なぜ男女格差はなくならないのか (講談社現代新書)
田中世紀
日本社会に根強く残る男女間の賃金格差。その背後にある「男性らしさ/女性らしさ」という呪縛を読み解く1冊。
#おすすめの一冊
以下内容・感想
男女間の賃金格差という社会課題を、制度的な枠組みだけでなく文化的・心理的な背景から丁寧に掘り下げていて、「母親ペナルティ」や「女性は数学が苦手」という偏見が、女性の可能性を狭めるだけでなく、社会全体の活力を損なっていること、労働市場と恋愛市場における「女性らしさ」の矛盾した要求が、女性に二重の負担を強いていて、「男だから」「女だから」という性別の呪縛が男性にとっても生きづらさを生んでいて、差別をなくすことはあなた自身の利益になるという現実的なアプローチは、理想論では動かない社会に対して確かに有効な処方箋かもしれないですね。
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