッシュでクリアな味わい。ストロベリーのように甘やかでフルーティ、遅れて現れる酸によって、レモンを一絞りしたかのような爽やかさが加わります。後味にはほんのりとした米と酵母由来の甘みが感じられ、余韻が長く続きます。軽やかでありながらも深みを感じられるこの長めの余韻が「もう一口飲みたい」と思わせてくれるポイントです。
日本酒度は-45と甘めですが、酸度3.8とかなり高く設定されているため、数値の割に軽やかさを感じ、甘さがありながらダレることなく、スッキリ感を残しています。また酸味があることで、飲みやすさと同時に料理との相性も良く、特に軽い前菜や魚料理とのペアリングに最適で、アルコール度数も11度と控えめなので、お酒のアルコール感が苦手な方にもおすすめ。
テクスチャはなめらか、ふんわりとした泡
口に含むと、まず泡の繊細さに驚きます。
全く荒々しくなく、舌の上で優しく弾け、ふんわりとふくらむ感じ。軽やかで上品、クリーミーな泡が口いっぱいに広がります。
しっかりとした発泡感により、飲んだ瞬間に清涼感が広がりますが、泡が口の中で溶けると途端に柔らかい口当たりに変わり、スムーズに流れるような飲み心地。泡の細かさと炭酸のバランスが非常に良く、泡が口の中で広がる感覚が心地よい一本です。
埼玉県 滝澤酒造という蔵

そんな「菊泉 ひとすじロゼ スパークリング」を生み出した滝澤酒造は埼玉県の深谷市にある酒蔵で、明治10年創業の歴史ある蔵。これまでに数々の名酒を生み出してきた、地元の人々にも愛されている酒蔵です。
中でも、この「菊泉ひとすじロゼスパークリング」は、従来の日本酒の枠を超えた挑戦的な一本。
滝澤酒造はその酒造りにおいて伝統と革新を大切にしてきた蔵であり、時には新しい方法やスタイルに挑戦しています。スパークリング日本酒もその一つで、この「ひとすじロゼスパークリング」をはじめとした「ひとすじスパークリング」シリーズは、その革新の象徴とも言える存在です。
日本酒らしさを守りつつも、新しいものを作り出す姿勢が、このお酒にしっかりと反映されていて、飲むたびにそのこだわりを感じ取ることができます。

瓶内二次発酵で生まれる炭酸ガスは、酵母が糖分を分解する際に生じる自然の産物。そこで問題は”おり”の除去。滝澤酒造さんは、ルミアージュ(動瓶)の技術でおりを瓶口に集め、デゴルジュマンで除去するという、シャンパーニュと同じ手法を日本酒に応用。しかも繊細な日本酒でこれをやるのは至難の業で、独自の特許製法まで取得してるんです。
これだけのこだわりがありながら全く堅苦しくなく、伝統を大切にしながらも新しいことにチャレンジする姿勢がとても素敵な蔵。

蔵元の滝澤英之社長ご本人もとてもポップで面白い方で、フレディ=マーキュリーのモノマネが十八番。滝澤さんはこの一芸をイベントなどで披露することでも知られていて、界隈では「フレディ・ターキュリー」なんて呼ばれて親しまれています。
“泡”の向こうに見える未来
この子をはじめとしたAWA SAKEの登場で、スパークリング日本酒の認知度が一気に上がったと私自身も実感しています。
このロゼは海外でも評価が高く、IWC(International Wine Challenge)2021で埼玉スパークリングトロフィーを獲得、Australian Sake Awards2024ではプラチナ賞を、Kura Master2019でも金メダルを受賞するなど、国際的な評価も折り紙付き。 ただの「日本酒」ではなく、文化と伝統を守りながら、テロワールを尊重し、世界基準の品質を追求する – そんな日本酒の新しい姿を体現している存在だと感じています。

一杯の酒が、個の人生に彩りを加えるだけでなく、国の可能性までも世界に示してくれる、
日本酒の魅力と影響力の強大さを感じさせてくれた特別な一本です。
サケタメリレーコラムはこれで1周!次回からもまた違った視点と角度で日本酒についてガンガン語っていくので、楽しみにしていてくださいね〜!

【児玉アメリア彩のこの1本】
「菊泉ひとすじロゼスパークリング」滝澤酒造(埼玉県)

【味わい】
世界初となる本格的なロゼタイプのスパークリング純米酒。アルコール度数11度、日本酒度-45、酸度3.8の、甘やかで酸のキレが心地よい味わいで、イチゴを思わせるような芳醇なジューシーさを持つお酒。
【酒蔵情報】
文久三年、埼玉県にて創業。「レンガのまち深谷」ならではの、全高20メートルを超える煉瓦製の煙突をシンボルに長年親しまれている酒蔵。六代目である現当主、滝澤英之が杜氏に就任後、受け継がれてきた伝統を礎に、新たな技術と価値観を取り入れながらさらなる挑戦を続けている。 “菊のように香り高く 泉のように清らかな 伝承の酒”と謳う滝澤酒造の目指す酒は、「料理を主役に、料理の邪魔をせず、料理を引き立てる。それでいて、飲んだ後に、ふと印象に残る。」そんな綺麗で上品な名脇役である。
バイリンガルタレント・女優。日本酒唎酒師、日本酒学講師。
幼少期 12 歳までをアメリカ・カリフォルニア州で過ごした経験を活かし、現在は主にテレビやイベント、メディアでのタレント・MC として活動。女優として大河ドラマなどのドラマ作品や企業 CM にも出演する。
日本酒唎酒師や日本酒学講師、J.S.A. SAKE DIPLOMA 等の資格を持ち、日本酒蔵の翻訳や、インバウンド向けの英語での日本酒講座等も定期的に開催し、日本酒を始めとした日本文化の価値構築に努めている。
