大企業との闘い:パワハラと報復人事
私は某大手メーカーに勤めておりますが、この度会社とパワハラ問題で紛争状態になっております。世の中でよく言われる怒鳴るやいじめなどのパワハラ行為と比べれば全然軽いものかもしれません。コミュニケーションの齟齬と言われればそれまでかもしれません。それでもこの屈辱を晴らすべく動いております。
経緯
事の始まりは、昨年の3月に新しい上司が就任したことがきっかけです。
その方と私は数回程度の面識しかなく、隣のチームで働いていました。
はじめは気さくな人だったと思います。悪い印象はありませんでした。
精神的な攻撃
その方が私の直属の上司として就任すると、態度が激変しました。
とにかく事あるごとに私の能力を否定した発言をするようになりました。
「こんなレベルか」「荷が重いか」「最悪の状態じゃなくてよかったです」
など言葉です。一つ一つはそれほどの暴言ではないにしても、ジリジリと気力が削り取られる感覚がありました。
態度も不貞腐れたような、ぶっきらぼうな態度になりました。こちらの質問にまともに回答がありません。私はフルリモートワークなので表情は読み取れませんでしたが、ある時は逆にヘラついた態度でもありました。
ある会議では、「機能に余裕があるのであれば、シンプルな構成でもよいのでは思います」と言うとヘラヘラと笑いながら、「オーバースペックで作りたいのぉ?」みたいな感じでした。
不眠になりかけてきたので、私は前の上司を頼りました。
その方は柔和で優しい方です。やり取りのメモを見せて、「これは上司としてやってはいけないね」と言ってくれて、すぐに注意をしてくれました。
このときはホッと肩をなでおろしました。そして、程なくして、上司の態度は丁寧な言葉遣いになり、質問にも答えるようになりました。私は注意してくださった前の上司に、感謝のメールを送りました。
報復人事
これで、普通に働いていけると感じた矢先に、人事評価がありました。
人事評価は唐突に"不十分”という結果でした。その期の仕事は特にうまくいっていたため酷く落胆しました。なぜなのかと強く問い詰めました。
「私は”十分”という評価をした。私の上司(部長)が評価を”不十分”と書き換えた」と上司は言いました。
確かに第二評価者はいるが、そんなことあるか?と思い、「ではなぜ、部長は評価を書き換えたのですか?」と聞くと、「分からないけど、他部署とのかかわりが少ないからじゃない?」のような回答でした。これは怪しいと感じたので、私は評価の不服を申し立てて、後日再面談となりました。
後日の再評価では、主観的な言葉がならびました。
積極性が欲しいなどありきたりな言葉です。けれど問い詰めていくと、どうにも辻褄が合わないことがでてきました。そこで、さらに問い詰めると。
「私の上司(部長)は評価を書き換えていません、自分でつけました」と言い出しました。このときは、本当に気持ちが悪くて吐きそうでした。こんな卑怯なことをする人だったのかとガッカリしました。もちろん、評価は到底受け入れられるものではないと、労働組合に相談する運びになりました。
これが事の経緯です。
日常にありふれていそうなものですよね。
世の中のパワハラは怒鳴ったりするものをよく聞きます。
だから私も最初はこれがパワハラだとはなかなか言い出し辛かったです。
ですが、それでも私は不眠になり、心療内科への通院を余儀なくされました。能力を否定して、それを注意されると、評価を使って仕返しをしてくる。そんな人間の下でこれから働くなど考えられないと、絶望したことを今でも覚えています。
役に立たない労働組合と人事部
これらの問題に対して、最初はパワハラではなく、評価の不服として争っていきました。そこで頼ったのは自社の労働組合です。
結論から言うと、労働組合はほとんど何もしてくれませんでした。
会議のセッティングを依頼するだけ…何カ月もかけて、部長、さらに上役と話を進めていきました。最終的には、労働組合と人事、私を合わせた再評価の面談が開かれました。ここに至るまでも3~4回ほど面談をしております。
上司が私に虚偽を言って評価を下したことは全く意に介されませんでした。上役から「なんで君はそんなに積極的じゃないの?」とも言われました。私の業務はジョブディスクリプションにて規定されており、完璧にこなしているし、+αもやっていると言っても、まったく無視もいいところでした。人事評価は企業において聖域となっており、追及が非常に難しいという話はありましたが、これほどかと思いました。
その間、労働組合は「私たちは中立だ」と言い続けていました。
中立って何だ?と私は思いました。何度も、団体交渉権を使ってくれと頼みましたが「まだ評価中なのでできません」と言われました。労働組合も人事部も、これは評価中のできごとなので、部署で解決してくださいという態度でした。人事部は、評価プロセスが適切になされていたのかを全く精査しませんでした。上司が言っているのだから納得して、という態度でした。労働組合は、そんな人事部の伝書鳩でした。
私は、この問題を人事評価の不服ではなく、パワハラ行為の問題に切り替えることにしました。
パワハラ相談窓口は会社の味方
もはや労働組合は、仲介するだけ時間がかかるため、切り捨てました。
直接パワハラ窓口に、証拠を持っていることを含めて通報しました。
パワハラ窓口の人は、これまた驚くほどに形式的な対応でした。
私への聴取の後に1カ月ほどあとに連絡がありました。
内容は、
「Aという発言はパワハラではありません。」
「Bという発言はパワハラではありません。」
「Cという発言はパワハラではありません。」
「以上です、他に何かありましたらメールで連絡ください」
これだけです。驚愕でした。何もわからない。虚偽の人事評価については報告すらありませんでした。会社ってこんなにふざけた真似をするのかと、
世の中パワハラがなくならないわけだなぁと思いました。
そして今
今は労働局から調停という制度を申し込みました。
これが上手くいかなければ、労働審判、裁判となることでしょう。
さぁこれからが正念場です。同じような立場におられる方々がいられましたら、ぜひ一緒に頑張りましょう。メッセージをいただけると励みになります。
追記
会社は、調停を拒否しました。
弁護士に委任してるからそちらに連絡して、ということでした。
こちらも弁護士に相談しようと思いましたが、休業期間が無いため損害賠償額が低く受けられないという回答をいただきました。
休業しないと救済されないというのは、致し方ないとは言え本末転倒ですよね。
何か手段を考えたいと思います。
分かる方がいらっしゃればご助言いただけると助かります。



コメント
1ほとんど同じ様な状況ですので、コメントさせていただきました。理不尽な事に泣き寝入りせず頑張りましょう