シンオウレポート40(申請はお早めに)
メリッサさんは帰ってこない。何時ぐらいに帰って来るのかすら分からないというクソ面倒な事である。
ジムリーダーがジムを不在にするなよとはハレタ達の前では堂々と言えないけどもポケモン検査官とか大丈夫なのか?1回、ハナダジムが摘発されて滅茶苦茶揉めたってニュース見たぞ。現在じゃカスミが完全にジムリーダーに就任してるけども。因みにスズナはちゃんと休業申請はしており、タケシは代替わり、父親のムノーさんから弟のジロウになっている…………ムノーさんがその申請してなくて後日揉めるのが分かっている。流石にラティアスを相手にドサイドンで挑むと言う厳しい戦いはさせたくないので「あれ?ニビジムのジムリーダー、タケシのまんまだぞ」とだけ言っておけばタケシは慌てて実家に連絡を入れた。いい感じの石に見惚れていたが故にジムリーダー交代の申請用紙を川に流したの忘れてたは無いだろうな。
それはそうと次の指針を決めなきゃいけない。
原作通りに事を運ばせるのであればちゃんとメリッサさんと戦うことが出来る。ハレタの奴は次に挑むジムはノモセジムと言う。
そういえばケンタの奴はイッシュリーグはあえて全てアニオリのジムを挑むだなんだ言ってたな。オレ達と被ると色々と厄介なので、オレは原作通りにトバリシティに挑むことにした。
ヨスガシティのタッグバトル大会が終われば分かれ道、短い感じだったが割と楽しかった。
△△……いや、ハレタの奴が真面目に本気を出した場合のエグさがよく分かる。スズナは恐らくはシンオウで上から数えて直ぐのジムリーダーになるな。もしくはジムリーダー兼四天王とか。ともかくジム戦の時とかに連絡は入れてくれと言っている。
シンオウレポート41(開幕!ヨスガシティタッグバトル大会)
ある意味、この街に来た1番の目的であるヨスガシティタッグバトル大会が開催される。
オレだけでなくハレタ、スズナ、タケシ、セレナも参加する。タケシまでは分かるがセレナも参加するのは割と意外だが、祭り騒ぎの大会なので面白ければそれで良し。
エントリーカードを渡されたのでコンビを探す。
エントリーカードと同じ数字のトレーナーこそがコンビ……なんだけども、奇跡と言うかなんと言うかハレタとスズナがコンビだった。なにかが世界が祝福の時なんだろうか。そういえば結局ヒカリは居るんだろうかと目を閉じて波動で探知してみるがそれらしい姿は見当たらない……オレがサトシくんじゃなくてサトゥーシくんなせいでこうなったんだから受け入れるしかない。そもそも他人を気にするほどに余裕無いしセレナに浮気したって言われるのが恐ろしい。
「おい、聞こえてるのか?」とシンジが声をかけてきた。
オレのコンビは原作通りシンジ、タケシは大人のお姉さんであるホノカさんでセレナのコンビは勝てるポケモン方程式の持ち主であるコウヘイ……キャラが濃いなぁ。しかしまぁ、それは別にいいことだ。
「優勝目指そうぜ」と握手を求めるのだがシンジは握手に応じない。
「俺はお前みたいな仲良し小好しのお祭り騒ぎで来たんじゃない。お前の力は借りない」と言い切るシンジ、やれやれまだまだ青い……青いな。うん。普通に青いから困ったもんだ。一応はタッグバトル大会なのが分かってるのか?シングルバトルの大会じゃねえんだぞ。
そんなこんなで1回戦が開幕する。
最初はスズナ&ハレタのコンビ、街の大会とは言えジムリーダーが負けるのは情けない姿で絶対に負けないんだから!と闘志を燃やしているスズナと大きくあくびをしているハレタ。対局的だがコレはもう見慣れた光景である。
対戦相手のトレーナーが出したのはニョロトノとヘルガー。
フィールドに出た途端に雨が降り注ぐので恐らくは【あめふらし】個体……空気が一瞬だけ凍りついた。このタッグバトル大会は事前にコンビが決まるんじゃなくて当日ぶっつけ本番、打ち合わせ無しだから……【あめふらし】ニョロトノとヘルガーの相性は普通に良くない。
スズナはマニューラを出した。ハレタはロズレイドを出した。
相性的にはやや対戦相手のトレーナーが有利に見えるが、作戦1つでひっくり返る事が出来る盤面だな。試合開始の合図が告げられると同時にスズナが動く。この状況における最もの最適解開幕【ねこだまし】でヘルガーに対して【ねこだまし】を使って怯ませるとニョロトノが【みずてっぽう】を撃ってくるのでロズレイドが盾になり攻撃を受けつつも【ウェザーボール】を使う。
現在は【あめ】状態、天候によってタイプが切り替わる【ウェザーボール】は【みず】タイプになる。
ただそれだけでなく【ウェザーボール】の威力は倍、威力50から威力100に切り替わる。【ウェザーボール(水)】で威力100でロズレイドの高い特殊攻撃能力に更にはヘルガーは怯んでいて回避や受け切る事は出来ない。【ウェザーボール】の一撃で戦闘不能になった。
残ったのはニョロトノだけだ。いきなりヘルガーの戦闘不能に驚く観客達……レベルが違うのが思い知らされるな。
ニョロトノは【きあいだま】をマニューラに向かって撃つのだがマニューラは軽々と回避する。マニューラに攻撃を当てるのは意外と難しい。しかし技の選択はミスったな、既に2対1の構図を作り出しておりその上でマニューラ狙いに走った……この状況下で倒さなきゃいけないのはロズレイド【れいとうビーム】とか色々とあったのに【きあいだま】をマニューラに向かって撃った。ロズレイドに大きなチャンスが現れる、ハレタは当然それは逃さないのだと【エナジーボール】をロズレイドに指示しニョロトノを戦闘不能にする。
「ノゾっち、皆!見てる!」とピースをするスズナ……田舎者感があるから止めといた方良いよ、マジで。
次に出番が来たのはセレナとコウヘイだった。
ヤンヤンマとタツベイに対してエレキッドとヤドキング、また変わったコンビで来たなと思いつつも試合開始の合図が告げられるとコウヘイはセレナに1手稼いでくれと言うのでエレキッドをヤドキングの前に立って一列にし【ソニックブーム】と【りゅうのいぶき】を撃ってくるヤンヤンマとタツベイに対して【まもる】で攻撃を完全に防ぐ。
コレでどうするんだと思えば【トリックルーム】を使ってきたが……悪手だ。
ヤンヤンマは素早いポケモン、タツベイは微妙で……エレキッドがこの中では1番早いポケモンなんだ。自分のポケモンじゃないから個性を上手く理解しきれていない。「この中で1番早いのはエレキッドなのよ!?」と言うセレナに対して問題無いと言う。独走するのかと思ったが、セレナにエレキッドが【れいとうパンチ】が使えるか聞くので3色パンチは可能だと言えばヤドキングに【れいとうパンチ】でタツベイを殴り飛ばす。
この世界はあまり見ないけども【トリックルーム】は恐ろしいな。鈍足のポケモンが高速アタッカーになっている。
殴り飛ばされたタツベイの飛んでいく先にエレキッドがいてエレキッドは【れいとうパンチ】で殴り飛ばし、ヤンヤンマに飛ばすんだが……出た時よりもヤンヤンマの速度が遅くなっている。【かそく】ヤンヤンマか?と思っているとコウヘイも「【かそく】ヤンヤンマですか、先に倒さなければならないのはヤンヤンマです!」とセレナにアドバイスを送る。
で、どうするんだと見守る。
一応は【かそく】で速度が上がっているから物理接触技で攻撃する事は出来なくもない、だが何時【トリックルーム】が切れるか分からない。
徐々に徐々に遅くなっていくヤンヤンマに対して【10まんボルト】を放つがこれが遅いのだがコウヘイはそれは想定内だと【10まんボルト】をまき散らすように言って撒き散らして逃亡経路を防ぎ電撃を纏った【パワージェム】を使いヤンヤンマを倒す。
ヤンヤンマの速度上昇的にそろそろかと思っていると【トリックルーム】が消える。
もう一度【トリックルーム】狙いで来るかと思ったが既に盤面は詰んでいる、ヤドキングが地面に【れいとうパンチ】をぶつけて地面を凍らせエレキッドに地面を滑らせて【れいとうパンチ】を叩き込み戦闘不能にする。
一時はどうなるかと心配したが、なんだかんだで上手くやれているな。
次にタケシとホノカさんだ。
タケシは上機嫌で鼻の下を伸ばしているのでグレッグルが【どくづき】でツッコミを入れて制裁を下し、そのままグレッグルがバトルに出るとフィールドに出ればホノカさんはパルシェンを出した。対戦相手が出したのはベイリーフとレアコイルだ……互いにいい感じだな。
試合開始の合図が告げられるとレアコイルが【ほうでん】を放つ。
ダブルバトルをする上では【ほうでん】が1番正しい選択肢だろうがその対策の1つや2つはしているとホノカさんはパルシェンに【ドリルライナー】を指示した。【ドリルライナー】で移動するのかと思ったが角を回転させて電撃を捌いている。特性の【ひらいしん】の真似事だがパルシェンにとっては悪くない技の使い方だが……グレッグルにはダメージがある。ベイリーフが【ギガドレイン】をパルシェンに向かって撃ってくる。
パルシェンが【でんき】タイプの技を捌く事が出来ているが、それだけだ。
グレッグルはどうする?このままだとパルシェンは戦闘不能になると思っているとパルシェンは動く。普通に【ドリルライナー】でレアコイルを突き飛ばすのだがそれが読まれていたのか攻撃をくらう少し前にベイリーフが【つるのムチ】を出してパルシェンを掴んで動きを若干だが遅くした。仮に【がんじょう】じゃないレアコイルだとしても確実に攻撃を耐えることが出来ていたなと思ったが、これでグレッグルが動けるようになったとベイリーフに向かって【どくづき】をくらわせる。
【ほうでん】と言う厄介な爆弾を持っているレアコイルがヤバいな。
どういう風に対応するかと思ったが【つららばり】をレアコイルに向けて撃つ。一定のリズムでなく不規則なリズムで撃っており攻撃を撃つタイミングを作らせない。連続技にはこういう使い道があるのだと勉強になる。グレッグルは攻撃を避けようとするレアコイルに【かわらわり】を叩き込んでレアコイルを戦闘不能にすると【マジカルリーフ】が飛んでくる。ベイリーフがやっているが、この戦法が使えると分かったので【つららばり】を連発しておき動きを封じている間に【どくづき】をくらわせて戦闘不能にした。
いや〜強いな……お祭り騒ぎだけども盛り上がるな。
オレ達の出番が来たのでオレはピカチュウ、シンジはヒコザルを出した。相手のトレーナーはサイドンとブーバー……厄介なのはブーバーだから、先ずはブーバー優先で倒す。「スズナがやったみたいにヒコザルに」と言おうとしたらヒコザルに【あなをほる】を指示するシンジ。
この野郎、あくまでも自分の腕だけで勝ち抜こうという魂胆か。
だったらこっちも己の力のみで勝ち抜いてみせると【10まんボルト】を撃つのだがサイドンに電撃が向かっていった。「ヌルいな、サイドンが居るのに【10まんボルト】なんて。特性の1つぐらい理解してろ」と毒を吐くシンジ。【ひらいしん】サイドンなんて殆ど絶滅危惧種みたいなものだから分からねえよ。
だがまぁ、コレで手札が全て無くなったとか言うわけじゃない。
オレのピカチュウはこう見えても多彩なんだ。ブーバーが【かえんほうしゃ】を撃ってくるのでピカチュウは回避する。シンジにブーバーに触れたらアウトだしピカチュウの攻撃云々もあるからブーバー狙いで頼むと言うけども、シンジはガン無視し攻撃をしない。少しだけ期待したオレがバカだったと思い【なみのり】を使ってブーバーとサイドンを飲み込もうとすると「ヒコザル、ブーバーに向かって攻撃しろ!」と言う。
このタイミングで地面から飛び出れば津波に飲み込まれる。
ピカチュウは【なみのり】をキャンセルすることは出来ずヒコザルごとブーバーとサイドンを飲み込む。サイドンは倒す事に成功したがブーバーは倒せていない。変なタイミングで穴から地上に出てきて【なみのり】の盾になった。ブーバーのダメージは薄い。
「お前のピカチュウならば体力を大幅に削れると思ったが……使えない奴等め」
狙いがなんなのか分かっているから余計にムカつく。
とはいえ、一応のダメージは存在している…………まだ未完成だが使うしかない【でんこうせっか】をパワーアップさせた技、一応は公式が認めた【しんそく】を使えば「なんだと!?」と驚くシンジ、期間限定のピカチュウは【しんそく】を覚えるんだよ。【しんそく】でブーバーを突き飛ばし戦闘不能にする。
コレでオレ達全員が一回戦を突破だ。
「お前がもう少し協力的ならばもっと早くに倒せたんだがな」と嫌味の1つを言ってみるが「お前のピカチュウの【なみのり】が予想以上に弱くて【もうか】の発動が出来なかった」と言い返す。嫌悪感剥き出しで睨み合うオレとシンジ、他のトレーナーの試合もあるからスタジアムを後にしてピカチュウを回復させておく。
「彼、全く協力する気が無かったわね」と試合の感想を言うスズナ。
他の人達も即興のコンビを組んで協力をしようと頑張っている中でシンジだけが己の強さのみで勝ち抜こうとしていた。頑張ろうとしている事はいいことだが、タッグバトル大会で相手を信頼することも大事なのにとスズナやセレナ、タケシが困った顔をしているとハレタが外でシンジが特訓をしている事に気付く。
ヒコザルにリングマの技をくらわせてる。受けを覚えさせるのでなくただ純粋にダメージを与えている。ヒコザルはシンジに怯えている。
「あ〜あ〜……追い込むのはいいことだけど、限度とかあるしガス抜き出来なきゃ破裂しちゃうのに。バカなの?」とハレタは呆れているが特に手を出すことはしない。それよりもとスズナ達がなにをしているの!?と驚いて声をかけてきて「このヒコザルは凄まじい【もうか】を宿している。【もうか】を発動するには体力を削らないといけない……【もうか】を使いこなす訓練だ」とヒコザルにわざとダメージを与えてる事を悪びれもしない。
「で、仮に【もうか】が発動したとしてなにをする気なの?」と聞けば「【フレアドライブ】を覚えさせる」と言うのでハレタは呆れる。
【もうか】の発動圏内に入っている状態で【フレアドライブ】とか死ねと言っているも同然のこと、使うならばせめて【ブラストバーン】だろ?いや、そもそもで【もうか】【しんりょく】【げきりゅう】に頼る戦法は諸刃の剣、この特性は追い詰められる前提での戦法だぞ……それするぐらいならばトリッキーに、今でこそ【かそく】バシャーモと言う化物がいるせいで目立ってないけどもゴウカザルもゴウカザルで割と強いんだぞ……【てつのこぶし】個体だけども。
シンジはなにがなんでもヒコザルの【もうか】を引き出すつもりだ。
【もうか】を発動させたいなら低レベルのポケモンで【がむしゃら】使えば大幅に体力を削る事が出来るんだがな……シンジに対して色々と言おうとするスズナやセレナだったが「止めといた方がいいよ、この手のタイプは痛い目に遭わなきゃなにも変わらないし」とハレタはキッパリと言い切る。マジでこういうところはドライだなハレタは。
しかしまぁ、言っていることに間違いは無い。
シンジの奴は自分が思うポケモンバトルをしている。それで今までポケモンリーグ出場までに至っている。お前のやり方は間違いだ!と偉そうな言葉を言うよりも一発ガツンと言わなくちゃいけない……その辺の事をハレタが言い「アレを使う?」とスズナに言っている。アレってなんだよと気になったが、オレ達とぶつかった時を想定して教えてくれなかった。知りたければ決勝戦まで勝ち残れと言っている…………マジでなにを隠し持ってるんだろ?