26年前の名古屋女性殺害事件、容疑者の鑑定留置を開始 名古屋地検

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 名古屋市西区のアパートの一室で1999年、住人の高羽(たかば)奈美子さん(当時32)が殺害された事件で、名古屋地検は14日、殺人容疑で逮捕されたアルバイト安福(やすふく)久美子容疑者(69)=同市港区=について、事件当時の精神状態などを調べるため、鑑定留置を始めた。刑事責任能力の有無や程度などを調べる。地検は「捜査に支障がある」として、期間は明らかにしていない。

 安福容疑者は、99年11月13日、名古屋市西区稲生町5丁目のアパートの一室で、高羽さんの首などを刃物で複数回刺すなどして失血死させた疑いがあるとして、今年10月31日に逮捕された。

 安福容疑者は高羽さんの夫、悟さん(69)とは高校の同級生で、同じ運動部に所属。事件の約5カ月前に部活の同窓会で悟さんと約20年ぶりに再会したとみられる。

 捜査関係者によると、安福容疑者は逮捕直後、「合っています」と述べ容疑を認め、愛知県警は同窓会でのやりとりなどにも注目して経緯の捜査を進めていた。

 その後、容疑者は黙秘に転じ、供述を拒んでいる。また悟さんは取材に「同窓会で容疑者と深い話をした記憶はない」と話している。捜査関係者によると、殺害に至る過程や動機は判然としないという。名古屋地検は、専門家の見解を得ておく必要があると判断したとみられる。

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