英米仏が、まことに奇妙な空爆をした。化学兵器製造施設を中心に空爆したんだそうだ。
現地時間4時半ぐらいだったようだが、やっぱり悪いことは真夜中なんだなとバカなことを思った。
夕べ書いておけばよかったのだが、1日から半日前の昨日13日は、以下のような発言およびプレゼンが相次いでいた。
(A) 化学兵器禁止機関の専門家がそろそろベイルートにつく
OPCW experts will arrive in Beirut to go on mission to Damascus — source
(B)ロシア軍とロシア外務省が、シリアでの「シリアの化学兵器攻撃」はUKが関与して作ったという否定できない証拠があると発表した。
Russia Has "Irrefutable Evidence" UK Staged Syrian Chemical Attack
Syria 'chemical attack' staged to provoke US airstrike, London pushed perpetrators – Russian MoD
https://www.rt.com/news/424047-russian-mod-syria-statement/
“The Russian Defense Ministry also has evidence that Britain had a direct involvement in arranging this provocation in Eastern Ghouta,” the general added, referring to the neighborhood of which Douma is part. “We know for certain that between April 3 and April 6 the so-called White Helmets were seriously pressured from London to speed up the provocation that they were preparing.”
Solid evidence Douma ‘chemical attack’ was staged – Lavrov
https://www.youtube.com/watch?v=LKE6YKw5Y40
Russian top brass reports it has proof of UK’s involvement in Douma chemical incident
http://tass.com/defense/999641
(C) 駐英ロシア大使は、UKはスクリパル事案の証拠を消そうとしてると発言
UK appears to be ‘destroying’ evidence in Skripal case – Russian envoy
Published time: 13 Apr, 2018 12:08
Edited time: 13 Apr, 2018 15:43
https://www.rt.com/uk/424025-skripal-russia-ambassador-uk/
(D) ロシア、対米制裁を検討 ボーイング向けのチタン部品の輸出禁止を含む
Update: It appears the humans finally read the news and Boeing stock is sinking... Russian Deputy PM says a decision on counter measures on the US will be made after they have analyzed the full impact of US sanctions on Russia.
https://www.rt.com/business/424003-russia-will-stop-exporting-titanium/
米英はまたもや、十分な証拠もないのに「敵」への攻撃を開始しましたね。
既にネット上では触れている人もいますが、その存在や使用形跡すら確認できなかった「大量破壊兵器」の保持を名目にイラクに侵攻し、サダム・フセインを処刑した15年前の愚をまた繰り返そうというのでしょうか。
しかも、あのときは当時のシラク仏大統領が拒否権を行使しましたが、今回はマクロン政権も参戦しているのですから、何をかいわんや、ですね。
ところで、既にご確認をされていましたら恐縮ですが、昨年、ロンドン在住のジャーナリスト・木村正人氏がこんな記事を書かれていました。
エリザベス女王にも愛想を尽かされた?メイ英首相が誰からも嫌われる理由
2017年06月22日(木)15時00分
ttps://www.newsweekjapan.jp/kimura/2017/06/post-33_2.php
木村氏の友人だというメイ氏の元部下によると、
「実際、どの決断をするのも難しかったが、メイに決断を求めるため説明資料を送ると細かい質問が山ほど返ってきた。その大半は全く意味のないものだった。質問の山を見れば、メイが大局を見ることができず小局にとらわれすぎ、失敗を怖れるタイプの人間であることは一目瞭然だった」
そうですが、今回のシリア攻撃といい、ロシア元スパイ暗殺未遂疑惑事件といい、ここで述べられた彼女のパーソナリティがよく表れているなと思います。
とにかく、イギリス首相として伝統的敵国であるロシアに強く対峙したい、目障りなプーチン政権・アサド政権にダメージを食らわせたいということで頭がいっぱいで、それがその後の世界情勢にどんな影響を及ぼすかについては、頭が回らないのでしょうね。