ニコニコ超会議で立花氏はブースを出展。このときのトークイベントできたる参議院議員選挙でガーシー擁立構想を発表した(2022年4月撮影:小川裕夫)

ニコニコ超会議で立花氏はブースを出展。このときのトークイベントできたる参議院議員選挙でガーシー擁立構想を発表した(2022年4月撮影:小川裕夫)

 7回目の挑戦となった2017年11月の葛飾区議選も定数が多い大選挙区で、船橋市と同じ考えに基づいて出馬、見事に当選した。この葛飾区議選で、立花氏は2024年の兵庫県知事選と同じような行動をしていた。

 立花氏が筆者に明かした葛飾区議選の戦い方は、とにかく駅前などの人の集まる場所に選挙カーを乗り付け、有力議員の演説後すぐに同じ場所で自分の演説をするというものだった。有力議員の演説後は、まだ多くの聴衆が残っている。そのため、自分の力で聴衆を集めなくても自分の名前を周知できる。

 立花氏の戦術は法規制をすり抜けたり逆手に取るやり方で、選挙を売名や営利目的に使っており、それは本人も否定しない。こうした手法は選挙ハックと呼ばれるようになる。その後も立花流の選挙ハックはブラッシュアップを続け、貪欲に話題づくりをして選挙にフル活用していった。

 その際たる例が、先述した2022年の参議院議員選挙だろう。比例で擁立したガーシーこと東谷義和氏は、YouTubeなどで芸能人など著名人の暴露話を繰り返したことで時の人になっていた。だが、東谷氏が主張する内容はファクトチェックが難しく、もし彼の言葉をそのまま報じてしまうと誤情報の拡散に手を貸してしまうことになるかもしれない。そのため、ニュース、とくにテレビでは敬遠され、結果としてスルーされることになった。だが、その日陰者扱いは陰謀論と結びつきやすく、そんな環境を立花氏は見逃さなかった。選挙活動のとき最大限に利用して演出し、ガーシー個人票だけで28万票、全国比例の政党票で125万票も得票して勢力を伸ばした。

 こうした選挙での話題づくりは、2024年の東京都知事選でも発揮された。同都知事選では、19人を公認するなど計24人の関連候補を擁立しポスター掲示板の枠を販売。これが国会で問題視される事態に発展した。

 立花氏が各地の選挙に出まくるのは複数の理由があるものの、主にNHKというワンイシューでは党勢を拡大に限界があること、同じテーマを続けているだけでは話題性が乏しくなってメディアに取り上げてもらえなくなることなどが考えられる。

 NHKから国民を守る党という政党名を頻繁に変更することや1名しか当選しない都知事選に大量の候補者を擁立する行為も、話題を継続するために編み出した “工夫”だ。こうした選挙の抜け道を巧みにつく立花氏の選挙戦は違法ではない。しかし、スッキリしない気持ちを抱く有権者は多いだろう。

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